あゆみ研修会 20210710 メッセージ
ヨブ38: 1~4 (旧826)
主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて神の経綸を暗くするとは。男らしく、腰に帯をせよ。わたしはお前に尋ねる、わたしに答えてみよ。わたしが大地を据えたときお前はどこにいたのか。知っていたというなら理解していることを言ってみよ。
奨励「自信と謙虚さ 神様に叱られて」
1.
導入
(ア) いつもお働き、おつかれさまです。
(イ) 研修会のはじめに、聖書の言葉を読んで、神様のメッセージを聞いて始めましょう。
(ウ) キリスト教宣教師によってはじめられたこの福祉施設、設立と運営には神の愛を中心に置いています。
(エ) でも、それはどんなイメージですか?皆さんが聞いたことがある聖書の言葉はどんな言葉がありますか?
(オ) 実は、大垣のルーテル教会でも役員の方の発案で、教会メンバーみなにアンケートを取っています。名簿を整理するためでもありますが、「名前や生年月日、そして好きな讃美歌や聖書の言葉を書いて、教えてください」というカードを配りました。
(カ) わたしも色々と考えました。好きな聖書の言葉、座右の銘というか、心にとめて大切にしていることばは、さて、どれだろう?
(キ) それで思いついたのが、今日の聖書の言葉、旧約聖書のヨブ記のことばでした。
2.
聖書
(ア) ヨブ記のテーマは、「正しい人がどうして苦難を味合わなければならないか」ということです。
(イ) インターネットで検索してもすぐに出てくるヨブはこんな人でした。
①
ウツに住んでいたヨブには、妻と息子7人と娘3人、使用人、財産があった 。彼は、老人や人々から尊敬されていた 。彼は神の目から見ても義人であった。
②
しかし、神の賞賛を聞いた御使いたちのうち、サタンはヨブの忠誠に対して、利益を期待しての信仰だろうと疑いを投げかける。サタンは神の許しをえてヨブを試すことにし、彼のすべての財産と家族を失わせる。
③
それでもヨブは「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ」といって揺るぎない信仰を示す。
④
サタンは今度は、ヨブにひどい皮膚病にかける。妻には神を呪って死んだ方がましだとさえ言われるが、ヨブは忠誠を保ち続けた。
⑤
遠方からヨブの3人の友が駆けつけるが、ヨブの変わり果てた姿に悲嘆し、7日の間、一言も慰めの言葉をかける事もできなかった 。ついに3人の友はヨブに語りかけるが、「神は罪を犯した者に対して正しく罰を与える。いまヨブが災いを被っているのは、実は何らかの罪を犯したゆえではないか。罪を認めて信仰に立ち戻ってはどうか」というその言葉を投げかける
。
⑥
ヨブは仲間から非難され、忠誠を堅く守り続けるものの、反論が自己弁護に過ぎてしまった 。そこに神の声が聞こえた。ヨブは悔い改めた。
⑦
その後、病気は癒され、以前の2倍の財産や子どもたちにも恵まれたというハッピーエンドだが。
3.
振り返り
(ア) 私たちはどうでしょうか?
(イ) 自分は正しい、間違っていない、自信もある。そんなことがあるでしょう。人生でも、仕事の面でも、それぞれ、そんな自信や努力で取り組んでおられるでしょう。
(ウ) しかし、同時に謙虚さも大切です。神の前に過ちはなかったヨブでしたが、友人の、少しお門違いな責めや問いかけに対して、「自分は正しい!」と自己弁護と過信が過ぎました。その時に、神様の声が聞こえます。それが今日の聖書の場所でした。
(エ) わたしはこの神様の言葉が好きです。
(オ) 「いい加減にしなさい。おまえは何者なのか。何も知らないくせに。私が世界を創って、大地や空や天の星を作った時、お前はどこにいたのか?知っているなら言ってみなさい」と、一喝されてしまいます。
(カ) 聖書の言葉で人気があるのは、
①
「神は愛なり(1ヨハネ4.16)」とか、
②
神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。(聖書、コリントの信徒への手紙一 10章13節)」とか。
(キ) しかし私は、このヨブへの神様の言葉が好きです。心にも響きます。ただ「怖い人に怒られた」というのではなくて、忍耐しゆるし、待ち、できるだけのことをしてきてくれた父親が急にガツンと怒ったという感じです。
(ク) こういわれると、はっと目が覚め、「はいはい、そうです。わかりました。このくらいにします。すみません」と、素直になって、謙虚になれる気がするのです。
4.
勧め
(ア) 自信と謙虚さ。それは両方大切です。人生でも、家族でも、そして仕事でもです。
(イ) 知識と経験に基づいた自信をもって、何物にも動じずやり遂げること。
(ウ) しかし同時に、人間は罪深いところがあり本当の愛で人と接することが出来ない存在なのだから、また、自分の知識や経験も完全ではないし、と、謙虚になることも大切です。
(エ) さて、神様にガツンと叱られる声が聞こえてくればよいのですが、いつもそうとは限りません。どうしましょう。
(オ) でも、目の前の難しい出来事、誰かの声、出会う人の表情、そんなことを通して、神様にガツンと叱られていることがあるかもしれません。心の目を開きましょう。
(カ) わたしも牧師をしながら、時折失敗もしながら、悔い改め、神様の声をきいて、やり直すことがあります。クリスチャンは完璧で、牧師はもっと完全でというわけではありません。神様に叱られ、素直に謝り、やり直すことは大切なことです。
(キ) 強い自信と信念、そしてやさしく謙虚になれる愛、それを両方大切にして生きていきましょう。皆さんの人生に、お仕事に、神様の祝福がありますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。