2020年11月29日日曜日

週報 説教メッセージ 20201129

 






今週の聖書の言葉 

福音書 マルコ 13:2437 (89)

「それらの日には、このような苦難の後、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は空から落ち、天体は揺り動かされる。そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。そのとき、人の子は天使たちを遣わし、地の果てから天の果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」

「いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである。気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。それは、ちょうど、家を後に旅に出る人が、僕たちに仕事を割り当てて責任を持たせ、門番には目を覚ましているようにと、言いつけておくようなものだ。だから、目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、鶏の鳴くころか、明け方か、あなたがたには分からないからである。主人が突然帰って来て、あなたがたが眠っているのを見つけるかもしれない。あなたがたに言うことは、すべての人に言うのだ。目を覚ましていなさい。」

 

説教(解説) 「天を裂いて」 徳弘浩隆師

 

1.  天が裂ければ…

今日の聖書のお話は、旧約聖書の言葉がとても興味深い言葉から始まっています。イザヤ所の6319節です。「どうか、天を裂いて降ってください。御前に山々が揺れ動くように。」という祈りです。

私は岐阜県に越してきて、夜空を見上げることが増えました。生まれは福岡県の戸畑という町で製鉄所がありモクモクと煙を吐き、ぜんそくがあり、物干しざおは干す前に濡れた雑巾でふき取らないといけないところ。その後少し田舎の郡部に父が家を建てて転居し18歳まで過ごしました。そして大阪、京都、東京、そしてサンパウロと越してきましたが、久しぶりに夜空がきれいで、夜はちゃんと暗く静かな街で新鮮な気持ちです。集会から帰宅して車を留め夜空を見上げると、きれいな星が見えます。夜の星空の写真がパソコンの画面にも出てくると大切に保存しています。

そんなことをしながら、あることをふと思い出しました。「杞憂」という言葉です。中国の故事ですが、杞憂という人も夜空を見上げていたそうです。しかし、ロマンチックでも、すがすがしい気持でもありません。あの星が落ちて着たらどうなるんだろうか」と心配で心配で寝れなくなったという話。そこから、ありもしそうにないことを心配しすぎることを「杞憂」というようになったとか。私たちは、どんな気持ちで天を見上げますか?

 

2.  聖書を学びましょう

今日の福音書は、イエス様が世の終わりのことを告げたお話のところです。ここにも、太陽と月、そして星空のことが出てきます。イエス様はどんな風にそれを見上げ、人々に教えたのでしょうか?

「太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は空から落ち」とありあます。やはり、星が落ちてこないかと心配になった人の気持ちは、あながち変でもなかったのかもしれません。

世の終わりには、そのくらい、何もかもが大変なことになって、天変地異がある、大混乱がある、と警告されます。世も末、世も終わりだと思えるようなことがあるのだと。しかし、イエス様の話はそこで終わってはいません。「しかし、心配しなくてもよい。その時、天使たちを使わせて、神様に選ばれた人を世界中から呼び集めてくれるから」、と安心するように諭されます。

そして、安心していられるためには、神様を信じて、いつそんな時が来てもよいように、正しい生活をし、目を覚ましていることが勧められます。

 

3.  振り返り 

私たちもこの2020年は、いろいろなことがあり、いろいろな体験をし、考えてもみなかったように世の中はなってきました。「世の終わり」という言葉が頭をよぎった人も多いことでしょう。毎年恒例の、流行語や、今年の漢字、なども新型コロナ感染症のことでもちきりかもしれません。今年の一言というのは、日本の流行ということだけではないようで、外国の人たちも同じようなことを考えているようです。アメリカの英語の辞書で有名なMerriam-Websterでもword of the year、今年の単語を選んでいるそうです。これは、どれが一番調べられたかというデータに基づいているようです。今年は、COVID-19CoronavirusSocial distancingZoomPandemicWork from homeなどが予想され、なかにはどれが選ばれるか、それぞれ違った賭け率とともに賭けをする人もいるそうです。

私たちは、同じ状況を生きていても、考えること、感じることはそれぞれ違います。心配になるか、その先の希望を見続けるか。それぞれ、キーワードは違ってくるでしょう。

そして、同じ星空を見上げても、考えることは人それぞれです。誰かとロマンチックに?一人で涙をこらえながら?それとも星が落ちてこないかと心配で?ということもあるかもしれません。しかし、私たちが見上げて考えるべきことは、今日の聖書の言葉です。今日の聖書のイザヤは、「天を裂いて降りてきてください」と祈りました。必死で天の上の神様に、「上から見ているだけではなくて、そこを破って、降りてきてください」と、呼びかける切実な祈りでした。

私たちが一年を締めくくり、今日から始まる新しい教会の一年の流行語ともいえるキーワードは、「終末」や「世の終わり」、または「コロナ」「在宅勤務」などではなく、「神様のゆるしと救い」「神様はそんな困難の中にあっても、天使を送って正しい人たちを集めてくださる」という救いのメッセージであるべきなのです。

 

4、勧め 

天を見上げて、「そこから見下ろしていないで、天を裂いて降ってきてください」との祈りにこたえて、降りてこられたのが、イエスキリストです。もう少し考えてみませんか?それを知れば今年のクリスマスは大きく変わるでしょう。そうすれば、自分の人生も大きく変えられ、社会は生まれ変わっていくでしょう。おまちしています。


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