2023年1月
2023年1月1日 主の命名 (白)
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主題 : 救い主の命名
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第1朗読 民数記 6:22~27 (旧221)
第2朗読 ガラテヤ 4: 4~ 7 (新347)/フィリピ 2:5~11(新363)
福
音 書 ルカ 2:15~21 (新103)
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Of. 8(詩篇8編)
主よ、わたしたちの主よ。あなたのみ名はいかに力強く、
全地に満ちていることでしょう。
天に輝くあなたの威光をたたえます。
幼な子、乳飲み子の口によって。
あなたは刃向かう者に向かって砦を築き、
報復する敵を絶ち滅ぼします
あなたの天を、あなたの指の業をわたしは仰ぎます。
月も、星もすべて、あなたが配置なさったもの。
そのあなたがみ心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう。
人の子は何ものなのでしょう、あなたが顧みてくださるとは。
神に僅かに劣るものとして人を造り、
なお、栄光と威光を冠としていただかせ、
み手によって造られたものをすべて治めるように、その足もとに置かれました。
羊も牛も、野の獣も、空の鳥、海の魚、海路を渡るものすべてを。
主よ、わたしたちの主よ。あなたのみ名は、いかに力強く、
全地に満ちていることでしょう。
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Pr.
永遠の父なる神様、あなたは受肉した御子を「イエス」と名付け、救いのしるしとしてくださいました。すべての民の心に世の救い主イエスの愛を注いでください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 民数記 6:22~27 (旧221)
22主はモーセに仰せになった。
23アロンとその子らに言いなさい。
あなたたちはイスラエルの人々を祝福して、次のように言いなさい。
24主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
25主が御顔を向けてあなたを照らし
あなたに恵みを与えられるように。
26主が御顔をあなたに向けて
あなたに平安を賜るように。
27彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、わたしは彼らを祝福するであろう。
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第2朗読 ガラテヤ 4: 4~ 7 (新347)
4しかし、時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。 5それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。 6あなたがたが子であることは、神が、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子の霊を、わたしたちの心に送ってくださった事実から分かります。 7ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神によって立てられた相続人でもあるのです。
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福音書 ルカ 2:15~21 (新103)
15天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。 16そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。 17その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。 18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。 19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。 20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
21八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。
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K.V. ルカ2:21
八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。
2023年1月1日 降誕節第1主日 (白)
《手帳では第2主日だが、第1主日とする。》
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主題 : 幼児虐殺と御子の避難
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第1朗読 イザヤ 63: 7~ 9 (旧1164)
第2朗読 ヘブライ 2:10~18 (新402)
福
音 書 マタイ 2:13~23 (新2)
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Of. 148(詩篇148編)
主を讃美せよ。
高い天において、
主を讃美せよ。
み使いらよ、こぞって、
主を讃美せよ。
天の万軍よ、こぞって、
主を讃美せよ。
日よ、月よ、
主を讃美せよ。
輝く星よ、
主を讃美せよ。
天の天よ、天の上にある水よ、
主を讃美せよ。
主のみ名を讃美せよ。主は命じられ、すべてのものは創造された。
主はそれらを世々限りなく立て、越ええない掟を与えられた。
地において、
主を讃美せよ。
海に住む竜よ、深淵よ、火よ、雹よ。雪よ、霧よ。み言葉を成し遂げる嵐よ。山々よ、すべての丘よ。実を結ぶ木よ、杉の林よ。野の獣よ、すべての家畜よ。地を這うものよ、翼ある鳥よ。地上の王よ、諸国の民よ。君主よ、地上の支配者よ。若者よ、おとめよ。老人よ、幼子よ。
主のみ名を讃美せよ。
主のみ名はひとり高く、
威光は天地に満ちている。
主はご自分の民の角を高く上げてくださる。
それは主の慈しみに生きるすべての人の栄誉。
主に近くある民、イスラエルの子らよ。
ハレルヤ。
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Pr.
主なる神様。私たちが自分の力に信頼できないことを、あなたはご存知です。幼子イエスを守られたように、私たちすべての者を災いと逆境から守ってください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ 63:7-9 (旧1164)
63: 7わたしは心に留める、主の慈しみと主の栄誉を
主がわたしたちに賜ったすべてのことを
主がイスラエルの家に賜った多くの恵み
憐れみと豊かな慈しみを。
8主は言われた
彼らはわたしの民、偽りのない子らである、と。
そして主は彼らの救い主となられた。
9彼らの苦難を常に御自分の苦難とし
御前に仕える御使いによって彼らを救い
愛と憐れみをもって彼らを贖い
昔から常に
彼らを負い、彼らを担ってくださった。
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第2朗読 ヘブライ 2:10~18 (新402)
2: 10というのは、多くの子らを栄光へと導くために、彼らの救いの創始者を数々の苦しみを通して完全な者とされたのは、万物の目標であり源である方に、ふさわしいことであったからです。 11事実、人を聖なる者となさる方も、聖なる者とされる人たちも、すべて一つの源から出ているのです。それで、イエスは彼らを兄弟と呼ぶことを恥としないで、
12「わたしは、あなたの名を
わたしの兄弟たちに知らせ、
集会の中であなたを賛美します」
と言い、 13また、
「わたしは神に信頼します」
と言い、更にまた、
「ここに、わたしと、
神がわたしに与えてくださった子らがいます」
と言われます。 14ところで、子らは血と肉を備えているので、イエスもまた同様に、これらのものを備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、 15死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした。 16確かに、イエスは天使たちを助けず、アブラハムの子孫を助けられるのです。 17それで、イエスは、神の御前において憐れみ深い、忠実な大祭司となって、民の罪を償うために、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばならなかったのです。 18事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです。
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福音書 マタイ 2:13~23 (新2)
2: 13占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」 14ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、 15ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
16さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。 17こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。
18「ラマで声が聞こえた。
激しく嘆き悲しむ声だ。
ラケルは子供たちのことで泣き、
慰めてもらおうともしない、
子供たちがもういないから。」
19ヘロデが死ぬと、主の天使がエジプトにいるヨセフに夢で現れて、 20言った。「起きて、子供とその母親を連れ、イスラエルの地に行きなさい。この子の命をねらっていた者どもは、死んでしまった。」 21そこで、ヨセフは起きて、幼子とその母を連れて、イスラエルの地へ帰って来た。 22しかし、アルケラオが父ヘロデの跡を継いでユダヤを支配していると聞き、そこに行くことを恐れた。ところが、夢でお告げがあったので、ガリラヤ地方に引きこもり、 23ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。
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K.V. マタイ2:13
《主日礼拝は「新年」ではなく「主の命名」または「降誕節第1主日」とすることを推奨する。》
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主題 : 新しい年の生き方
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第1朗読 コヘレト 3: 1~13 (旧1036)
第2朗読 黙示録 21: 1~6a (新477)
福
音 書 マタイ 25:31~46 (新50)
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Of. 8(詩篇8編)
全地に満ちていることでしょう。
天に輝くあなたの威光をたたえます。
幼な子、乳飲み子の口によって。
あなたは刃向かう者に向かって砦を築き、
報復する敵を絶ち滅ぼします
あなたの天を、あなたの指の業をわたしは仰ぎます。
月も、星もすべて、あなたが配置なさったもの。
そのあなたがみ心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう。
人の子は何ものなのでしょう、あなたが顧みてくださるとは。
神に僅かに劣るものとして人を造り、
なお、栄光と威光を冠としていただかせ、
み手によって造られたものをすべて治めるように、その足もとに置かれました。
羊も牛も、野の獣も、空の鳥、海の魚、海路を渡るものすべてを。
主よ、わたしたちの主よ。あなたのみ名は、いかに力強く、
全地に満ちていることでしょう。
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Pr.
永遠の神様、あなたは時空の世に人を据え置き、日々の暮らしの中で愛を示し、私たちを祝福してくださいます。新年の初めにあたり、私たちが生きて働くあなたにいつも気づきながら、この一年間、喜びにあふれた日々を送ることができるよう導いてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 コヘレト 3: 1~13 (旧1036)
1何事にも時があり
天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
2生まれる時、死ぬ時
植える時、植えたものを抜く時
3殺す時、癒す時
破壊する時、建てる時
4泣く時、笑う時
嘆く時、踊る時
5石を放つ時、石を集める時
抱擁の時、抱擁を遠ざける時
6求める時、失う時
保つ時、放つ時
7裂く時、縫う時
黙する時、語る時
8愛する時、憎む時
戦いの時、平和の時。
9人が労苦してみたところで何になろう。
10わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。 11神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。
12わたしは知った
人間にとって最も幸福なのは
喜び楽しんで一生を送ることだ、と
13人だれもが飲み食いし
その労苦によって満足するのは
神の賜物だ、と。
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第2朗読 黙示録 21: 1~6a (新477)
1わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった。 2更にわたしは、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、神のもとを離れ、天から下って来るのを見た。 3そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、 4彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」
5すると、玉座に座っておられる方が、「見よ、わたしは万物を新しくする」と言い、また、「書き記せ。これらの言葉は信頼でき、また真実である」と言われた。 6また、わたしに言われた。「事は成就した。わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである。
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福音書 マタイ 25:31~46 (新50)
31「人の子は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来るとき、その栄光の座に着く。 32そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分けるように、彼らをより分け、 33羊を右に、山羊を左に置く。 34そこで、王は右側にいる人たちに言う。『さあ、わたしの父に祝福された人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国を受け継ぎなさい。 35お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、 36裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。』 37すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差し上げたでしょうか。 38いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着せしたでしょうか。 39いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』 40そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』
41それから、王は左側にいる人たちにも言う。『呪われた者ども、わたしから離れ去り、悪魔とその手下のために用意してある永遠の火に入れ。 42お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせず、のどが渇いたときに飲ませず、 43旅をしていたときに宿を貸さず、裸のときに着せず、病気のとき、牢にいたときに、訪ねてくれなかったからだ。』 44すると、彼らも答える。『主よ、いつわたしたちは、あなたが飢えたり、渇いたり、旅をしたり、裸であったり、病気であったり、牢におられたりするのを見て、お世話をしなかったでしょうか。』 45そこで、王は答える。『はっきり言っておく。この最も小さい者の一人にしなかったのは、わたしにしてくれなかったことなのである。』 46こうして、この者どもは永遠の罰を受け、正しい人たちは永遠の命にあずかるのである。」
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K.V. マタイ25:40
そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』
《今年は「主の顕現」の主日はない。どうしてもこれを設けたい場合は1/8の「主の洗礼」を取りやめてこれに替える。但し典礼史上は、三博士の来訪よりも主の洗礼のほうが重要。》
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主題 : 世界の救い主
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第1朗読 イザヤ 60: 1~ 6 (旧1159)
第2朗読 エフェソ 3: 1~12 (新354)
福
音 書 マタイ 2: 1~12 (新2)
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Of. 72改1(詩篇72:1-7&10-14)
あなたによる恵みのみ業を、王の子にお授けください。
王が正しくあなたの民の訴えを取り上げ、
あなたの貧しい人々を裁きますように。
山々が民に平和をもたらし、
丘が恵みをもたらしますように。
王が民を、この貧しい人々を治め、
乏しい人々の子らを救い、虐げる者を打ち砕きますように。
王が太陽と共に永らえ、
月のある限り、代々に永らえますように。
タルシシュや島々の王が捧げ物を、
シェバやセバの王が貢ぎ物を納めますように。
すべての王が彼の前にひれ伏し、
すべての国が彼に仕えるように。
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Pr.
①神様、この日、あなたは星の導きによって御子を世界中の人々に顕されました。私たちが生活のただなかで、あなたに気づき、ついにはあなたの栄光を仰ぎみることができるよう、信仰によって導いてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
②永遠に生きておられる全能の神様、あなたはまばゆく光る星によって御子の受肉を啓示されました。私たちの心に、そして全地に、いつもあなたの義を輝かせてください。そして、私たちがささげる宝物としての命を、賛美と奉仕として受けとってください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
③御民の光、永遠の神様、あなたは世界の隅々に至るまで輝き出で、世をあなたの栄光で満たしてくださいました。まことの夜明けの星、御子によって全世界にあなたご自身を顕してください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ 60: 1~ 6 (旧1159)
1起きよ、光を放て。
あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。
2見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。
3国々はあなたを照らす光に向かい
王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。
4目を上げて、見渡すがよい。
みな集い、あなたのもとに来る。
息子たちは遠くから
娘たちは抱かれて、進んで来る。
5そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き
おののきつつも心は晴れやかになる。
海からの宝があなたに送られ
国々の富はあなたのもとに集まる。
6らくだの大群
ミディアンとエファの若いらくだが
あなたのもとに押し寄せる。
シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。
こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。
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第2朗読 エフェソ 3: 1~12 (新354)
1こういうわけで、あなたがた異邦人のためにキリスト・イエスの囚人となっているわたしパウロは……。 2あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。 3初めに手短に書いたように、秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。 4あなたがたは、それを読めば、キリストによって実現されるこの計画を、わたしがどのように理解しているかが分かると思います。 5この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今や“霊”によって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。 6すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。 7神は、その力を働かせてわたしに恵みを賜り、この福音に仕える者としてくださいました。
8この恵みは、聖なる者たちすべての中で最もつまらない者であるわたしに与えられました。わたしは、この恵みにより、キリストの計り知れない富について、異邦人に福音を告げ知らせており、 9すべてのものをお造りになった神の内に世の初めから隠されていた秘められた計画が、どのように実現されるのかを、すべての人々に説き明かしています。 10こうして、いろいろの働きをする神の知恵は、今や教会によって、天上の支配や権威に知らされるようになったのですが、 11これは、神がわたしたちの主キリスト・イエスによって実現された永遠の計画に沿うものです。 12わたしたちは主キリストに結ばれており、キリストに対する信仰により、確信をもって、大胆に神に近づくことができます。
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福音書 マタイ 2: 1~12 (新2)
1イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、
2言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」 3これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。 4王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。 5彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
6『ユダの地、ベツレヘムよ、
お前はユダの指導者たちの中で
決していちばん小さいものではない。
お前から指導者が現れ、
わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
7そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。 8そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。 9彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。 10学者たちはその星を見て喜びにあふれた。 11家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。 12ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。
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K.V. マタイ2:11
家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
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主題 : 神の御子の洗礼
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第1朗読 イザヤ 42: 1~ 9 (旧1128)
第2朗読 使徒言行録 10:34~43 (新233)
福
音 書 マタイ 3:13~17 (新4)
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Of. 29改1(詩篇29編)
み名の栄光を主に帰せよ。聖なる輝きに満ちる主にひれ伏せ。
主のみ声は水の上に響く。栄光の神の雷鳴はとどろく。
主は大水の上にいます。
主のみ声は力をもって響き、
主のみ声は輝きをもって響く。
主のみ声は杉の木を砕き、主はレバノンの杉の木を砕き、
レバノンを子牛のように、シルヨンを野牛の子のように躍らせる。
主のみ声は炎を裂いて走らせる。
主のみ声は荒れ野を震わせ、主はカデシュの荒れ野を震わせる。
主のみ声は雌鹿をおののかせ、月満ちぬうちに子を産ませる。
神殿のものみなは唱える。「栄光あれ」
主は洪水の上にみ座をおく。
とこしえの王として、主はみ座をおく。
どうか主が民に力をお与えになるように。
主が民を祝福して平和をお与えになるように。
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Pr.
父なる神様、主イエスが洗礼を受けられたとき、あなたは「わたしの愛する子」と告げ、聖霊によって油を注がれました。キリストと一つになる洗礼を受けるすべてのあなたの子どもが、その召しに忠実であるよう、あなたの霊を与えてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ 42: 1~ 9 (旧1128)
1見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。
わたしが選び、喜び迎える者を。
彼の上にわたしの霊は置かれ
彼は国々の裁きを導き出す。
2彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。
3傷ついた葦を折ることなく
暗くなってゆく灯心を消すことなく
裁きを導き出して、確かなものとする。
4暗くなることも、傷つき果てることもない
この地に裁きを置くときまでは。
島々は彼の教えを待ち望む。
5主である神はこう言われる。
神は天を創造して、これを広げ
地とそこに生ずるものを繰り広げ
その上に住む人々に息を与え
そこを歩く者に霊を与えられる。
6主であるわたしは、恵みをもってあなたを呼び
あなたの手を取った。
民の契約、諸国の光として
あなたを形づくり、あなたを立てた。
7見ることのできない目を開き
捕らわれ人をその枷から
闇に住む人をその牢獄から救い出すために。
8わたしは主、これがわたしの名。
わたしは栄光をほかの神に渡さず
わたしの栄誉を偶像に与えることはしない。
9見よ、初めのことは成就した。
新しいことをわたしは告げよう。
それが芽生えてくる前に
わたしはあなたたちにそれを聞かせよう。
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第2朗読 使徒言行録 10:34~43 (新233)
34そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。 35どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。 36神がイエス・キリストによって――この方こそ、すべての人の主です――平和を告げ知らせて、イスラエルの子らに送ってくださった御言葉を、 37あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤから始まってユダヤ全土に起きた出来事です。 38つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だったからです。 39わたしたちは、イエスがユダヤ人の住む地方、特にエルサレムでなさったことすべての証人です。人々はイエスを木にかけて殺してしまいましたが、 40神はこのイエスを三日目に復活させ、人々の前に現してくださいました。 41しかし、それは民全体に対してではなく、前もって神に選ばれた証人、つまり、イエスが死者の中から復活した後、御一緒に食事をしたわたしたちに対してです。 42そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判者として神から定められた者であることを、民に宣べ伝え、力強く証しするようにと、わたしたちにお命じになりました。 43また預言者も皆、イエスについて、この方を信じる者はだれでもその名によって罪の赦しが受けられる、と証ししています。」
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福音書 マタイ 3:13~17 (新4)
13そのとき、イエスが、ガリラヤからヨルダン川のヨハネのところへ来られた。彼から洗礼を受けるためである。 14ところが、ヨハネは、それを思いとどまらせようとして言った。「わたしこそ、あなたから洗礼を受けるべきなのに、あなたが、わたしのところへ来られたのですか。」 15しかし、イエスはお答えになった。「今は、止めないでほしい。正しいことをすべて行うのは、我々にふさわしいことです。」そこで、ヨハネはイエスの言われるとおりにした。 16イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。 17そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえた。
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K.V. マタイ3:16
イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。
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主題 : 神の小羊
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第1朗読 イザヤ 49: 1~ 7 (旧1142)
第2朗読 1 コリント 1: 1~ 9 (新299)
福
音 書 ヨハネ 1:29~42 (新164)
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主は耳を傾けて、叫びを聞いてくださった。
滅びの穴、泥沼からわたしを引き上げ、わたしの足を岩の上に立たせ、しっかりと歩ませ、
わたしの口に新しい歌を、わたしたちの神への讃美を授けてくださった。
人はこぞって主を仰ぎ見、
主を畏れ敬い、主に依り頼む。
いかに幸いなことか、主に信頼をおく人。
偽りの神を信じる者にくみせず、欺きの教えに従わない人。
わたしの神、主よ、あなたは多くの不思議な業を成し遂げられます。あなたに並ぶものはありません。
わたしたちに対する数知れない御計らいをわたしは語り伝えて行きます。
あなたはいけにえも、穀物の供え物も望まず、焼き尽くす供え物も罪の代償の供え物も求めず、
ただ、わたしの耳を開いてくださいました。
恵みのみ業を心に秘めておくことなく、
大いなる集会であなたの真実と救いを語りました。
主よ、あなたの憐れみの心を閉ざすことなく
慈しみとまことによって、いつもわたしをお守りください。
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Pr.
私たちを贖う方、私たちの力である聖なる神様、聖霊によって私たちを永遠に捉えてください。あなたを礼拝し忠実に仕える恵みを与え、あなたに従う喜びを見出すことができますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ 49: 1~ 7 (旧1142)
1島々よ、わたしに聞け
遠い国々よ、耳を傾けよ。
主は母の胎にあるわたしを呼び
母の腹にあるわたしの名を呼ばれた。
2わたしの口を鋭い剣として御手の陰に置き
わたしを尖らせた矢として矢筒の中に隠して
3わたしに言われた
あなたはわたしの僕、イスラエル
あなたによってわたしの輝きは現れる、と。
4わたしは思った
わたしはいたずらに骨折り
うつろに、空しく、力を使い果たした、と。
しかし、わたしを裁いてくださるのは主であり
働きに報いてくださるのもわたしの神である。
5主の御目にわたしは重んじられている。
わたしの神こそ、わたしの力。
今や、主は言われる。
ヤコブを御もとに立ち帰らせ
イスラエルを集めるために
母の胎にあったわたしを
御自分の僕として形づくられた主は
6こう言われる。
わたしはあなたを僕として
ヤコブの諸部族を立ち上がらせ
イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。
だがそれにもまして
わたしはあなたを国々の光とし
わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。
7イスラエルを贖う聖なる神、主は
人に侮られ、国々に忌むべき者とされ
支配者らの僕とされた者に向かって、言われる。
王たちは見て立ち上がり、君侯はひれ伏す。
真実にいますイスラエルの聖なる神、主が
あなたを選ばれたのを見て。
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第2朗読 1 コリント 1:
1~ 9 (新299)
1神の御心によって召されてキリスト・イエスの使徒となったパウロと、兄弟ソステネから、 2コリントにある神の教会へ、すなわち、至るところでわたしたちの主イエス・キリストの名を呼び求めているすべての人と共に、キリスト・イエスによって聖なる者とされた人々、召されて聖なる者とされた人々へ。イエス・キリストは、この人たちとわたしたちの主であります。 3わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。
4わたしは、あなたがたがキリスト・イエスによって神の恵みを受けたことについて、いつもわたしの神に感謝しています。 5あなたがたはキリストに結ばれ、あらゆる言葉、あらゆる知識において、すべての点で豊かにされています。 6こうして、キリストについての証しがあなたがたの間で確かなものとなったので、 7その結果、あなたがたは賜物に何一つ欠けるところがなく、わたしたちの主イエス・キリストの現れを待ち望んでいます。 8主も最後まであなたがたをしっかり支えて、わたしたちの主イエス・キリストの日に、非のうちどころのない者にしてくださいます。 9神は真実な方です。この神によって、あなたがたは神の子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わりに招き入れられたのです。
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福音書 ヨハネ 1:29~42 (新164)
29その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。 30『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。 31わたしはこの方を知らなかった。しかし、この方がイスラエルに現れるために、わたしは、水で洗礼を授けに来た。」 32そしてヨハネは証しした。「わたしは、“霊”が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。 33わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『“霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』とわたしに言われた。 34わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」
35その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。 36そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。 37二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。 38イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。彼らが、「ラビ――『先生』という意味――どこに泊まっておられるのですか」と言うと、 39イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らはついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。 40ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペトロの兄弟アンデレであった。 41彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注がれた者』という意味――に出会った」と言った。 42そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめて、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶことにする」と言われた。
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K.V. ヨハネ1:29
その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。
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主題 : 救い主の到来
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第1朗読 イザヤ 8:23~9:3 (旧1073)
第2朗読 1 コリント 1:10~18 (新299)
福
音 書 マタイ 4:12~23 (新5)
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Of. 27改1(詩篇27:1&4-9)
主はわたしの命の砦。わたしは誰を恐れよう。
ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。
命ある限り、主の家に宿り、主を仰ぎ望んで喜びを得、その宮で、朝を迎えることを。
災いの日には必ず、主はわたしを仮庵にひそませ、幕屋の奥深くに隠してくださる。
岩の上に立たせ、群がる敵の上に頭を高く上げさせてくださる。
わたしは主の幕屋でいけにえをささげ、
歓声をあげ、主に向かって讃美の歌をうたう。
主よ、叫び求めるわたしの声を聞き、
憐れんで、わたしに答えてください。
心よ、主はお前に言われる。「わたしの顔を尋ね求めよ。」
主よ、わたしはみ顔を尋ね求めます。
主よ、み顔を隠すことなく、怒ることなく、あなたの僕を退けないでください。
あなたはわたしの助け。
救いの神よ、わたしを離れないでください。
わたしを見捨てないでください。
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Pr.
主なる神様、あなたの慈しみはいつも私たちと共にあり、進む道を先立って導き、後ろを守ってくださいます。御光の中へと招き、御子の十字架によって与えられる善き道の歩みを導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ 8:23~9:3 (旧1073)
8:23今、苦悩の中にある人々には逃れるすべがない。
先に
ゼブルンの地、ナフタリの地は辱めを受けたが
後には、海沿いの道、ヨルダン川のかなた
異邦人のガリラヤは、栄光を受ける。
9:1闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。
2あなたは深い喜びと
大きな楽しみをお与えになり
人々は御前に喜び祝った。
刈り入れの時を祝うように
戦利品を分け合って楽しむように。
3彼らの負う軛、肩を打つ杖、虐げる者の鞭を
あなたはミディアンの日のように
折ってくださった。
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第2朗読 1 コリント 1:10~18 (新299)
10さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの名によってあなたがたに勧告します。皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい。 11わたしの兄弟たち、実はあなたがたの間に争いがあると、クロエの家の人たちから知らされました。 12あなたがたはめいめい、「わたしはパウロにつく」「わたしはアポロに」「わたしはケファに」「わたしはキリストに」などと言い合っているとのことです。 13キリストは幾つにも分けられてしまったのですか。パウロがあなたがたのために十字架につけられたのですか。あなたがたはパウロの名によって洗礼を受けたのですか。 14クリスポとガイオ以外に、あなたがたのだれにも洗礼を授けなかったことを、わたしは神に感謝しています。 15だから、わたしの名によって洗礼を受けたなどと、だれも言えないはずです。 16もっとも、ステファナの家の人たちにも洗礼を授けましたが、それ以外はだれにも授けた覚えはありません。 17なぜなら、キリストがわたしを遣わされたのは、洗礼を授けるためではなく、福音を告げ知らせるためであり、しかも、キリストの十字架がむなしいものになってしまわぬように、言葉の知恵によらないで告げ知らせるためだからです。
18十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。
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福音書 マタイ 4:12~23 (新5)
12イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。 13そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。 14それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
15「ゼブルンの地とナフタリの地、
湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、
異邦人のガリラヤ、
16暗闇に住む民は大きな光を見、
死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」
17そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。
18イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。 19イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。 20二人はすぐに網を捨てて従った。 21そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、彼らをお呼びになった。 22この二人もすぐに、舟と父親とを残してイエスに従った。
23イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。
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K.V. マタイ4:17
そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。
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主題 : 天の国の幸い
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第1朗読 ミカ 6: 1~ 8 (旧1455)
第2朗読 1 コリント 1:18~31 (新300)
福
音 書 マタイ 5: 1~12
(新6)
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Of. 15(詩篇15:1-5)
聖なる山に住むことができるのでしょう。
それは、完全な道を歩き、
正しいことを行なう人。
心に真実の言葉があり、
舌に中傷をもたない人。
友に災いをもたらさず、
親しい人を嘲らない人。
主の目にかなわないものは退け、主を畏れる人を尊び、
悪事をしないとの誓いを守る人。
金を貸しても利息を取らず、
賄賂を受けて無実の人を陥れたりしない人。
これらのことを守る人は、
とこしえに揺らぐことはありません。
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Pr.
聖なる神様、あなたは心の貧しい人々、心の清い人々に御国を与え、この世の知恵を空しいものとされました。私たちのことばと行いを通して、この世が御子の生涯を受け止め、私たちが義に飢え渇き、平和を力強く求める心を与えてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 ミカ 6: 1~ 8 (旧1455)
1聞け、主の言われることを。
立って、告発せよ、山々の前で。
峰々にお前の声を聞かせよ。
2聞け、山々よ、主の告発を。
とこしえの地の基よ。
主は御自分の民を告発し
イスラエルと争われる。
3「わが民よ。
わたしはお前に何をしたというのか。
何をもってお前を疲れさせたのか。
わたしに答えよ。
4わたしはお前をエジプトの国から導き上り
奴隷の家から贖った。
また、モーセとアロンとミリアムを
お前の前に遣わした。
5わが民よ、思い起こすがよい。
モアブの王バラクが何をたくらみ
ベオルの子バラムがそれに何と答えたかを。
シティムからギルガルまでのことを思い起こし
主の恵みの御業をわきまえるがよい。」
6何をもって、わたしは主の御前に出で
いと高き神にぬかずくべきか。
焼き尽くす献げ物として
当歳の子牛をもって御前に出るべきか。
7主は喜ばれるだろうか
幾千の雄羊、幾万の油の流れを。
わが咎を償うために長子を
自分の罪のために胎の実をささげるべきか。
8人よ、何が善であり
主が何をお前に求めておられるかは
お前に告げられている。
正義を行い、慈しみを愛し
へりくだって神と共に歩むこと、これである。
********************
第2朗読 1 コリント
1:18~31 (新300)
18十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。 19それは、こう書いてあるからです。
「わたしは知恵ある者の知恵を滅ぼし、
賢い者の賢さを意味のないものにする。」
20知恵のある人はどこにいる。学者はどこにいる。この世の論客はどこにいる。神は世の知恵を愚かなものにされたではないか。 21世は自分の知恵で神を知ることができませんでした。それは神の知恵にかなっています。そこで神は、宣教という愚かな手段によって信じる者を救おうと、お考えになったのです。 22ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、 23わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。すなわち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、 24ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが、召された者には、神の力、神の知恵であるキリストを宣べ伝えているのです。 25神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。
26兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみなさい。人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよい者が多かったわけでもありません。 27ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。 28また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。 29それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。 30神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとなられたのです。 31「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりになるためです。
********************
福音書 マタイ 5: 1~12 (新6)
1イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。 2そこで、イエスは口を開き、教えられた。
3「心の貧しい人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
4悲しむ人々は、幸いである、
その人たちは慰められる。
5柔和な人々は、幸いである、
その人たちは地を受け継ぐ。
6義に飢え渇く人々は、幸いである、
その人たちは満たされる。
7憐れみ深い人々は、幸いである、
その人たちは憐れみを受ける。
8心の清い人々は、幸いである、
その人たちは神を見る。
9平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。
10義のために迫害される人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
11わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。 12喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」
********************
K.V. マタイ5:3
「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。
1月25日 パウロの回心(白)
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主題 : パウロの回心
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第1朗読 使徒言行録
9: 1~22 (新229)
第2朗読 ガラテヤ
1:11~24 (新342)
福
音 書 ルカ 21:10~19 (新151)
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Of. 67(詩篇67)
神がわたしたちを憐れみ、祝福し、み顔の輝きをわたしたちに向けてくださるように、
あなたの道をこの地が知り、み救いをすべての民が知るために。
神よ、すべての民が、あなたに感謝をささげますように。
すべての民が、こぞって、あなたに感謝をささげますように。
諸国の民が喜び祝い、喜び歌いますように。
あなたがすべての民を公平に裁き、この地において諸国の民を導かれることを。
神よ、すべての民が、あなたに感謝をささげますように。
すべての民がこぞって、あなたに感謝をささげますように。
大地は作物を実らせました。
神、わたしたちの神が、わたしたちを祝福してくださいますように。
神がわたしたちを祝福してくださいますように。
地の果てに至るまで、すべてのものが神を畏れ敬いますように。
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Pr.
神様。あなたは、あなたの使徒パウロの説教(宣教)によって、福音の光を世に輝かせました。私たちがパウロに倣い、あなたの御子イエス・キリストのまことを証できるようにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 使徒言行録
9: 1~22 (新229)
9: 1さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、 2ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。
3ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。 4サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。 5「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。 6起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる。」 7同行していた人たちは、声は聞こえても、だれの姿も見えないので、ものも言えず立っていた。 8サウロは地面から起き上がって、目を開けたが、何も見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った。 9サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもしなかった。
10ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。 11すると、主は言われた。「立って、『直線通り』と呼ばれる通りへ行き、ユダの家にいるサウロという名の、タルソス出身の者を訪ねよ。今、彼は祈っている。 12アナニアという人が入って来て自分の上に手を置き、元どおり目が見えるようにしてくれるのを、幻で見たのだ。」 13しかし、アナニアは答えた。「主よ、わたしは、その人がエルサレムで、あなたの聖なる者たちに対してどんな悪事を働いたか、大勢の人から聞きました。 14ここでも、御名を呼び求める人をすべて捕らえるため、祭司長たちから権限を受けています。」 15すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。 16わたしの名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを、わたしは彼に示そう。」 17そこで、アナニアは出かけて行ってユダの家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエスは、あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと、わたしをお遣わしになったのです。」 18すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。そこで、身を起こして洗礼を受け、 19食事をして元気を取り戻した。
サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちと一緒にいて、 20すぐあちこちの会堂で、「この人こそ神の子である」と、イエスのことを宣べ伝えた。
21これを聞いた人々は皆、非常に驚いて言った。「あれは、エルサレムでこの名を呼び求める者たちを滅ぼしていた男ではないか。また、ここへやって来たのも、彼らを縛り上げ、祭司長たちのところへ連行するためではなかったか。」 22しかし、サウロはますます力を得て、イエスがメシアであることを論証し、ダマスコに住んでいるユダヤ人をうろたえさせた。
********************
第2朗読 ガラテヤ
1:11~24 (新342)
1: 11兄弟たち、あなたがたにはっきり言います。わたしが告げ知らせた福音は、人によるものではありません。 12わたしはこの福音を人から受けたのでも教えられたのでもなく、イエス・キリストの啓示によって知らされたのです。
13あなたがたは、わたしがかつてユダヤ教徒としてどのようにふるまっていたかを聞いています。わたしは、徹底的に神の教会を迫害し、滅ぼそうとしていました。 14また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろの多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。 15しかし、わたしを母の胎内にあるときから選び分け、恵みによって召し出してくださった神が、御心のままに、 16御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたとき、わたしは、すぐ血肉に相談するようなことはせず、 17また、エルサレムに上って、わたしより先に使徒として召された人たちのもとに行くこともせず、アラビアに退いて、そこから再びダマスコに戻ったのでした。
18それから三年後、ケファと知り合いになろうとしてエルサレムに上り、十五日間彼のもとに滞在しましたが、 19ほかの使徒にはだれにも会わず、ただ主の兄弟ヤコブにだけ会いました。 20わたしがこのように書いていることは、神の御前で断言しますが、うそをついているのではありません。 21その後、わたしはシリアおよびキリキアの地方へ行きました。 22キリストに結ばれているユダヤの諸教会の人々とは、顔見知りではありませんでした。 23ただ彼らは、「かつて我々を迫害した者が、あの当時滅ぼそうとしていた信仰を、今は福音として告げ知らせている」と聞いて、 24わたしのことで神をほめたたえておりました。
********************
福
音 書 ルカ 21:10~19 (新151)
21: 10そして更に、言われた。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。 11そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。 12しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。 13それはあなたがたにとって証しをする機会となる。 14だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。 15どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。 16あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。中には殺される者もいる。 17また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。 18しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。 19忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」
********************
K.V. ルカ21:15
どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。
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