2022年10月29日土曜日

説教メッセージ 20221030

自由が欲しい!と思う事が良くあります。聖書では、イエス様の言葉にとどまるなら、あなたを自由にする、といいます。それは、「あなたの思うように生きていいよ!」という事でしょうか?自由って何だろう?考えてみませんか?


聖書の言葉 ヨハネ 8:31~36 (新182)

8:31イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。 32あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」 33すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」 34イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。 35奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。 36だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。


説教 「本当に自由になる」 徳弘浩隆牧師

1,宗教改革?

今日は、宗教改革記念日ですね。宗教改革というと何か革命のようないかめしい感じがします。宗教改革、ルーテル教会って何でしょうか? 

東京で大森教会の牧師と幼稚園園長をしていたころ、その知名度の低さに苦笑いしたことがよくありました。「ルーテル教って、どんな宗教ですか?」と聞かれたことが何度かあるからです。世界史で習ったマルティン・ルターの宗教改革というのを聞いたことがあるでしょ。あの伝統のキリスト教会なんですよ」とお答えすると大概の方は合点がいくといいます。そして、妻の話ですが、幼稚園事務をしていた妻が電話をとると、東京都や区役所の担当者から「おはようございます! テルテル幼稚園ですか?」と朝から元気な声で電話があり、笑いを我慢するのに苦労したそうです。幼稚園の教師たちにも話したらみんな大笑いだったとのこと。

宗教改革は1517年10月31日の出来事を発端にしています。私の車のナンバープレートは「1517」にしました。変わったときに覚えるのが大変だからです。今ようやく名古屋のナンバーに変更手続き中ですが、これも同じ番号で申請しました。

宗教改革、何が起こり、今の私にどんな関係があるのでしょうか?一緒に考えてみましょう。


2,聖書

今日のために選ばれているのは、ヨハネによる福音書の8章から、「あなたたちは自由になる」という言葉に焦点が当てられています。

イエス様の言葉ですが、ユダヤ人でイエス様を信じた人たちに向けて言われました。私の言葉にとどまるなら、本当に弟子であり、真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」と。彼らは、自分たちはアブラハムの子孫で奴隷になったことはないですが」と、神様から選ばれ祝福された民であることを誇りに思い、どうしてですかと尋ねます。

それに対してイエス様は答えました。罪を犯すものは誰でも罪の奴隷なのだ、と。

いろいろな苦難の歴史もあったけれども、アブラハムの子孫で、祝福された民で、律法も知っているし、自由だといいますが、罪をゆるされた本当の自由な生き方ではないことをイエス様は指摘されたのです。そして、どんなことがこれから起こったとしても、イエス様の言葉にとどまり続けるなら、自由にされると、約束されました。


3,振り返り

私たちの人生はどうでしょうか?

本当に自由に生きているでしょうか?ここ数年はいかにも不自由な生活や、不安な生活を余儀なくさせられました。世界中を襲う感染症をコントロールできず家に閉じこもり、戦争も起こってしまい悲しく物価も上がり苦しい生活は拍車をかけます。もっと自由に人と会い、食事をしたり旅行をしたりが全くできません。ようやく少し改善してもたくさんの制限や、もう一度後戻りするかという不安もあります。

しかし、その不自由そのものが問題ではありません。これらの混乱や戦争の原因は、人間が罪を持っているから、その結果だという事を見つめねばなりません。

私たちのいのちをのものを脅かしているものが、人間の罪。それは、神を離れ、一番大切な教えを捨てたことから起こっています。だから、聖書は一貫して一番大切なことを伝え続けます。

金曜日に名古屋学院大学の瀬戸キャンパスのチャペルアワーに招かれて礼拝説教をしてきました。大きなきれいな礼拝堂の出口に、みんなが見えるように掲げられている大学の精神は「敬神愛人」でした。神を畏れ敬い聞き従い、人を愛すること。モーセの十戒の基本でもあり、イエス様も対話の中でその二つが大切なのだと教えられました。

しかし、人は神を神とも思わず、自分勝手に善と悪の判断をし、それが人それぞれバラバラな中で、それぞれは自己中心で自分を優先するから、いさかいや戦争は絶えません。自然の乱開発も環境破壊で気候変動や新しい感染症を生み出しています。

神の裁きではなくて、人類の罪が人類を苦しめているのでした。


4,勧め

 そんな不自由な奴隷のような命を救ってくれたのはイエス様でした。そして、それによって目覚めた人々はキリスト者の群れとして生き、社会を作りました。

しかし、そんな中でもやはりまた人々は同じ罪を繰り返します。教会の権力や金権もあり、人々のたましいの救いも売買の対象になり、それにまり陳ルターは講義を市議論を呼びかけたのが、1517年の10月31日でした。結果理解されずに破門され、ルター派の教会を組織せざるを得なくなったのでした。ルターの専売特許ではありません。イエス様の教え、そしてそれを整理して人々に伝えたパウロの言葉があったのに、それが埋もれていたのです。

自由をもらったはずなのに、なぜまた間違いを犯していったのでしょうか?

「自由」という字をよく見ると答えはそこにあります。外国の方に日本語を説明しながら深い意味を思い知らされます。自由という字は、自分の「自」と理由の「由」と書きます。自由は、誰からも支配制限されない、指図されない、自分を理由に、根拠にする生き方なのです。それは、抑圧されている人にとってはかけがえのない、素晴らしいものですが、自由を手にしたときに、自分を理由や根拠にしたままなら、また同じ混乱や人を支配し排除することになってしまうのです。

神様は聖書の最初に、それを防ぐようにと言われていました。善悪を自分で勝手に決めないで、神に聞き従う事を、です。それを守らず、勝手に神の守りの手の中から出てきたので、この有様です。

イエス様は、そんな罪人に、罪を自覚させ、回心させ、新しく生まれ変わらせるために、十字架への道を行かれたのです。

この方の言葉にとどまるなら、本当の自由を得ることができるためにでした。

生きにくいことや、混乱や対立の中にいるとき、イエス様の言葉を思い出しましょう。神を畏れ敬い従い、人を愛することです。それが人類の幸せのカギなのです。イエス様は、人を愛する、隣人を愛し同胞を愛するだけではなく、異国人も愛すること、そして敵をも愛するように言われました。そして、そのように生き、死んでいかれました。

さて、では、ルーテル教会は宗教改革の教会だから素晴らしくて間違いがないと、確認して喜び自慢するのが今日の礼拝の趣旨でしょうか?違います。そうとも言えません。絶えず、改革され、神様の言葉に生きるよう、自己中心や争いの心を滅ぼしてもらい、神様からの信仰と知恵と愛をいただけるよう、祈りながら一緒に生きていきましょう。

神様の国は、そんな心の中にすでに始まっています。それが罪の心にさいなまれ、押しつぶされないように、もっと広がるように生きていきましょう。やがて、本当の神の国が実現するでしょう。いつそれが来てもいいように、祈り、神様を見つめながら、生きていきましょう。

そんな世の終わりといわれる日、また、自分の地上でのいのちが終わりになる日も思いながら。先に旅立った人たちをも思いながら、一緒に礼拝をしました。行けるものも死せるものもその手の中で納め、守られる方の手のひらで生きていきましょう。

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牧師コラム・ちょっと宣伝

こんな集まりに声をかけられて、一部ゲスト参加します。ルーテル教会の東教区主催で、JELA協力の企画で、主に若者や未信者の方々にも開かれた音楽とトークイベントです。外国人の方々の支援を少しお話しし、技能実習生で日本に来ているインドネシアのルーテル教会メンバーのレリアナさんのインタビューや歌も披露されます。どなたでも参加可能とのこと。ご参加ください。


2022年10月28日金曜日

説教メッセージ 20221028

 

説教題「改革、自由、責任」

1.   導入

ルーテル教会の牧師の徳弘といいます

なぜ私が呼ばれたかというと、宗教改革記念日

宗教改革ってなに? ルーテル教会って何?

世界史で勉強したマルチン・ルターの宗教改革=1517/10/31 「一語否」

ルター派の教会、ルーテル教会

世界で最初のプロテスタント教会 プロテスト

何をプロテストしたか

私達は、どう生きるべきか

学生のみんなは、将来どう生きるか、どんな職業でどんな夢を実現するか?

聖書に聞いていこう

 

2.   み言葉

説教題は「改革、自由、責任」

改革は宗教改革 でも何を改革したか?

世界中のキリスト教会の改革だった

キリスト教は、大きく分けてカトリックとプロテスタント。しかしロシア正教もある。

ヨーロッパは当時はカトリックで、王様でさえカトリックの教皇が支配していた

人々の心も、ケアしていたけれども、支配もしていた

死んだあと地獄に行かないように、教会で懺悔をして赦してもらった

懺悔をした後も、悪いことをしたり思ったりしたら、懺悔を繰り返す生活

死ぬ瞬間は最後の懺悔をして油を塗って祈ってもらい、安らかに旅立つ

当時はミサはラテン語、聖書はギリシャ語、それぞれの国の言葉ではないから何もわからず、教会の神父さんの言う通り指導を受けていた

ちょうど、お葬式でお坊さんのお経の意味が分からないのと同じ

何がいいか何が悪いか、悪いことをしたらどうしたらいいか、すべて教会

それは、権力やお金も関係してきて、当時の教会は誤った方向へ進んでいた

「これを買ったら救われる、これを買ったら死んだお母さんも天国に行ける」

 

それに疑問を持って議論をしたかったのがマルチンルターだった

人々の心を自由にした。

当時の間違っていたキリスト教の権力から。

そして本当は、今日の聖書の言うように、人間の罪深さから

 

3.   振り返り

「自由」をどう思うか? 自由は素晴らしい。楽だ。たのしい。

しかし、責任を伴う。

「自由」という言葉は、自分の「自」、理由の「由」

誰にも支配されない自由を理由にして生きることができる

誰にも指図されないで、自分を判断の根拠にして生きることができる

しかし、それは素晴らしい楽しいだけではなく、責任も伴う

何が正しくて、何が間違っているのか。

判断が難しい社会・世界になってきた

それぞれが言う正義や平和は違う

どこに根拠を置いたら良いか

それが聖書だ

 

聖書の話は難しくて、少々退屈 とおもうだろう

しかし、旧約から新約まで一貫していることは二つ

「神様を大切にし、人を愛すること」友を愛する、隣人を愛する、外国人を愛する

イエスキリストはそれを再度伝え、敵をも愛することへ拡大した

そしてその通り生きた。その通り死んだ。それが十字架

それを見て、自分の身勝手さ、罪深さに気づかされた人々は、回心した

それがキリスト教

 

4.   勧め

ブラジルに宣教師として10年いた。帰国して4年目。まだ最近の日本がわからない

「ガイジン」の経験をしたので、外国人の夢や楽しさや苦労も分かる。

外国人労働者や留学生の支援活動や通訳、日本語講座などをしている。

ブラジルはサッカーの国。スポーツや音楽が盛ん。

 

皆は何を勉強している?

将来どんな生き方がしたい?

自分を理由にして、根拠にするだけでは難しい、わからないことがたくさんある

勉強や、友人関係、恋愛、将来の夢、スポーツ、楽しく大好きでも、むつかしいこともあるだろう

自分を根拠に生きるのは限界がある

 

私は、キリストを知って荷物を軽くした

そして、楽天的でそれぞれ自由に生きる生き方のブラジルに行ってもっと自由に生きれるようになった

 

私はスポーツが嫌いだった

先輩後輩や、根性や努力の構図に入れなかった

レールが引かれてそれを外れないよう一生懸命な空気の圧力が強い日本

もっとそれぞれ違って、個性を大切にして自由に生きたらいい

しかし、自分勝手に人を傷つけて生きてもいいという事ではない

 

聖書やチャペルの時間の話を、もっと自分の生き方の問題として聞いてほしい

矛盾や悩みや重荷もある、生きにくさもある、それが人生

そこに答えを出してもらいながら、自由に、そして世界で活躍できる人間になってほしい

「神様を大切にし、人を愛すること」 大学の理念はそこ。大切にしてほしい

2022年10月27日木曜日

祈りのこよみ 202211

https://jelctokai.org/images/2211inori.pdf



日本福音ルーテル教会  東海教区宣教部

 

祈りのこよみ 2022年11月の祈り

 

高蔵寺教会を覚えて

  徳弘 浩隆 牧師

主題「感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう」(ヘブライ12:28より)

年間聖句「神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。」(2テモテ1:7)

11月 6日

◆恵みにより、愛する家族、友人知人、隣人に、信仰が与えられるように。また、病の人、苦しんでいる人、疲れた人が、神の存在と御力を知ることができますように。

◆こひつじ園で御言葉を聞いた人々に信仰が始められますように。

岐阜教会を覚えて

  後藤 直紀 牧師

年間主題「実を豊かに結ぶ」

題聖句「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」(ヨハネ15:5)

11月13日

◆信徒説教者が与えられていることを感謝します。その働きが支えられ、祝福されますように。

◆高齢の方、病気療養中の方、試練の内にある方が守られますように。

◆新しく着任した後藤牧師の働きが守られますように。

大垣教会を覚えて

  後藤 直紀 牧師

年間主題「実を豊かに結ぶ」

題聖句「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」(ヨハネ15:5)

11月20日

◆垂井礼拝堂建築の祈りがかなえられますように。

◆様々な事情で礼拝に集えない方々とのつながりを教会が保ち、皆が安心してイエス様と歩めますように。

◆高齢の方、病気療養中の方、試練の内にある方が守られますように。

沼津教会を覚えて

  東 和春 牧師(説教応援)

  信徒代議員

年間主題「『まことの礼拝』を求めて」

年間聖句「まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。」(ヨハネ4:23a)

11月27日

◆沼津の地に福音伝道をすることができますように。

◆教会員が一致協力して礼拝に与ることができますように。

◆高齢者も若い方も喜んで礼拝に参加する教会になれますように。

 


2022年10月26日水曜日

週報データ 202211

 

202211

2022111日 全聖徒の日 (白)

2022116日 全聖徒主日 (白)

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1朗読 ダニエル7: 13,1518 (1392)

2朗読 エフェソ1:1123 (352)

福 音 書 ルカ6:2031 (112)

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Of. 149(詩篇149:1-9

ハレルヤ。(あたら)しい(うた)(しゅ)()かって(うた)え。

  (しゅ)(いつく)しみに()きる(ひと)(つど)いで(さん)()(うた)をうたえ。

イスラエルはその(つく)(ぬし)によって(よろこ)(いわ)

  シオンの()らはその(おう)によって(よろこ)(おど)れ。

(おど)りをささげて()()(さん)()

  (たい)()(たて)(ごと)(かな)でてほめ(うた)をうたえ。

(しゅ)()()(ぶん)(たみ)(よろこ)

  (まず)しい(ひと)(すく)いの(かがや)きで(よそお)われる。

(しゅ)(いつく)しみに()きる(ひと)(えい)(こう)(かがや)き、(よろこ)(いさ)

  ()していても(よろこ)びの(こえ)をあげる。

(くち)には(かみ)をあがめる(うた)があり

  ()には(もろ)()(つるぎ)()つ。

(くに)(ぐに)(ほう)(ふく)(しょ)(こく)(たみ)()らしめ

  (おう)たちを(くさり)につなぎ (くん)(こう)(てつ)(かせ)をはめ(さだ)められた(さば)をする。

これは、(しゅ)(いつく)しみに()きる(ひと)(こう)(えい)

  ハレルヤ。

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Pr.

(ぜん)(のう)(かみ)(さま)。あなたは(しん)じる(もの)を、()()イエス・キリストの(せい)なる(まじ)わりの(なか)(むす)()わせてくださいました。(しん)(こう)(けん)(しん)(つらぬ)いて()きた(せい)()たちに(なら)、あなたの(たみ)(そな)えられた()()くせない(よろこ)びで()たしてください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 ダニエル7: 13,1518 (1392)

7: 1バビロンの王ベルシャツァルの治世元年のことである。ダニエルは、眠っているとき頭に幻が浮かび、一つの夢を見た。彼はその夢を記録することにし、次のように書き起こした。

2ある夜、わたしは幻を見た。見よ、天の四方から風が起こって、大海を波立たせた。 3すると、その海から四頭の大きな獣が現れた。

 

7: 15わたしダニエルは大いに憂い、頭に浮かんだこの幻に悩まされた。 16そこに立っている人の一人に近づいてこれらのことの意味を尋ねると、彼はそれを説明し、解釈してくれた。 17「これら四頭の大きな獣は、地上に起ころうとする四人の王である。 18しかし、いと高き者の聖者らが王権を受け、王国をとこしえに治めるであろう。」

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2朗読  エフェソ1:1123 (352)

1: 11キリストにおいてわたしたちは、御心のままにすべてのことを行われる方の御計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。 12それは、以前からキリストに希望を置いていたわたしたちが、神の栄光をたたえるためです。 13あなたがたもまた、キリストにおいて、真理の言葉、救いをもたらす福音を聞き、そして信じて、約束された聖霊で証印を押されたのです。 14この聖霊は、わたしたちが御国を受け継ぐための保証であり、こうして、わたしたちは贖われて神のものとなり、神の栄光をたたえることになるのです。

15こういうわけで、わたしも、あなたがたが主イエスを信じ、すべての聖なる者たちを愛していることを聞き、 16祈りの度に、あなたがたのことを思い起こし、絶えず感謝しています。 17どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の源である御父が、あなたがたに知恵と啓示との霊を与え、神を深く知ることができるようにし、 18心の目を開いてくださるように。そして、神の招きによってどのような希望が与えられているか、聖なる者たちの受け継ぐものがどれほど豊かな栄光に輝いているか悟らせてくださるように。 19また、わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力が、どれほど大きなものであるか、悟らせてくださるように。 20神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ、天において御自分の右の座に着かせ、 21すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来るべき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれました。 22神はまた、すべてのものをキリストの足もとに従わせ、キリストをすべてのものの上にある頭として教会にお与えになりました。 23教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です。

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福音書  ルカ6:2031 (112)

6: 20さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。

「貧しい人々は、幸いである、

神の国はあなたがたのものである。

21今飢えている人々は、幸いである、

あなたがたは満たされる。

今泣いている人々は、幸いである、

あなたがたは笑うようになる。

22人々に憎まれるとき、また、人の子のために追い出され、ののしられ、汚名を着せられるとき、あなたがたは幸いである。 23その日には、喜び踊りなさい。天には大きな報いがある。この人々の先祖も、預言者たちに同じことをしたのである。

24しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、

あなたがたはもう慰めを受けている。

25今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、

あなたがたは飢えるようになる。

今笑っている人々は、不幸である、

あなたがたは悲しみ泣くようになる。

26すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。この人々の先祖も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」

27「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。 28悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。 29あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着をも拒んではならない。 30求める者には、だれにでも与えなさい。あなたの持ち物を奪う者から取り返そうとしてはならない。 31人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。

 

 

2022116日 聖霊降臨後第22主日 (緑)

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1朗読 ヨブ19:2327a (800)

2朗読 2テサロニケ2: 15,1317 (381)

福 音 書 ルカ20:2738 (150)

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Of. 17(詩篇17:1-9

(しゅ)よ、(ただ)しい(うった)えを()き わたしの(さけ)びに(みみ)(かたむ)

  (いの)りに(みみ)()けてください。

わたしの(くちびる)(あざむ)きはありません。

  ()(まえ)からわたしのために(さば)きを(おく)()し あなた()()(しん)()をもって(こう)(へい)()(らん)ください。

あなたはわたしの(こころ)調(しら)べ、(よる)なお(たず)()をもってわたしを(ため)されますが

  (けが)れた(おも)いは(なに)ひとつ()(らん)にならないでしょう。

わたしの(くち)(ひと)(なら)いに(したが)うことなく

  あなたの(くちびる)(こと)()(まも)ります。

(ぼう)(りょく)(みち)()けて あなたの(みち)をたどり

  (いっ)()(いっ)()()らぐことなく(すす)みます。

あなたを()(もと)めます

  (かみ)よ、わたしに(こた)えてください。

わたしに(みみ)()け、この(うった)えを()いてください。

  (いつく)しみの()(わざ)(しめ)してください。

あなたを()けどころとする(ひと)

  ()()かう(もの)から (みぎ)()()をもって(すく)ってください。

(ひとみ)のようにわたしを(まも)り あなたの(つばさ)(かげ)(かく)してください。

  あなたに(さか)らう(もの)がわたしを(しいた)げ (どん)(よく)(てき)がわたしを(ほう)()しています。

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Pr.

(えい)(えん)(あがな)(ぬし)である(かみ)(さま)(せい)(れい)によって(わたし)たちの(こころ)(あら)にされます。すべてのものの()(さば)きの()をいつも(こころ)にとめて、()(じょう)(せい)(かつ)(きよ)(おく)(ふっ)(かつ)(よろこ)びへと(いた)らせてさい。(すく)(ぬし)(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 ヨブ19:2327a (800)

19: 23どうか

わたしの言葉が書き留められるように

碑文として刻まれるように。

24たがねで岩に刻まれ、鉛で黒々と記され

いつまでも残るように。

25わたしは知っている

わたしを贖う方は生きておられ

ついには塵の上に立たれるであろう。

26この皮膚が損なわれようとも

この身をもって

わたしは神を仰ぎ見るであろう。

27このわたしが仰ぎ見る

ほかならぬこの目で見る。

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2朗読  2テサロニケ2: 15,1317 (381)

2: 1さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストが来られることと、そのみもとにわたしたちが集められることについてお願いしたい。 2霊や言葉によって、あるいは、わたしたちから書き送られたという手紙によって、主の日は既に来てしまったかのように言う者がいても、すぐに動揺して分別を無くしたり、慌てふためいたりしないでほしい。 3だれがどのような手段を用いても、だまされてはいけません。なぜなら、まず、神に対する反逆が起こり、不法の者、つまり、滅びの子が出現しなければならないからです。 4この者は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して、傲慢にふるまい、ついには、神殿に座り込み、自分こそは神であると宣言するのです。 5まだわたしがあなたがたのもとにいたとき、これらのことを繰り返し語っていたのを思い出しませんか。

 

2: 13しかし、主に愛されている兄弟たち、あなたがたのことについて、わたしたちはいつも神に感謝せずにはいられません。なぜなら、あなたがたを聖なる者とする“霊”の力と、真理に対するあなたがたの信仰とによって、神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。 14神は、このことのために、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にあずからせるために、わたしたちの福音を通して、あなたがたを招かれたのです。 15ですから、兄弟たち、しっかり立って、わたしたちが説教や手紙で伝えた教えを固く守り続けなさい。 16わたしたちの主イエス・キリスト御自身、ならびに、わたしたちを愛して、永遠の慰めと確かな希望とを恵みによって与えてくださる、わたしたちの父である神が、 17どうか、あなたがたの心を励まし、また強め、いつも善い働きをし、善い言葉を語る者としてくださるように。

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福音書  ルカ20:2738 (150)

20: 27さて、復活があることを否定するサドカイ派の人々が何人か近寄って来て、イエスに尋ねた。 28「先生、モーセはわたしたちのために書いています。『ある人の兄が妻をめとり、子がなくて死んだ場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない』と。 29ところで、七人の兄弟がいました。長男が妻を迎えましたが、子がないまま死にました。 30次男、 31三男と次々にこの女を妻にしましたが、七人とも同じように子供を残さないで死にました。 32最後にその女も死にました。 33すると復活の時、その女はだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのです。」 34イエスは言われた。「この世の子らはめとったり嫁いだりするが、 35次の世に入って死者の中から復活するのにふさわしいとされた人々は、めとることも嫁ぐこともない。 36この人たちは、もはや死ぬことがない。天使に等しい者であり、復活にあずかる者として、神の子だからである。 37死者が復活することは、モーセも『柴』の個所で、主をアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神と呼んで、示している。 38神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。すべての人は、神によって生きているからである。」

 

 

20221113日 聖霊降臨後第23主日 (緑)

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1朗読 マラキ3:1920a (1501)

2朗読 2テサロニケ3: 613 (382)

福 音 書 ルカ21: 519 (151)

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Of. 98(詩篇98:1-9

(あたら)しい(うた)(しゅ)()かって(うた)え。(しゅ)(おどろ)くべきみ(わざ)()()げられた。

    (みぎ)のみ()(せい)なるみ(うで)によって、(しゅ)(すく)いのみ(わざ)()たされた

(しゅ)(すく)いを(しめ)し、

    (めぐ)みのみ(わざ)(しょ)(こく)(たみ)()(しめ)された。

イスラエルの(いえ)(たい)する(いつく)しみとまことをみ(こころ)()められた。

    ()()てまですべての(ひと)はわたしたちの(かみ)(すく)いのみ(わざ)()た。

(ぜん)()よ、(しゅ)()かって(よろこ)びの(さけ)びをあげよ。

    (かん)(せい)をあげ、(よろこ)(うた)い、ほめ(うた)え。

(こと)()わせてほめ(うた)え、

    (こと)()わせ、(がく)()()わせて(うた)え。

ラッパを()き、(つの)(ぶえ)(ひび)かせ、

    (おう)なる(しゅ)のみ(まえ)(よろこ)びの(さけ)びをあげよ。

とどろけ、(うみ)とそこに()ちるもの、

    (うた)え、()(かい)とそこに()むもの。

(しお)よ、()()()らし、(やま)(やま)よ、(とも)(よろこ)うたえ、(しゅ)(むか)えて。

    (しゅ)()られる、()(さば)くために。(しゅ)()(かい)(ただ)しく(さば)き、(しょ)(こく)(たみ)(こう)(へい)(さば)かれる。

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Pr.

(かみ)(さま)。あなたは、()(たの)むすべての(もの)(まも)ってくださいます。あなたなしには(せい)(ちから)もありえません。あなたのご()(はい)(みちび)によって、(えい)(えん)のものを(うしな)ことなく、()()(いま)()きることができるように、(わたし)たちを(あわ)れんでください。(すく)(ぬし)(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 マラキ3:1920a (1501)

3: 19見よ、その日が来る

炉のように燃える日が。

高慢な者、悪を行う者は

すべてわらのようになる。

到来するその日は、と万軍の主は言われる。

彼らを燃え上がらせ、根も枝も残さない。

20しかし、わが名を畏れ敬うあなたたちには

義の太陽が昇る。

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2朗読  2テサロニケ3: 613 (382)

3: 6兄弟たち、わたしたちは、わたしたちの主イエス・キリストの名によって命じます。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた教えに従わないでいるすべての兄弟を避けなさい。 7あなたがた自身、わたしたちにどのように倣えばよいか、よく知っています。わたしたちは、そちらにいたとき、怠惰な生活をしませんでした。 8また、だれからもパンをただでもらって食べたりはしませんでした。むしろ、だれにも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して、働き続けたのです。 9援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あなたがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。 10実際、あなたがたのもとにいたとき、わたしたちは、「働きたくない者は、食べてはならない」と命じていました。 11ところが、聞くところによると、あなたがたの中には怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしている者がいるということです。 12そのような者たちに、わたしたちは主イエス・キリストに結ばれた者として命じ、勧めます。自分で得たパンを食べるように、落ち着いて仕事をしなさい。 13そして、兄弟たち、あなたがたは、たゆまず善いことをしなさい。

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福音書  ルカ21: 519 (151)

21: 5ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。 6「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」

7そこで、彼らはイエスに尋ねた。「先生、では、そのことはいつ起こるのですか。また、そのことが起こるときには、どんな徴があるのですか。」 8イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。 9戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」 10そして更に、言われた。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。 11そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。 12しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。 13それはあなたがたにとって証しをする機会となる。 14だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。 15どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。 16あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。中には殺される者もいる。 17また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。 18しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。 19忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」

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K.V. ルカ21:19

忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。

 

 

 

 

20221120日 永遠の王キリスト(聖霊降臨後最終主日) (白/金/緑)

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1朗読 エレミヤ23: 16 (1218)

2朗読 コロサイ1:1120 (368)

福 音 書 ルカ23:3343 (158)

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Of. 46(詩篇46:2-12

(かみ)はわたしたちの()けどころ、わたしたちの(ちから)

  ()(なん)のときの()わらぬ(たす)け。

わたしたちは(けっ)して(おそ)れない。

  ()姿(すがた)()え、(やま)(やま)()らいで(うみ)(なか)(うつ)るとも。

(うみ)(みず)(さわ)ぎ、()(かえ)り、

  その(たか)ぶるさまに(やま)(やま)(ふる)えても。

(たい)()とその(なが)れは、(かみ)(みやこ)(よろこ)(あた)える。

  いと(たか)(かみ)のいます(せい)(じょ)に。

(かみ)はその(なか)にいて、その(みやこ)()るがない。

  ()()けとともに、(かみ)(たす)けてくださる。

すべての(たみ)(さわ)ぎ、(くに)(ぐに)()らぐ。

  (かみ)がみ(こえ)()されると、()()()る。

(ばん)(ぐん)(しゅ)はわたしたちと(とも)にいます。

  ヤコブの(かみ)はわたしたちの(ちから)

(しゅ)()()げられたことを()よ。

  (しゅ)がこの()(あっ)(とう)される。

(しゅ)()()てまで、(たたか)いを()ち、

  (ゆみ)(くだ)(やり)()り、(たて)()(はら)われる。

(たたか)いを()めよ、()れ。わたしは(かみ)

  (くに)(ぐに)であがめられ、この()であがめられる(かみ)。」

(ばん)(ぐん)(しゅ)はわたしたちと(とも)に、

  ヤコブの(かみ)はわたしたちの(ちから)

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Pr.

まことの(いのち)である(かみ)(さま)。あなたはあなたに(つか)える()(ゆう)と、()きぬ(よろこ)びを(わたし)たちに(あた)えてくださいます。あなたを(あが)、たたえ、(おお)いなる(えい)(こう)(かん)(しゃ)します。たえずいつも(わたし)たちと(とも)にいて、(まも)(おさ)、この()()(こころ)にかなう()()らしい()まいとしてください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 エレミヤ23: 16 (1218)

23: 1「災いだ、わたしの牧場の羊の群れを滅ぼし散らす牧者たちは」と主は言われる。 2それゆえ、イスラエルの神、主はわたしの民を牧する牧者たちについて、こう言われる。

「あなたたちは、わたしの羊の群れを散らし、追い払うばかりで、顧みることをしなかった。わたしはあなたたちの悪い行いを罰する」と主は言われる。

3「このわたしが、群れの残った羊を、追いやったあらゆる国々から集め、もとの牧場に帰らせる。群れは子を産み、数を増やす。 4彼らを牧する牧者をわたしは立てる。群れはもはや恐れることも、おびえることもなく、また迷い出ることもない」と主は言われる。

5見よ、このような日が来る、と主は言われる。

わたしはダビデのために正しい若枝を起こす。

王は治め、栄え

この国に正義と恵みの業を行う。

6彼の代にユダは救われ

イスラエルは安らかに住む。

彼の名は、「主は我らの救い」と呼ばれる。

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2朗読  コロサイ1:1120 (368)

1: 11そして、神の栄光の力に従い、あらゆる力によって強められ、どんなことも根気強く耐え忍ぶように。喜びをもって、 12光の中にある聖なる者たちの相続分に、あなたがたがあずかれるようにしてくださった御父に感謝するように。 13御父は、わたしたちを闇の力から救い出して、その愛する御子の支配下に移してくださいました。 14わたしたちは、この御子によって、贖い、すなわち罪の赦しを得ているのです。 15御子は、見えない神の姿であり、すべてのものが造られる前に生まれた方です。 16天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。 17御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています。 18また、御子はその体である教会の頭です。御子は初めの者、死者の中から最初に生まれた方です。こうして、すべてのことにおいて第一の者となられたのです。 19神は、御心のままに、満ちあふれるものを余すところなく御子の内に宿らせ、 20その十字架の血によって平和を打ち立て、地にあるものであれ、天にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられました。

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福音書  ルカ23:3343 (158)

23: 33「されこうべ」と呼ばれている所に来ると、そこで人々はイエスを十字架につけた。犯罪人も、一人は右に一人は左に、十字架につけた。 34〔そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」〕人々はくじを引いて、イエスの服を分け合った。 35民衆は立って見つめていた。議員たちも、あざ笑って言った。「他人を救ったのだ。もし神からのメシアで、選ばれた者なら、自分を救うがよい。」 36兵士たちもイエスに近寄り、酸いぶどう酒を突きつけながら侮辱して、 37言った。「お前がユダヤ人の王なら、自分を救ってみろ。」 38イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王」と書いた札も掲げてあった。

39十字架にかけられていた犯罪人の一人が、イエスをののしった。「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ。」 40すると、もう一人の方がたしなめた。「お前は神をも恐れないのか、同じ刑罰を受けているのに。 41我々は、自分のやったことの報いを受けているのだから、当然だ。しかし、この方は何も悪いことをしていない。」 42そして、「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」と言った。 43するとイエスは、「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。

 

 

20221127日 待降節第1主日 (青/紫)

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1朗読 イザヤ2: 15 (1063)

2朗読 ローマ13:1114 (293)

福 音 書 マタイ24:3644 (48)

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Of. 122(詩篇122:1-9

(しゅ)(いえ)()こう、と(ひと)(びと)()ったとき、

    わたしはうれしかった。

エルサレムよ、

    あなたの(じょう)(もん)(なか)に、わたしたちの(あし)()っている。

エルサレム、(みやこ)として()てられた(まち)

    そこに、すべては(むす)()い、そこに、すべての()(ぞく)(しゅ)()(ぞく)(のぼ)って()る。

(しゅ)のみ()(かん)(しゃ)をささげるのはイスラエルの(さだ)め。

    そこにこそ、(さば)きの(おう)()が、ダビデの(いえ)(おう)()()えられている。

エルサレムの(へい)()(もと)めよう。

    「あなたを(あい)する(ひと)(びと)(へい)(あん)があるように。

あなたの(じょう)(へき)のうちに(へい)()があるように。

    あなたの(じょう)(へき)のうちに(へい)(あん)があるように。」

わたしは()おう、わたしの(きょう)(だい)(とも)のために。

    「あなたのうちに(へい)()があるように。」

わたしは(ねが)おう、わたしたちの(かみ)(しゅ)(いえ)のために。

    「あなたに(さいわ)いがあるように。」

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Pr.

(しゅ)イエス・キリスト、()(ちから)(ふる)って()てください。(せま)()(つみ)()(けん)から(あわ)れみをもって(まも)り、(すく)いの(みち)()らしてください。(ちち)(せい)(れい)とともに、あなたは(えい)(えん)(ゆい)(いつ)(しゅ)です。アーメン

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1朗読 イザヤ2: 15 (1063)

2: 1アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて幻に見たこと。

2終わりの日に

主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち

どの峰よりも高くそびえる。

国々はこぞって大河のようにそこに向かい

3多くの民が来て言う。

「主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。

主はわたしたちに道を示される。

わたしたちはその道を歩もう」と。

主の教えはシオンから

御言葉はエルサレムから出る。

4主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。

彼らは剣を打ち直して鋤とし

槍を打ち直して鎌とする。

国は国に向かって剣を上げず

もはや戦うことを学ばない。

5ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう。

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2朗読  ローマ13:1114 (293)

13: 11更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。 12夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。 13日中を歩むように、品位をもって歩もうではありませんか。酒宴と酩酊、淫乱と好色、争いとねたみを捨て、 14主イエス・キリストを身にまといなさい。欲望を満足させようとして、肉に心を用いてはなりません。

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福音書  マタイ24:3644 (48)

24: 36「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。ただ、父だけがご存じである。 37人の子が来るのは、ノアの時と同じだからである。 38洪水になる前は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。 39そして、洪水が襲って来て一人残らずさらうまで、何も気がつかなかった。人の子が来る場合も、このようである。 40そのとき、畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。 41二人の女が臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。 42だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って来られるのか、あなたがたには分からないからである。 43このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはしないだろう。 44だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」