2022年6月12日日曜日

説教メッセージ 20220612 三位一体主日

説教メッセージ 20220612 三位一体主日

今週の聖書の言葉 06月12日 

ヨハネ16:12~15 (新200)

16:12言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。 13しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。 14その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。 15父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」


説教「1+1+1=1?」 徳弘浩隆牧師

1.三位一体主日とは…

今日は、教会の暦では三位一体主日。毎年この日がありますから、すでに何度もお聞きのことと思いますが、「父と子と聖霊なる神」をおぼえて礼拝をする日です。先週聖霊降臨日を迎えましたので、父と子と聖霊がそろったとでも言えるタイミングからでしょう。

しかし、毎年いろいろな説明を聞いても、人間の知恵と理解では釈然としないというか、わかりにくいと、よく聞く日でもあります。「1+1+1=3なのに、1のままなの?」という疑問をよく聞きますが、そこで、「+」で足してしまってはいけないと思います。「父である神と、子なる神と、聖霊なる神は、それらは一つである」という風に考えると、少しすっきりします。神に創られた私たちが、創造主である神について完全に理解し認識し定義することはそもそも限界があるはずのものであり、その試みは必ず過ちを導くと、神様にお手上げする面も大切でしょう。

右上にある有名な絵画は、スペインのプラド美術館に収蔵されているエル・グレコという画家が描いた「三位一体」の絵です。父なる神が、子なるイエス・キリストの十字架から降ろされた姿を駆け寄り抱え、その上に聖霊なる神が鳩として表現されています。なんとかこの教えをわかりやすく描こうとした画家のいろいろな試みがあり、いろいろな絵があります。ほかにもコンパスと地球儀を手にした創造主なる神、十字架を持つ救い主なるイエスキリスト、輝きを放つハトは聖霊を表すように描かれているものもあります。

知識で神を知り尽くそうとしても無理な話で、私たちが歴史の中で出会い、教えられ、伝えれられた事柄から神様を見上げるべきなのでしょう。それは、人間が発明した便利な神様でもなく、怖い神様でもありません。神を知るための知的な探求は必要ですし大切ですが、ある程度知ったうえで、その神様はどのようにかかわってくださるか、という事が大切です。聖書の出来事の中で、歴史の中で、そして、この私の人生に、という具合にです。

2.聖書

今日の聖書個所でイエス様はこう告げています。「言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる」と。イエス様もお話になりたいことがたくさんあったのに、弟子たちがまだそれらすべては理解できないから、言われなかったのです。

そして、イエス様ご自身は教義的な説明をされたのではなく、聖霊によって導かれて、真理をことごとく悟ることができるようになると、語られたのです。

私たちを創りいのちを与え、罪にまみれた私たちを命を投げ出して救われ、神様の愛やみこころを理解できなくなった私たちに心理を悟らせるように、神様は私たちにかかわり続けてくださいます。聖霊の働きは勝手なものではなく、イエス様のものを受けて告げるのであり、父なる神が持っておられるものはイエス様のものであり、それらは一つであると説明されました。

3.振り返り

私たち一人一人は、どんなかかわりを神様と持っているでしょうか?いや、むしろそれは逆で、「神様が私たちにかかわってくれている出来事を、私たちはそれに気づき、理解し、悟っているでしょうか?」と問わねばなりません。

それに気づかせてくれる言葉は、今日のローマ書にも書かれています。そのパウロの言葉を頼りに、父なる神様の私たちへのかかわり、イエス様のかかわり、そして今まで理解できなかったことを理解し悟りつつある出来事を考えてみましょう。

今の世界を見てもつくづく思わされるのは、平和がないという事。そして、希望がないという事だと多くの人は同意するでしょう。そして、私たちの人生にも、平和・安らぎと安心はなく、希望がないと思う事が多くあるでしょう。そんな私たちに神様はどのようにかかわって、何を教えてくれているかが大切です。

「このように、わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており、このキリストのお陰で、今の恵みに信仰によって導き入れられ、神の栄光にあずかる希望を誇りにしています。」とパウロは言います。イエス・キリストのゆえに、信仰を持つことによって、神との間に平和を得ているのです。天地創造の父なる神は義しい方であり、人の罪をそのままにしておかれませんでした。多くの預言者を送り、訴え、導き出し、懲らしめ、神のもとに戻るよう呼びかけ続けられました。その神の裁きは恐ろしいものでしたが、罪びとの身代わりに死んでくださったイエス・キリストの十字架のゆえに、もはや、神様に裁かれ滅ぼされることはなくなりました。信じ従うものは赦され、平和を得ることができたのです。それで、人生は苦労もなくなったでしょうか?いえ、そうはいっていません。ならば、その苦労から逃げ出すよう努力することが大切でしょうか?そうでもないようです。こう続くからです。

「そればかりでなく、苦難をも誇りとします。」なぜでしょうか?苦難にも意味があると、悟ったからです。

「わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、 忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。 希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」とパウロの言葉は続きます。

誰もが苦難から逃れたいと思い、それを神様に祈り求めるものですが、物事の表面だけを見ない目が聖霊によって養われると、その深い意味を知ることができるのです。苦難によって、悔い改めさせられ、心砕かれ、その苦労によって、育てられ、神の愛を知ることができる人間にされていくことを経験していくのです。

4.勧め

インターネットなどのおかげで、疑問に対する答えがすぐに手に入る時代になりました。昔なら、図書館に行き、大きな本屋に行き、注文して取り寄せて時間もお金もかけなければならなかったような知識は、手のひらの中のスマホですぐに手に入ります。

しかし、それに慣れすぎて、何もかも知ったように思ってはなりません。何も知らないことを知り、じっくりと考え、耐え、苦しむことからこそ、自分の弱さや傲慢さを知らされて、謙虚にされ、愛のある人間にされていきます。それこそ私たちの平和と安心の生き方であり、そのために神は安易な奇跡で人を変えていくのではなく、苦しみながら新しい人間に変えられていくるのです。そんなことを体験しながら、神様の愛を知る毎日こそ、聖霊によって悟らされる生き方でしょう。そんな生活を一緒にしていきましょう。

 

キリスト教ワンポイント講座 「三位一体」

三位一体は、英語でTrinity(トリニティ)と呼ばれ、スペイン語ではTrinidade(トリニダーデ)と呼ばれます。トライアングルのTriというのは、三角形の3を表す言葉だから覚えやすいですね。しばらく前にペンタゴンの5が出ましたが、今日は3です。そういえば、写真を撮るときの三脚はTri-Podといいます。

そしてこの「トリニダーデ」という言葉は、実はみなさん聞いたことがあるはず。オリンピックなどの国際大会で聞くことができるからです。なぜなら、「トリニダード・トバゴ共和国」という国があるからです。国名の由来の説明では「国名は、主要2島のトリニダード島とトバゴ島を合わせたものである。トリニダード島は、島にある3つの山をキリスト教の教義の三位一体(trinidadは、スペイン語で三位一体のこと)になぞらえて、スペイン人に名付けられた。トバゴ島は、先住民が吸っていたタバコから名付けられた」とあります。興味深いですね。クリスチーナとかクリスチアーノというキリストから来た名前や、スペインではヘスースという名前の人もいますが、これはJesusのスペイン語読み。ブラジルにはEspírito Santo州という州がリオデジャネイロの北にありますが、これは「聖霊州」という意味で、結構身近なところにある名前ですね。ちなみにサンパウロで私たちが住んでいたそばには、「聖霊通り」、「赦し通り」というところもあり、通るたびに苦笑いしたものでした。インターネットの世界地図で探してみませんか?


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