2021年12月
2021年12月5日 待降節第2主日 (青)/(紫)
********************
第1朗読 マラキ3: 1~ 4 (旧1499)
第2朗読 フィリピ1: 3~11 (新361)
福 音 書 ルカ3: 1~ 6 (新105)
********************
Of. ザカリアの賛歌 (ルカ1:68-79)
「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。
主はその民を訪れて解放し、
我らのために救いの角を、
僕ダビデの家から起こされた。
昔から聖なる預言者たちの口を通して、語られたとおり。
我らの敵、すべて我らを憎む者の手から救われる。
主は我らの先祖を憐れみ、
聖なる契約を覚えていてくださる。
これは我らの父アブラハムに立てられた誓い。
我らは敵の手から救われ、
生涯、主のみ前に清く正しく、
恐れなく主に仕える。
幼な子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれ、
主に先立って行き、その道を整え、
罪の赦しによる救いを、
主の民に知らせる。
我らの神の憐れみの心によって、
高い所から曙の光が訪れ、
暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、
我らの歩みを平和の道に導く。
********************
Pr.
主なる神様。私たちの心を奮い立たせて、御独り子の道を備えさせてください。御子の来臨によって、世のすべての人があなたの救いを知ることができますように。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 マラキ3: 1~ 4 (旧1499)
3:1見よ、わたしは使者を送る。
彼はわが前に道を備える。
あなたたちが待望している主は
突如、その聖所に来られる。
あなたたちが喜びとしている契約の使者
見よ、彼が来る、と万軍の主は言われる。
2だが、彼の来る日に誰が身を支えうるか。
彼の現れるとき、誰が耐えうるか。
彼は精錬する者の火、洗う者の灰汁のようだ。
3彼は精錬する者、銀を清める者として座し
レビの子らを清め
金や銀のように彼らの汚れを除く。
彼らが主に献げ物を
正しくささげる者となるためである。
4そのとき、ユダとエルサレムの献げ物は
遠い昔の日々に
過ぎ去った年月にそうであったように
主にとって好ましいものとなる。
********************
第2朗読 フィリピ1: 3~11 (新361)
1: 3わたしは、あなたがたのことを思い起こす度に、わたしの神に感謝し、 4あなたがた一同のために祈る度に、いつも喜びをもって祈っています。 5それは、あなたがたが最初の日から今日まで、福音にあずかっているからです。 6あなたがたの中で善い業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、わたしは確信しています。 7わたしがあなたがた一同についてこのように考えるのは、当然です。というのは、監禁されているときも、福音を弁明し立証するときも、あなたがた一同のことを、共に恵みにあずかる者と思って、心に留めているからです。 8わたしが、キリスト・イエスの愛の心で、あなたがた一同のことをどれほど思っているかは、神が証ししてくださいます。 9わたしは、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、 10本当に重要なことを見分けられるように。そして、キリストの日に備えて、清い者、とがめられるところのない者となり、 11イエス・キリストによって与えられる義の実をあふれるほどに受けて、神の栄光と誉れとをたたえることができるように。
********************
福音書 ルカ3: 1~ 6 (新105)
3: 1皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、リサニアがアビレネの領主、 2アンナスとカイアファとが大祭司であったとき、神の言葉が荒れ野でザカリアの子ヨハネに降った。 3そこで、ヨハネはヨルダン川沿いの地方一帯に行って、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。 4これは、預言者イザヤの書に書いてあるとおりである。
「荒れ野で叫ぶ者の声がする。
『主の道を整え、
その道筋をまっすぐにせよ。
5谷はすべて埋められ、
山と丘はみな低くされる。
曲がった道はまっすぐに、
でこぼこの道は平らになり、
6人は皆、神の救いを仰ぎ見る。』」
2021年12月12日 待降節第3主日 (青)/(紫)/(薔薇)
********************
第1朗読 ゼファニヤ3:14~20 (旧1474)
第2朗読 フィリピ4: 4~ 7 (新366)
福 音 書 ルカ3: 7~18 (新105)
********************
Of. 202(イザヤ12:2-6)
見よ、わたしを救われる神。
わたしは信頼して、恐れない。
主こそわたしの力、わたしの歌。
わたしの救いとなってくださった。」
あなたがたは喜びをもって、
救いの泉から水をくむ。
「主に感謝し、そのみ名を呼べ。
諸国の民にみ業を示し、気高いみ業を告げ知らせよ。
主にほめ歌をうたえ。主は威厳を示された。
全世界にみ業を示せ。
シオンに住む者よ、叫び声をあげ、喜び歌え。
イスラエルの聖なる方は、あなたたちのただ中にいます大いなる方。」
********************
Pr.
主なる神様。民の心を奮い立たせてください。洗礼者ヨハネの叫びに私たちの耳を開き、み救いを喜び、悔い改めの実を結ぶことができるようにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 ゼファニヤ3:14~20 (旧1474)
3: 14娘シオンよ、喜び叫べ。
イスラエルよ、歓呼の声をあげよ。
娘エルサレムよ、心の底から喜び躍れ。
15主はお前に対する裁きを退け
お前の敵を追い払われた。
イスラエルの王なる主はお前の中におられる。
お前はもはや、災いを恐れることはない。
16その日、人々はエルサレムに向かって言う。
「シオンよ、恐れるな
力なく手を垂れるな。
17お前の主なる神はお前のただ中におられ
勇士であって勝利を与えられる。
主はお前のゆえに喜び楽しみ
愛によってお前を新たにし
お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。」
18わたしは
祭りを祝えず苦しめられていた者を集める。
彼らはお前から遠く離れ
お前の重い恥となっていた。
19見よ、そのときわたしは
お前を苦しめていたすべての者を滅ぼす。
わたしは足の萎えていた者を救い
追いやられていた者を集め
彼らが恥を受けていたすべての国で
彼らに誉れを与え、その名をあげさせる。
20そのとき、わたしはお前たちを連れ戻す。
そのとき、わたしはお前たちを集める。
わたしが、お前たちの目の前で
お前たちの繁栄を回復するとき
わたしは、地上のすべての民の中で
お前たちに誉れを与え、名をあげさせると
主は言われる。
********************
第2朗読 フィリピ4: 4~ 7 (新366)
4: 4主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。 5あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。 6どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。 7そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。
********************
福音書 ルカ3: 7~18 (新105)
3: 7そこでヨハネは、洗礼を授けてもらおうとして出て来た群衆に言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。 8悔い改めにふさわしい実を結べ。『我々の父はアブラハムだ』などという考えを起こすな。言っておくが、神はこんな石ころからでも、アブラハムの子たちを造り出すことがおできになる。 9斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。」 10そこで群衆は、「では、わたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。 11ヨハネは、「下着を二枚持っている者は、一枚も持たない者に分けてやれ。食べ物を持っている者も同じようにせよ」と答えた。 12徴税人も洗礼を受けるために来て、「先生、わたしたちはどうすればよいのですか」と言った。 13ヨハネは、「規定以上のものは取り立てるな」と言った。 14兵士も、「このわたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。ヨハネは、「だれからも金をゆすり取ったり、だまし取ったりするな。自分の給料で満足せよ」と言った。
15民衆はメシアを待ち望んでいて、ヨハネについて、もしかしたら彼がメシアではないかと、皆心の中で考えていた。 16そこで、ヨハネは皆に向かって言った。「わたしはあなたたちに水で洗礼を授けるが、わたしよりも優れた方が来られる。わたしは、その方の履物のひもを解く値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。 17そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」 18ヨハネは、ほかにもさまざまな勧めをして、民衆に福音を告げ知らせた。
2021年12月19日 待降節第4主日 (青)/(紫)
********************
第1朗読 ミカ5: 1~4a (旧1454)
第2朗読 ヘブライ10: 5~10 (新412)
福 音 書 ルカ1:39~45又は1:39~55 (新100)
********************
Of. マリアの賛歌(ルカ1:47-55)
わたしの魂は主をあがめ、
わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
主は身分の低い、この主のはしためにも、
目を留めてくださったからです。
今から後、いつの世の人も、わたしを幸いな者と言うでしょう。
力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。
そのみ名は尊く、その憐れみは代々に限りなく、
主を畏れる者に及びます。
主はそのみ腕で力を振るい、
思い上がる者を打ち散らし、
権力ある者をその座から引き降ろし、
身分の低い者を高く上げ、
飢えた人を良い物で満たし、
富める者を空腹のまま追い返されます。
その僕イスラエルを受け入れて、
憐れみをお忘れになりません。
わたしたちの先祖に語られたとおり、
アブラハ厶とその子孫に対してとこしえに。
又はOf. 80(詩篇80:2-8)
イスラエルを養う方、ヨセフを羊の群れのように導かれる方よ
御耳を傾けてください。
ケルビムの上に座し、顕現してください
エフライム、ベニヤミン、マナセの前に。
目覚めて御力を振るい
わたしたちを救うために来てください。
神よ、わたしたちを連れ帰り
御顔の光を輝かせ、わたしたちをお救いください。
万軍の神、主よ、あなたの民は祈っています。
いつまで怒りの煙をはき続けられるのですか。
あなたは涙のパンをわたしたちに食べさせ
なお、三倍の涙を飲ませられます。
わたしたちは近隣の民のいさかいの的とされ
敵はそれを嘲笑います。
万軍の神よ、わたしたちを連れ帰り、
み顔の光を輝かせ、わたしたちをお救いください。
********************
Pr.
主(イエス・)キリスト。力を奮って来てください。いつもあなたを喜び、仕えることができるように、溢れる恵みと力で、罪の縄目から解き放ってください。父と聖霊とともに、あなたは永遠の唯一の主です。
********************
第1朗読 ミカ5: 1~4a (旧1454)
5: 1エフラタのベツレヘムよ
お前はユダの氏族の中でいと小さき者。
お前の中から、わたしのために
イスラエルを治める者が出る。
彼の出生は古く、永遠の昔にさかのぼる。
2まことに、主は彼らを捨ておかれる
産婦が子を産むときまで。
そのとき、彼の兄弟の残りの者は
イスラエルの子らのもとに帰って来る。
3彼は立って、群れを養う
主の力、神である主の御名の威厳をもって。
彼らは安らかに住まう。
今や、彼は大いなる者となり
その力が地の果てに及ぶからだ。
4彼こそ、まさしく平和である。
********************
第2朗読 ヘブライ10: 5~10 (新412)
10: 5それで、キリストは世に来られたときに、次のように言われたのです。
「あなたは、いけにえや献げ物を望まず、
むしろ、わたしのために
体を備えてくださいました。
6あなたは、焼き尽くす献げ物や
罪を贖うためのいけにえを好まれませんでした。
7そこで、わたしは言いました。
『御覧ください。わたしは来ました。
聖書の巻物にわたしについて書いてあるとおり、
神よ、御心を行うために。』」
8ここで、まず、「あなたはいけにえ、献げ物、焼き尽くす献げ物、罪を贖うためのいけにえ、つまり律法に従って献げられるものを望みもせず、好まれもしなかった」と言われ、 9次いで、「御覧ください。わたしは来ました。御心を行うために」と言われています。第二のものを立てるために、最初のものを廃止されるのです。 10この御心に基づいて、ただ一度イエス・キリストの体が献げられたことにより、わたしたちは聖なる者とされたのです。
********************
福音書 ルカ1:39~45又は1:39~55 (新100)
1: 39そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。 40そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。 41マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、 42声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。 43わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。
44あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。 45主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
(46そこで、マリアは言った。
「わたしの魂は主をあがめ、
47わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
48身分の低い、この主のはしためにも
目を留めてくださったからです。
今から後、いつの世の人も
わたしを幸いな者と言うでしょう、
49力ある方が、
わたしに偉大なことをなさいましたから。
その御名は尊く、
50その憐れみは代々に限りなく、
主を畏れる者に及びます。
51主はその腕で力を振るい、
思い上がる者を打ち散らし、
52権力ある者をその座から引き降ろし、
身分の低い者を高く上げ、
53飢えた人を良い物で満たし、
富める者を空腹のまま追い返されます。
54その僕イスラエルを受け入れて、
憐れみをお忘れになりません、
55わたしたちの先祖におっしゃったとおり、
アブラハムとその子孫に対してとこしえに。」)
********************
K.V. ルカ1:44
あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。
2021年12月24日 主の降誕(1) (金)/(白)
********************
第1朗読 イザヤ 9: 1~ 6 (旧1073)
第2朗読 テトス2:11~14 (新397)
福 音 書 ルカ2: 1~14(又は~20) (新102)
********************
新しい歌を主に向かって歌え。
全地よ、主に向かって歌え。
主に向かって歌い、御名をたたえよ。
日から日へ、御救いの良い知らせを告げよ。
国々に主の栄光を語り伝えよ
諸国の民にその驚くべき御業を。
大いなる主、大いに賛美される主、
神々を超えて、最も畏るべき方。
諸国の民の神々はすべてむなしい。
主は天を造られ、御前には栄光と輝きがあり、聖所には力と輝きがある。
諸国の民よ、こぞって主に帰せよ。栄光と力を主に帰せよ。
御名の栄光を主に帰せよ。
供え物を携えて神の庭に入り、聖なる輝きに満ちる主にひれ伏せ。
全地よ、御前におののけ。
国々にふれて言え、主こそ王と。世界は固く据えられ、決して揺らぐことがない。
主は諸国の民を公平に裁かれる。
天よ、喜び祝え、地よ、喜び躍れ。
海とそこに満ちるものよ、とどろけ。
野とそこにあるすべてのものよ、喜び勇め
森の木々よ、共に喜び歌え、主を迎えて。
主は来られる、地を裁くために来られる。
主は世界を正しく裁き、真実をもって諸国の民を裁かれる。
********************
Pr.
全能の神様。あなたは聖なる夜をまことの光で照らしてくださいました。地の上ではキリストの光の中を歩み、終わりの日には御子の栄光の輝きに目覚めることができますように。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 イザヤ 9: 1~ 6 (旧1073)
9: 1闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。
2あなたは深い喜びと
大きな楽しみをお与えになり
人々は御前に喜び祝った。
刈り入れの時を祝うように
戦利品を分け合って楽しむように。
3彼らの負う軛、肩を打つ杖、虐げる者の鞭を
あなたはミディアンの日のように
折ってくださった。
4地を踏み鳴らした兵士の靴
血にまみれた軍服はことごとく
火に投げ込まれ、焼き尽くされた。
5ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。
ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。
権威が彼の肩にある。
その名は、「驚くべき指導者、力ある神
永遠の父、平和の君」と唱えられる。
6ダビデの王座とその王国に権威は増し
平和は絶えることがない。
王国は正義と恵みの業によって
今もそしてとこしえに、立てられ支えられる。
万軍の主の熱意がこれを成し遂げる。
********************
第2朗読 テトス2:11~14 (新397)
2: 11実に、すべての人々に救いをもたらす神の恵みが現れました。 12その恵みは、わたしたちが不信心と現世的な欲望を捨てて、この世で、思慮深く、正しく、信心深く生活するように教え、 13また、祝福に満ちた希望、すなわち偉大なる神であり、わたしたちの救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。 14キリストがわたしたちのために御自身を献げられたのは、わたしたちをあらゆる不法から贖い出し、良い行いに熱心な民を御自分のものとして清めるためだったのです。
********************
福音書 ルカ2: 1~14(又は~20) (新102)
2: 1そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。 2これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。 3人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。 4ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 5身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。 6ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、 7初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。
8その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。 9すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。 10天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。 11今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。 12あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」 13すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
14「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」
(15天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。 16そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。 17その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。 18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。 19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。 20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。)
********************
第1朗読 イザヤ 62: 6~12 (旧1163)
第2朗読 テトス 3: 4~ 7 (新398)
福 音 書 ルカ2: 8~20(又は1~20) (新103)
********************
Of. 97(詩篇97:1-12)
主こそ王。
全地よ、喜び躍れ。
多くの島々よ、
喜び祝え。
密雲と濃霧が主の周りに立ちこめ、
正しい裁きが王座の基をなす。
火はみ前に進み、
周りの敵を焼き滅ぼす。
稲妻は世界を照らし出し、
地はそれを見て、身を震わせ、
山々は蝋のように溶ける、
主のみ前に、全地は主のみ前に溶ける。
天は主の正しさを告げ知らせ、
すべての民はその栄光を仰ぎ見る。
すべて偶像に仕える者、むなしい神々を誇りとする者は恥を受ける。
神々はすべて主に向かってひれ伏す。
シオンは聞いて喜び祝い、ユダのおとめらは喜び躍る、
主よ、あなたの裁きのゆえに。
あなたは主、全地に君臨されるいと高き神。
神々のすべてを超え、あがめられる神。
主を愛する人は悪を憎む。主の慈しみに生きる人を主は守り、
神に逆らう者の手から助け出してくださる。
神は従う人のために光を、
心のまっすぐな人のためには、喜びの種を蒔いてくださる。
神に従う人よ、主にあって喜び祝え。
聖なるみ名に感謝をささげよ。
********************
Pr.
すべての力の源、見えざる神様。あなたの光が世に来て、疲れた心に平和をもたらしてくださいました。私たちを闇から呼び出し、御子イエス・キリストの誕生を宣べ伝える力を与えてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 イザヤ 62: 6~12 (旧1163)
62: 6エルサレムよ、あなたの城壁の上に
わたしは見張りを置く。
昼も夜も決して黙してはならない。
主に思い起こしていただく役目の者よ
決して沈黙してはならない。
7また、主の沈黙を招いてはならない。
主が再建に取りかかり
エルサレムを全地の栄誉としてくださるまでは。
8主は、御自分の右の手にかけて
力ある御腕にかけて、誓われた。
わたしは再びあなたの穀物を敵の食物とはさせず
あなたの労苦による新しい酒を
異邦人に飲ませることも決してない。
9穀物を刈り入れた者はそれを食べて、主を賛美し
ぶどうを取り入れた者は
聖所の庭でそれを飲む。
10城門を通れ、通れ、民の道を開け。
盛り上げよ、土を盛り上げて広い道を備え
石を取り除け。
諸国の民に向かって旗を掲げよ。
11見よ、主は地の果てにまで布告される。
娘シオンに言え。
見よ、あなたの救いが進んで来る。
見よ、主のかち得られたものは御もとに従い
主の働きの実りは御前を進む。
12彼らは聖なる民、主に贖われた者、と呼ばれ
あなたは尋ね求められる女
捨てられることのない都と呼ばれる。
********************
第2朗読 テトス 3: 4~ 7 (新398)
3: 4しかし、わたしたちの救い主である神の慈しみと、人間に対する愛とが現れたときに、 5神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました。この救いは、聖霊によって新しく生まれさせ、新たに造りかえる洗いを通して実現したのです。 6神は、わたしたちの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊をわたしたちに豊かに注いでくださいました。 7こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。
********************
福音書 ルカ2: 8~20(又は1~20) (新103)
(2: 1そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。 2これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。 3人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。 4ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 5身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。 6ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、 7初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。)
2:8その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。 9すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。 10天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。 11今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。 12あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」 13すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
14「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」
15天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。 16そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。 17その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。 18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。 19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。 20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
2021年12月25日 主の降誕(3) (金)/(白)
********************
第1朗読 イザヤ 52: 7~10 (旧1148)
第2朗読 ヘブライ1: 1~ 4(又は1~12) (新401)
福 音 書 ヨハネ1: 1~14 (新163)
********************
Of. 98(詩篇98:1-9)
新しい歌を主に向かって歌え。主は驚くべきみ業を成し遂げられた。
右のみ手、聖なるみ腕によって、主は救いのみ業を果たされた。
主は救いを示し、
恵みのみ業を諸国の民の目に示された。
イスラエルの家に対する慈しみとまことをみ心に留められた。
地の果てまですべての人はわたしたちの神の救いのみ業を見た。
全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。
歓声をあげ、喜び歌い、ほめ歌え。
琴に合わせてほめ歌え、
琴に合わせ、楽の音に合わせて歌え。
ラッパを吹き、角笛を響かせ、
王なる主のみ前に喜びの叫びをあげよ。
とどろけ、海とそこに満ちるもの、
歌え、世界とそこに住むもの。
潮よ、手を打ち鳴らし、山々よ、共に喜び歌え、主を迎えて。
主は来られる、地を裁くために。主は世界を正しく裁き、諸国の民を公平に裁かれる。
********************
Pr.
全能の神様。あなたは御独り子を私たち人間の姿で与え、世をあなたの光で照らしてくださいました。恵みによって私たちをあなたの子どもとし、聖霊によって輝くことができますように。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 イザヤ 52: 7~10 (旧1148)
52: 7いかに美しいことか
山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。
彼は平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え
救いを告げ
あなたの神は王となられた、と
シオンに向かって呼ばわる。
8その声に、あなたの見張りは声をあげ
皆共に、喜び歌う。
彼らは目の当たりに見る
主がシオンに帰られるのを。
9歓声をあげ、共に喜び歌え、エルサレムの廃虚よ。
主はその民を慰め、エルサレムを贖われた。
10主は聖なる御腕の力を
国々の民の目にあらわにされた。
地の果てまで、すべての人が
わたしたちの神の救いを仰ぐ。
********************
第2朗読 ヘブライ1: 1~ 4(又は1~12) (新401)
1: 1神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、 2この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました。神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造されました。
3御子は、神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れであって、万物を御自分の力ある言葉によって支えておられますが、人々の罪を清められた後、天の高い所におられる大いなる方の右の座にお着きになりました。 4御子は、天使たちより優れた者となられました。天使たちの名より優れた名を受け継がれたからです。
(5いったい神は、かつて天使のだれに、
「あなたはわたしの子、
わたしは今日、あなたを産んだ」
と言われ、更にまた、
「わたしは彼の父となり、
彼はわたしの子となる」
と言われたでしょうか。 6更にまた、神はその長子をこの世界に送るとき、
「神の天使たちは皆、彼を礼拝せよ」
と言われました。 7また、天使たちに関しては、
「神は、その天使たちを風とし、
御自分に仕える者たちを燃える炎とする」
と言われ、 8一方、御子に向かっては、こう言われました。
「神よ、あなたの玉座は永遠に続き、
また、公正の笏が御国の笏である。
9あなたは義を愛し、不法を憎んだ。
それゆえ、神よ、あなたの神は、喜びの油を、
あなたの仲間に注ぐよりも多く、あなたに注いだ。」
10また、こうも言われています。
「主よ、あなたは初めに大地の基を据えた。
もろもろの天は、あなたの手の業である。
11これらのものは、やがて滅びる。
だが、あなたはいつまでも生きている。
すべてのものは、衣のように古び廃れる。
12あなたが外套のように巻くと、
これらのものは、衣のように変わってしまう。
しかし、あなたは変わることなく、
あなたの年は尽きることがない。」)
********************
福音書 ヨハネ1: 1~14 (新163)
1:1初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 2この言は、初めに神と共にあった。 3万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。 4言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。 5光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
6神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。 7彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。 8彼は光ではなく、光について証しをするために来た。 9その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。 10言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。 11言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。 12しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。
13この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。
14言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
2021年12月26日 降誕節第1主日 (白)
********************
第1朗読 サムエル上2:18~20,26 (旧431)
第2朗読 コロサイ3:12~17 (新371)
福 音 書 ルカ2:41~52 (新104)
********************
Of. 148(詩篇148:1-14)
ハレルヤ。天において、
主を讃美せよ。
高い天において、
主を讃美せよ。
み使いらよ、こぞって、
主を讃美せよ。
天の万軍よ、こぞって、
主を讃美せよ。
日よ、月よ、
主を讃美せよ。
輝く星よ、
主を讃美せよ。
天の天よ、天の上にある水よ、
主を讃美せよ。
主のみ名を讃美せよ。主は命じられ、すべてのものは創造された。
主はそれらを世々限りなく立て、越ええない掟を与えられた。
地において、
主を讃美せよ。
海に住む竜よ、深淵よ、火よ、雹よ。雪よ、霧よ。み言葉を成し遂げる嵐よ。山々よ、すべての丘よ。実を結ぶ木よ、
杉の林よ。野の獣よ、すべての家畜よ。地を這うものよ、翼ある鳥よ。地上の王よ、諸国の民よ。君主よ、地上の支配者よ。若者よ、おとめよ。老人よ、幼子よ。
主のみ名を讃美せよ。
主のみ名はひとり高く、
威光は天地に満ちている。
主はご自分の民の角を高く上げてくださる。
それは主の慈しみに生きるすべての人の栄誉。
主に近くある民、イスラエルの子らよ。
ハレルヤ。
********************
Pr.
神様、すべての行いが御心にかない、いつも御子の光の中を歩むことができますように。私たちの心を御言葉へと開き、あなたの知恵の光で照らしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 サムエル上2:18~20,26 (旧431)
2: 18サムエルは、亜麻布のエフォドを着て、下働きとして主の御前に仕えていた。
19母は彼のために小さな上着を縫い、毎年、夫と一緒に年ごとのいけにえをささげに上って来るとき、それを届けた。 20エリはエルカナとその妻を祝福し、「主に願って得たこの子の代わりに、主があなたにこの妻による子供を授けてくださいますように」と言った。こうして彼らは家に帰った。
2: 26一方、少年サムエルはすくすくと育ち、主にも人々にも喜ばれる者となった。
********************
第2朗読 コロサイ3:12~17 (新371)
3: 12あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。 13互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。 14これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。
15また、キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。 16キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。 17そして、何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい。
********************
福音書 ルカ2:41~52 (新104)
2: 41さて、両親は過越祭には毎年エルサレムへ旅をした。 42イエスが十二歳になったときも、両親は祭りの慣習に従って都に上った。 43祭りの期間が終わって帰路についたとき、少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。 44イエスが道連れの中にいるものと思い、一日分の道のりを行ってしまい、それから、親類や知人の間を捜し回ったが、 45見つからなかったので、捜しながらエルサレムに引き返した。 46三日の後、イエスが神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。 47聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。 48両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」 49すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」 50しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。 51それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮らしになった。母はこれらのことをすべて心に納めていた。 52イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。