2020年12月24日木曜日

クリスマスイヴ メッセージ 20201224

 

はかないいのり、確かなこたえ

1.   導入

(ア)クリスマスおめでとうございます。

(イ)今日の聖書は、ルカによる福音書からイエス様のお誕生のお話でした。

(ウ)今日は天使は、「恐れることはない」といいながら、メッセージを伝えました。

(エ)「恐れることはない」という時は、たいてい、びっくりする話をするときですね。

(オ)彼らのメッセージ、そのニュースは、どんな内容だったのでしょうか。

(カ)私たちも、毎日伝言を聞いたり、ニュースを見たりします。スマホのメッセンジャーでメッセージを受け取りことも多いでしょう。

(キ)どんなニュースが多いですか?

(ク)今年は、そしてまた最近は、夕方の会話はこうなりました。「今日、岐阜は何人?」

(ケ)TVのニュースでもたいてい、トップニュースは新型コロナ感染者の数で、事態が良くなっているのか、悪くなっているのか、です。

(コ)アメリカやブラジルのTVでも同じですが、最近では、ワクチンができたとか、いよいよ病院に届いた、そして、第一号の人が注射をしているところは生放送で中継されました。世界中の人々の関心は、今はこれです。

(サ)そして、それは、いいニュースと悪いニュースともいえるでしょう。

(シ)よくテレビドラマでこういうセリフがあります。「お知らせがあるんだけれど、いいニュースと悪いニュースどちらを先に聞きたい?」と。

(ス)いや、悪いニュースは聞きたくない。できれば、私の祈りを聞いて願いをかなえてほしい。そんな世の中を生きています。

2.   クリスマスのお菓子

(ア)そんな中、今日はクリスマスです。それぞれ、いろいろな思い、祈りを持っていると思います。

(イ)そこで、クリスマスと、祈り、そしてプレゼントのお話です。

(ウ)世界中クリスマスにはいろいろな習慣があります。

(エ)ブラジルではクリスマスにケーキを食べないのでびっくりしたら、クリスマスにケーキを食べる習慣は逆に少ないようです。

(オ)それぞれの国のお菓子もあります。ドイツではシュトーレン、ブラジルではイタリアがオリジナルのパネトーネ。そして、スペインではポルボロンといった具合です。

(カ)今日は、コロナの影響で、礼拝後のお茶もお菓子もないので、何かないかと、妻が作ってくれました。

(キ)もともとスペインの修道院で作られていたのがはじめで、南部アンダルシアの特産のアーモンドの粉も使われています。クッキーのようですが、フライパンでメリケン粉を炒めてから作るので、グルテンがなくなり、普通のクッキーのように固くありませんし、しっかりとくっついてもいません。口の中でとろける感じが売りの珍しいお菓子です。

(ク)そして、「これが口にいれて、溶ける前に、ポルボロンと3回唱えると願いが叶う」、という言い伝えがあります。もちろんそれは、迷信うな言い伝えで、信じてはいませんが、とても興味深いと思います。

(ケ)「流れ星を見つけたらそれが消える前に願い事事を言うとかなう」、という話もありますが、似たようなことかもしれません。

(コ)急いで、一生懸命祈ったらといいますが、むつかしいことです。それほど、祈りも、はかないもの。なかなか実現しないもの、ということでしょうか。

(サ)幸せは、ほんとに崩れやすい、むつかしいものかもしれません。このお菓子もそうですが、祈りも、幸せも、はかないものかもしれません。それほど、人間は、幸せは、愛は、デリケートなもの。大切に扱わないといけないと教えられます。

3.   聖書

(ア)今日の聖書はこう教えていました。

   住民登録がありヨセフとマリアが本籍のあるベツレヘムに行った。

   旅の途中でマリアは幼子を生んだ。宿屋はいっぱいだった。

   羊飼いたちに天使が現れて、メッセージを伝えた。

   驚く羊飼いたちに、恐れなくてよい、救い主、メシアがお生まれになった。と。

   天使に天の大群が加わり神を賛美した。

   天使が離れていった後、羊飼いたちはベツレヘムに行って、その通り乳飲み子にあった。

   天使のメッセージを聞いた人々は不思議に思ったが、マリアは心に治めた。

   羊飼いたちは、天使の言葉どおりだったので神をあがめ帰っていった。

(イ)これで何が変わったのでしょうか?

(ウ)私たちのはかない祈りや幸せ、それは長続きせず、もろく、手にして力いっぱい握ったら、掌の中で壊れてしまうもの。そういうものが多いです。

(エ)しかし、キリストの誕生は、それを確かなものにしてくれました。

(オ)神さまが、手の上から人々を眺めて、懲らしめたり、教えたりするのではなく、人の子として地上に生まれてきてくださったからです。

(カ)この方から、神様の愛と、ゆるし、そして愛の生き方を教えてもらいました。

(キ)今までをすべて捨てて、新しい人間として生まれ変わる方法を教えてもらったのです。それは、はかないもの、壊れやすいものではありません。

(ク)暗く冷たい暗黒の世に、世の光としてこられた方、その方の光を私たちの手から手へと伝えていくときに、私たちの人生、家庭、社会、世界は、その光にたらされ、その愛に覆われて、代わっていくのです。

4.   勧め

(ア)今日は、ポルボロンをお受け取りください。そのほのかな甘さともろさを味わってください。

(イ)それほどデリケートで優しくしなければいけない命ですが、イエスキリストによって、しっかりとした、確かなこたえをもらったことも、味わってください。

(ウ)そして、それを人に伝える、愛の人になっていきましょう。

(エ) 皆様の上に、神様の祝福がありますように。

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