2024年3月
2024年3月3日 四旬節第3主日 (紫)
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主題 : 真の神殿であるキリスト
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第1朗読 出エジプト20: 1~17 (旧126)
第2朗読 一コリント1:18~25 (新300)
福 音 書 ヨハネ2:13~22 (新166)
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Of. 19(詩篇19:2-15)
天は神の栄光を物語り、大空はみ手の業を示す。
昼は昼に語り伝え、夜は夜に知識を送る。
話すことも、語ることもなく、声は聞こえなくても、
その響きは全地に、
その言葉は世界の果てに向かう。
そこに神は太陽の幕屋を設けられた。
太陽は、花婿が天蓋から出るように、
勇士が喜び勇んで道を走るように、
天の果てを出で立ち、天の果てを目指して行く。
その熱から隠れうるものはない。
主の律法は完全で、魂を生き返らせ、
主の定めは真実で、無知な人に知恵を与える。
主の命令はまっすぐで、心に喜びを与え、
主の戒めは清らかで、目に光を与える。
主への畏れは清く、いつまでも続き、
主の裁きはまことで、ことごとく正しい。
主の裁きは金にまさり、多くの純金にまさって望ましく、
蜜よりも、蜂の巣の滴りよりも甘い。
あなたの僕はそれらのことを熟慮し、
それらを守って大きな報いを受けます。
知らずに犯した過ち、隠れた罪から、
どうかわたしを清めてください。
あなたの僕を驕りから引き離し、支配されないようにしてください。
そうすれば重い背きの罪から清められ、わたしは完全になります。
どうか、わたしの口の言葉がみ旨にかない、心の思いがみ前に置かれますように。
主よ、わたしの岩、わたしの贖い主よ。
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Pr.
聖なる神様。あなたは私たちがあなたを畏れ愛し、勇気をもって行動するように、御子を通して招かれました。あなたの恵みの契約に堅く立たせ、イエス・キリストのみが与えてくださる知恵を教えてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 出エジプト20: 1~17 (旧126)
1神はこれらすべての言葉を告げられた。
2「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。 3あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
4あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。 5あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、 6わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。
7あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。
8安息日を心に留め、これを聖別せよ。 9六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、 10七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。 11六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。
12あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。
13殺してはならない。
14姦淫してはならない。
15盗んではならない。
16隣人に関して偽証してはならない。
17隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。」
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第2朗読 一コリント1:18~25 (新300)
18十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。 19それは、こう書いてあるからです。
「わたしは知恵ある者の知恵を滅ぼし、
賢い者の賢さを意味のないものにする。」
20知恵のある人はどこにいる。学者はどこにいる。この世の論客はどこにいる。神は世の知恵を愚かなものにされたではないか。 21世は自分の知恵で神を知ることができませんでした。それは神の知恵にかなっています。そこで神は、宣教という愚かな手段によって信じる者を救おうと、お考えになったのです。 22ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、 23わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。すなわち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、 24ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが、召された者には、神の力、神の知恵であるキリストを宣べ伝えているのです。 25神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。
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福音書 ヨハネ2:13~22 (新166)
13ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。 14そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。 15イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、 16鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」 17弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。 18ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。 19イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」 20それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。 21イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。 22イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。
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K.V. ヨハネ2:19
イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」
2024年3月10日 四旬節第4主日 (紫/薔薇色)
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主題 :御子を賜る神の愛
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第1朗読 民数記21: 4~ 9 (旧249)
第2朗読 エフェソ2: 1~10 (新353)
福 音 書 ヨハネ3:14~21 (新167)
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Of. 107改1(詩篇107:1-3,17-22)
「恵み深い主に感謝せよ、慈しみはとこしえに」。
主に贖われた人々は唱えよ。
主は苦しめる者の手から彼らを贖い、国々の中から集めてくださった。
東から西から、北から南から。
彼らは、無知であり、背きと罪の道のために
屈従する身になった。
どの食べ物も彼らの喉には忌むべきもので
彼らは死の門に近づいた。
苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと
主は彼らの苦しみに救いを与えられた。
主は御言葉を遣わして彼らを癒し
破滅から彼らを救い出された。
主に感謝せよ。主は慈しみ深く
人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。
感謝のいけにえをささげ
御業を語り伝え、喜び歌え。
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Pr.
憐れみ深い神様。御子の辱めによって、あなたは堕落したこの世を引き上げ、死の絶望から私たちを救われました。あなたの光の中へ私たちを導き、私たちのすべての行いがあなたの愛を映し出すことができますように照らしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 民数記21: 4~ 9 (旧249)
4彼らはホル山を旅立ち、エドムの領土を迂回し、葦の海の道を通って行った。しかし、民は途中で耐えきれなくなって、 5神とモーセに逆らって言った。「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのですか。荒れ野で死なせるためですか。パンも水もなく、こんな粗末な食物では、気力もうせてしまいます。」 6主は炎の蛇を民に向かって送られた。蛇は民をかみ、イスラエルの民の中から多くの死者が出た。 7民はモーセのもとに来て言った。「わたしたちは主とあなたを非難して、罪を犯しました。主に祈って、わたしたちから蛇を取り除いてください。」モーセは民のために主に祈った。 8主はモーセに言われた。「あなたは炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げよ。蛇にかまれた者がそれを見上げれば、命を得る。」 9モーセは青銅で一つの蛇を造り、旗竿の先に掲げた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぐと、命を得た。
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第2朗読 エフェソ2: 1~10 (新353)
1さて、あなたがたは、以前は自分の過ちと罪のために死んでいたのです。 2この世を支配する者、かの空中に勢力を持つ者、すなわち、不従順な者たちの内に今も働く霊に従い、過ちと罪を犯して歩んでいました。 3わたしたちも皆、こういう者たちの中にいて、以前は肉の欲望の赴くままに生活し、肉や心の欲するままに行動していたのであり、ほかの人々と同じように、生まれながら神の怒りを受けるべき者でした。 4しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、 5罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、――あなたがたの救われたのは恵みによるのです―― 6キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました。 7こうして、神は、キリスト・イエスにおいてわたしたちにお示しになった慈しみにより、その限りなく豊かな恵みを、来るべき世に現そうとされたのです。 8事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。 9行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。 10なぜなら、わたしたちは神に造られたものであり、しかも、神が前もって準備してくださった善い業のために、キリスト・イエスにおいて造られたからです。わたしたちは、その善い業を行って歩むのです。
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福音書 ヨハネ3:14~21 (新167)
14そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。 15それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。16神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。 17神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。 18御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。 19光が世に来たのに、人々はその行いが悪いので、光よりも闇の方を好んだ。それが、もう裁きになっている。 20悪を行う者は皆、光を憎み、その行いが明るみに出されるのを恐れて、光の方に来ないからである。 21しかし、真理を行う者は光の方に来る。その行いが神に導かれてなされたということが、明らかになるために。」
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K.V. ヨハネ3:16
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
2024年3月17日 四旬節第5主日 (紫)
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主題 :一粒の麦
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第1朗読 エレミヤ 31:31~34 (旧1237)
第2朗読 ヘブライ5: 5~10 (新406)
福 音 書 ヨハネ12:20~33 (新192)
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Of. 51(詩篇51:3-14)
神よ、わたしを憐れんでください、あなたの慈しみをもって。
あなたの深い憐れみをもって、背きの罪をぬぐってください。
わたしの咎をことごとく洗い、
罪から清めてください。
神よ、あなたに背いたことをわたしは知っています。
わたしの罪は常にわたしの前に置かれています。
神よ、あなたに、あなたにのみわたしは罪を犯し、あなたの目に悪事と見られることをしました。
あなたの言われることは正しく、あなたの裁きに誤りはありません。
わたしは咎のうちに産み落とされ、
母がわたしを身ごもったときも、わたしは罪のうちにあったのです。
あなたは心の奥に真実を求め、
隠れたところで知恵を悟らせてくださいます。
ヒソプの枝でわたしの罪を払ってください、わたしが清くなるように。
わたしを洗ってください、雪よりも白くなるように。
喜び祝う声を聞かせてください、あなたによって砕かれたこの骨が喜び躍るように。
わたしの罪にみ顔を向けず、咎をことごとくぬぐってください。
神よ、わたしの内に清い心を創造し、
揺るがぬ霊をわたしの内に新しくしてください。
わたしをみ前から捨てず、
あなたの聖なる霊を取り上げないでください。
あなたの救いの喜びをわたしに返し、
喜び仕える霊を与えて、わたしを支えてください。
または119(詩編119:9-16)
どのようにして、若者は、歩む道を清めるべきでしょうか。
あなたのみ言葉どおりに道を保つことです。
心を尽くしてわたしはあなたを尋ね求めます。
あなたの戒めから迷い出ることのないようにしてください。
わたしは仰せを心に納めています。
あなたに対して過ちを犯すことのないように。
主よ、あなたをたたえます。
あなたの掟を教えてください。
あなたの口から与えられた裁きを、わたしの唇がひとつひとつ物語りますように。
どのような財宝よりも、あなたの定めに従う道を喜びとしますように。
わたしはあなたの命令に心を砕き、あなたの道に目を注ぎます。
わたしはあなたの掟を楽しみとし、決してみ言葉を忘れません。
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Pr.
神様。あなたは変わらぬ愛をもって私たちを御許に引き寄せ、私たちの祈りに耳を傾けてくださいます。聖霊の実をもたらすことができるように私たちを強め、生きるにしても死ぬにしても御子のうちに歩むことができるようにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 エレミヤ 31:31~34 (旧1237)
31見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。 32この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだものではない。わたしが彼らの主人であったにもかかわらず、彼らはこの契約を破った、と主は言われる。 33しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。 34そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。
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第2朗読 ヘブライ5: 5~10 (新406)
5同じようにキリストも、大祭司となる栄誉を御自分で得たのではなく、
「あなたはわたしの子、
わたしは今日、あなたを産んだ」
と言われた方が、それをお与えになったのです。 6また、神は他の個所で、
「あなたこそ永遠に、
メルキゼデクと同じような祭司である」
と言われています。 7キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。 8キリストは御子であるにもかかわらず、多くの苦しみによって従順を学ばれました。 9そして、完全な者となられたので、御自分に従順であるすべての人々に対して、永遠の救いの源となり、 10神からメルキゼデクと同じような大祭司と呼ばれたのです。
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福音書 ヨハネ12:20~33 (新192)
20さて、祭りのとき礼拝するためにエルサレムに上って来た人々の中に、何人かのギリシア人がいた。 21彼らは、ガリラヤのベトサイダ出身のフィリポのもとへ来て、「お願いです。イエスにお目にかかりたいのです」と頼んだ。 22フィリポは行ってアンデレに話し、アンデレとフィリポは行って、イエスに話した。 23イエスはこうお答えになった。「人の子が栄光を受ける時が来た。 24はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。 25自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。 26わたしに仕えようとする者は、わたしに従え。そうすれば、わたしのいるところに、わたしに仕える者もいることになる。わたしに仕える者がいれば、父はその人を大切にしてくださる。」
27「今、わたしは心騒ぐ。何と言おうか。『父よ、わたしをこの時から救ってください』と言おうか。しかし、わたしはまさにこの時のために来たのだ。 28父よ、御名の栄光を現してください。」すると、天から声が聞こえた。「わたしは既に栄光を現した。再び栄光を現そう。」 29そばにいた群衆は、これを聞いて、「雷が鳴った」と言い、ほかの者たちは「天使がこの人に話しかけたのだ」と言った。 30イエスは答えて言われた。「この声が聞こえたのは、わたしのためではなく、あなたがたのためだ。 31今こそ、この世が裁かれる時。今、この世の支配者が追放される。 32わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう。」 33イエスは、御自分がどのような死を遂げるかを示そうとして、こう言われたのである。
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K.V. ヨハネ12:24
はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。
2024年3月24日 四旬節第6主日・主のエルサレム入城
《枝の主日とする場合》
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主題 : 救い主イエスの入城
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第1朗読 イザヤ50: 4~9a (旧1145)
第2朗読 フィリピ2: 5~11 (新363)
※枝の主日とする場合の第一と第二朗読は主の受難の主日の日課を用いる。
福 音 書 マルコ11: 1~11 (新83)
またはヨハネ12:12~16 (新192)
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Of. 118改1(詩編118:1-2&19-29)
恵み深い主に感謝せよ。
慈しみはとこしえに。
イスラエルは言え。
慈しみはとこしえに。
正義の城門を開け
わたしは入って主に感謝しよう。
これは主の城門
主に従う人々はここを入る。
わたしはあなたに感謝をささげる
あなたは答え、救いを与えてくださった。
家を建てる者の退けた石が隅の親石となった。
これは主の御業、わたしたちの目には驚くべきこと。
今日こそ主の御業の日。
今日を喜び祝い、喜び躍ろう。
どうか主よ、わたしたちに救いを。
どうか主よ、わたしたちに栄えを。
祝福あれ、主の御名によって来る人に。
わたしたちは主の家からあなたたちを祝福する。
主こそ神、わたしたちに光をお与えになる方。
祭壇の角のところまで、祭りのいけにえを綱でひいて行け。
あなたはわたしの神、あなたに感謝をささげる。
わたしの神よ、あなたをあがめる。
恵み深い主に感謝せよ。
慈しみはとこしえに。
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Pr.
王である神様。御子の仕える姿を通して、あなたは私たちの心の中に新しい掟を授けてくださいました。聖霊によって日ごとに御子を主と告白し、賛美する喜びの列に加えてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。
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福音書 マルコ11: 1~11 (新83)
1一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山のふもとにあるベトファゲとベタニアにさしかかったとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、 2言われた。「向こうの村へ行きなさい。村に入るとすぐ、まだだれも乗ったことのない子ろばのつないであるのが見つかる。それをほどいて、連れて来なさい。 3もし、だれかが、『なぜ、そんなことをするのか』と言ったら、『主がお入り用なのです。すぐここにお返しになります』と言いなさい。」 4二人は、出かけて行くと、表通りの戸口に子ろばのつないであるのを見つけたので、それをほどいた。 5すると、そこに居合わせたある人々が、「その子ろばをほどいてどうするのか」と言った。
6二人が、イエスの言われたとおり話すと、許してくれた。 7二人が子ろばを連れてイエスのところに戻って来て、その上に自分の服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。 8多くの人が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は野原から葉の付いた枝を切って来て道に敷いた。 9そして、前を行く者も後に従う者も叫んだ。
「ホサナ。
主の名によって来られる方に、
祝福があるように。
10我らの父ダビデの来るべき国に、
祝福があるように。
いと高きところにホサナ。」
11こうして、イエスはエルサレムに着いて、神殿の境内に入り、辺りの様子を見て回った後、もはや夕方になったので、十二人を連れてベタニアへ出て行かれた。
またはヨハネ12:12~16 (新192)
12その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞き、 13なつめやしの枝を持って迎えに出た。そして、叫び続けた。
「ホサナ。
主の名によって来られる方に、祝福があるように、
イスラエルの王に。」
14イエスはろばの子を見つけて、お乗りになった。次のように書いてあるとおりである。
15「シオンの娘よ、恐れるな。
見よ、お前の王がおいでになる、
ろばの子に乗って。」
16弟子たちは最初これらのことが分からなかったが、イエスが栄光を受けられたとき、それがイエスについて書かれたものであり、人々がそのとおりにイエスにしたということを思い出した。
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K.V.マルコ11:7
二人が子ろばを連れてイエスのところに戻って来て、その上に自分の服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。
K.V.ヨハネ12:12
その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞き、
(「主の受難」の主日礼拝の始めに=前奏に引き続きこの典礼を行うことができる。その場合、この日は式文の「開会」or「招き」はこの典礼に替える。)
2024年3月24日 四旬節第6主日・主の受難 (紫/赤)
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主題 : 天と地の隔てを打ち破るキリストの死
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第1朗読 イザヤ50: 4~9a (旧1145)
第2朗読 フィリピ2: 5~11 (新363)
福 音 書 マルコ14: 1~15:47 (新90)
又はマルコ15: 1~39(~47) (新94)
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Of. 31改1(詩篇31:10-17)
主よ、憐れんでください、わたしは苦しんでいます。
目も、魂も、はらわたも、苦悩のゆえに衰えていきます。
命は嘆きのうちに、年月は呻きのうちに尽きていきます。
罪のゆえに力はうせ、骨は衰えていきます。
わたしの敵は皆、わたしを嘲り、隣人も、激しく嘲ります。
親しい人々はわたしを見て恐れを抱き、外で会えば避けて通ります。
人の心はわたしを死者のように葬り去り、壊れた器と見なします。
ひそかな声が周囲に聞こえ、脅かすものが取り囲んでいます。
人々がわたしに対して陰謀をめぐらし
命を奪おうとたくらんでいます。
主よ、わたしはなお、あなたに信頼し
「あなたこそわたしの神」と申します。
わたしにふさわしいときに、御手をもって
追い迫る者、敵の手から助け出してください。
あなたの僕に御顔の光を注ぎ
慈しみ深く、わたしをお救いください。
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Pr.
永遠の神様。あなたは主イエス・キリストを人として遣わし、その十字架の苦しみと死によって、限りのない愛を示してくださいました。御旨に忠実に生きた主の従順、そして復活の輝かしい勝利に、私たちが共に与かることができるよう憐れんでください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ50: 4~9a (旧1145)
4主なる神は、弟子としての舌をわたしに与え
疲れた人を励ますように
言葉を呼び覚ましてくださる。
朝ごとにわたしの耳を呼び覚まし
弟子として聞き従うようにしてくださる。
5主なる神はわたしの耳を開かれた。
わたしは逆らわず、退かなかった。
6打とうとする者には背中をまかせ
ひげを抜こうとする者には頬をまかせた。
顔を隠さずに、嘲りと唾を受けた。
7主なる神が助けてくださるから
わたしはそれを嘲りとは思わない。
わたしは顔を硬い石のようにする。
わたしは知っている
わたしが辱められることはない、と。
8わたしの正しさを認める方は近くいます。
誰がわたしと共に争ってくれるのか
われわれは共に立とう。
誰がわたしを訴えるのか
わたしに向かって来るがよい。
9見よ、主なる神が助けてくださる。
誰がわたしを罪に定めえよう。
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第2朗読 フィリピ2: 5~11 (新363)
5互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。 6キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、 7かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、 8へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。 9このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。 10こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、
11すべての舌が、「イエス・キリストは主である」と公に宣べて、父である神をたたえるのです。
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福音書 マルコ14: 1~15:47 (新90)
14: 1さて、過越祭と除酵祭の二日前になった。祭司長たちや律法学者たちは、なんとか計略を用いてイエスを捕らえて殺そうと考えていた。 2彼らは、「民衆が騒ぎだすといけないから、祭りの間はやめておこう」と言っていた。
3イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家にいて、食事の席に着いておられたとき、一人の女が、純粋で非常に高価なナルドの香油の入った石膏の壺を持って来て、それを壊し、香油をイエスの頭に注ぎかけた。 4そこにいた人の何人かが、憤慨して互いに言った。「なぜ、こんなに香油を無駄遣いしたのか。 5この香油は三百デナリオン以上に売って、貧しい人々に施すことができたのに。」そして、彼女を厳しくとがめた。 6イエスは言われた。「するままにさせておきなさい。なぜ、この人を困らせるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。 7貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるから、したいときに良いことをしてやれる。しかし、わたしはいつも一緒にいるわけではない。 8この人はできるかぎりのことをした。つまり、前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた。 9はっきり言っておく。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」
10十二人の一人イスカリオテのユダは、イエスを引き渡そうとして、祭司長たちのところへ出かけて行った。 11彼らはそれを聞いて喜び、金を与える約束をした。そこでユダは、どうすれば折よくイエスを引き渡せるかとねらっていた。
12除酵祭の第一日、すなわち過越の小羊を屠る日、弟子たちがイエスに、「過越の食事をなさるのに、どこへ行って用意いたしましょうか」と言った。 13そこで、イエスは次のように言って、二人の弟子を使いに出された。「都へ行きなさい。すると、水がめを運んでいる男に出会う。その人について行きなさい。 14その人が入って行く家の主人にはこう言いなさい。『先生が、「弟子たちと一緒に過越の食事をするわたしの部屋はどこか」と言っています。』 15すると、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれるから、そこにわたしたちのために準備をしておきなさい。」 16弟子たちは出かけて都に行ってみると、イエスが言われたとおりだったので、過越の食事を準備した。 17夕方になると、イエスは十二人と一緒にそこへ行かれた。 18一同が席に着いて食事をしているとき、イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人で、わたしと一緒に食事をしている者が、わたしを裏切ろうとしている。」 19弟子たちは心を痛めて、「まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。 20イエスは言われた。「十二人のうちの一人で、わたしと一緒に鉢に食べ物を浸している者がそれだ。 21人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」
22一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体である。」 23また、杯を取り、感謝の祈りを唱えて、彼らにお渡しになった。彼らは皆その杯から飲んだ。 24そして、イエスは言われた。「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。 25はっきり言っておく。神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」 26一同は賛美の歌をうたってから、オリーブ山へ出かけた。
27イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたは皆わたしにつまずく。
『わたしは羊飼いを打つ。
すると、羊は散ってしまう』
と書いてあるからだ。 28しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」 29するとペトロが、「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」と言った。
30イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたは、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」 31ペトロは力を込めて言い張った。「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません。」皆の者も同じように言った。
32一同がゲツセマネという所に来ると、イエスは弟子たちに、「わたしが祈っている間、ここに座っていなさい」と言われた。 33そして、ペトロ、ヤコブ、ヨハネを伴われたが、イエスはひどく恐れてもだえ始め、 34彼らに言われた。「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、目を覚ましていなさい。」 35少し進んで行って地面にひれ伏し、できることなら、この苦しみの時が自分から過ぎ去るようにと祈り、 36こう言われた。「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心に適うことが行われますように。」 37それから、戻って御覧になると、弟子たちは眠っていたので、ペトロに言われた。「シモン、眠っているのか。わずか一時も目を覚ましていられなかったのか。 38誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」 39更に、向こうへ行って、同じ言葉で祈られた。 40再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。ひどく眠かったのである。彼らは、イエスにどう言えばよいのか、分からなかった。 41イエスは三度目に戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。もうこれでいい。時が来た。人の子は罪人たちの手に引き渡される。 42立て、行こう。見よ、わたしを裏切る者が来た。」
43さて、イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダが進み寄って来た。祭司長、律法学者、長老たちの遣わした群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。 44イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。捕まえて、逃がさないように連れて行け」と、前もって合図を決めていた。 45ユダはやって来るとすぐに、イエスに近寄り、「先生」と言って接吻した。 46人々は、イエスに手をかけて捕らえた。 47居合わせた人々のうちのある者が、剣を抜いて大祭司の手下に打ってかかり、片方の耳を切り落とした。 48そこで、イエスは彼らに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持って捕らえに来たのか。 49わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいて教えていたのに、あなたたちはわたしを捕らえなかった。しかし、これは聖書の言葉が実現するためである。」 50弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった。
51一人の若者が、素肌に亜麻布をまとってイエスについて来ていた。人々が捕らえようとすると、 52亜麻布を捨てて裸で逃げてしまった。
53人々は、イエスを大祭司のところへ連れて行った。祭司長、長老、律法学者たちが皆、集まって来た。 54ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで入って、下役たちと一緒に座って、火にあたっていた。 55祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にするためイエスにとって不利な証言を求めたが、得られなかった。 56多くの者がイエスに不利な偽証をしたが、その証言は食い違っていたからである。 57すると、数人の者が立ち上がって、イエスに不利な偽証をした。 58「この男が、『わたしは人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせる』と言うのを、わたしたちは聞きました。」 59しかし、この場合も、彼らの証言は食い違った。 60そこで、大祭司は立ち上がり、真ん中に進み出て、イエスに尋ねた。「何も答えないのか、この者たちがお前に不利な証言をしているが、どうなのか。」 61しかし、イエスは黙り続け何もお答えにならなかった。そこで、重ねて大祭司は尋ね、「お前はほむべき方の子、メシアなのか」と言った。 62イエスは言われた。「そうです。
あなたたちは、人の子が全能の神の右に座り、
天の雲に囲まれて来るのを見る。」
63大祭司は、衣を引き裂きながら言った。「これでもまだ証人が必要だろうか。 64諸君は冒瀆の言葉を聞いた。どう考えるか。」一同は、死刑にすべきだと決議した。 65それから、ある者はイエスに唾を吐きかけ、目隠しをしてこぶしで殴りつけ、「言い当ててみろ」と言い始めた。また、下役たちは、イエスを平手で打った。
66ペトロが下の中庭にいたとき、大祭司に仕える女中の一人が来て、 67ペトロが火にあたっているのを目にすると、じっと見つめて言った。「あなたも、あのナザレのイエスと一緒にいた。」 68しかし、ペトロは打ち消して、「あなたが何のことを言っているのか、わたしには分からないし、見当もつかない」と言った。そして、出口の方へ出て行くと、鶏が鳴いた。 69女中はペトロを見て、周りの人々に、「この人は、あの人たちの仲間です」とまた言いだした。 70ペトロは、再び打ち消した。しばらくして、今度は、居合わせた人々がペトロに言った。「確かに、お前はあの連中の仲間だ。ガリラヤの者だから。」 71すると、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「あなたがたの言っているそんな人は知らない」と誓い始めた。 72するとすぐ、鶏が再び鳴いた。ペトロは、「鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」とイエスが言われた言葉を思い出して、いきなり泣きだした。
15: 1夜が明けるとすぐ、祭司長たちは、長老や律法学者たちと共に、つまり最高法院全体で相談した後、イエスを縛って引いて行き、ピラトに渡した。 2ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。 3そこで祭司長たちが、いろいろとイエスを訴えた。 4ピラトが再び尋問した。「何も答えないのか。彼らがあのようにお前を訴えているのに。」 5しかし、イエスがもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。
6ところで、祭りの度ごとに、ピラトは人々が願い出る囚人を一人釈放していた。 7さて、暴動のとき人殺しをして投獄されていた暴徒たちの中に、バラバという男がいた。 8群衆が押しかけて来て、いつものようにしてほしいと要求し始めた。 9そこで、ピラトは、「あのユダヤ人の王を釈放してほしいのか」と言った。 10祭司長たちがイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。 11祭司長たちは、バラバの方を釈放してもらうように群衆を扇動した。 12そこで、ピラトは改めて、「それでは、ユダヤ人の王とお前たちが言っているあの者は、どうしてほしいのか」と言った。 13群衆はまた叫んだ。「十字架につけろ。」 14ピラトは言った。「いったいどんな悪事を働いたというのか。」群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び立てた。 15ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。
16兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。 17そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、 18「ユダヤ人の王、万歳」と言って敬礼し始めた。 19また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。 20このようにイエスを侮辱したあげく、紫の服を脱がせて元の服を着せた。そして、十字架につけるために外へ引き出した。
21そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。 22そして、イエスをゴルゴタという所――その意味は「されこうべの場所」――に連れて行った。 23没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。 24それから、兵士たちはイエスを十字架につけて、
その服を分け合った、
だれが何を取るかをくじ引きで決めてから。
25イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。 26罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。 27また、イエスと一緒に二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた。 28† 29そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おやおや、神殿を打ち倒し、三日で建てる者、 30十字架から降りて自分を救ってみろ。」 31同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒になって、代わる代わるイエスを侮辱して言った。「他人は救ったのに、自分は救えない。 32メシア、イスラエルの王、今すぐ十字架から降りるがいい。それを見たら、信じてやろう。」一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。
33昼の十二時になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。 34三時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。 35そばに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、「そら、エリヤを呼んでいる」と言う者がいた。 36ある者が走り寄り、海綿に酸いぶどう酒を含ませて葦の棒に付け、「待て、エリヤが彼を降ろしに来るかどうか、見ていよう」と言いながら、イエスに飲ませようとした。 37しかし、イエスは大声を出して息を引き取られた。 38すると、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。 39百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。 40また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。 41この婦人たちは、イエスがガリラヤにおられたとき、イエスに従って来て世話をしていた人々である。なおそのほかにも、イエスと共にエルサレムへ上って来た婦人たちが大勢いた。
42既に夕方になった。その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、 43アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。 44ピラトは、イエスがもう死んでしまったのかと不思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、既に死んだかどうかを尋ねた。 45そして、百人隊長に確かめたうえ、遺体をヨセフに下げ渡した。 46ヨセフは亜麻布を買い、イエスを十字架から降ろしてその布で巻き、岩を掘って作った墓の中に納め、墓の入り口には石を転がしておいた。 47マグダラのマリアとヨセの母マリアとは、イエスの遺体を納めた場所を見つめていた。
又はマルコ15: 1~39(~47) (新94)
15:1夜が明けるとすぐ、祭司長たちは、長老や律法学者たちと共に、つまり最高法院全体で相談した後、イエスを縛って引いて行き、ピラトに渡した。 2ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。 3そこで祭司長たちが、いろいろとイエスを訴えた。 4ピラトが再び尋問した。「何も答えないのか。彼らがあのようにお前を訴えているのに。」 5しかし、イエスがもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。
6ところで、祭りの度ごとに、ピラトは人々が願い出る囚人を一人釈放していた。 7さて、暴動のとき人殺しをして投獄されていた暴徒たちの中に、バラバという男がいた。 8群衆が押しかけて来て、いつものようにしてほしいと要求し始めた。 9そこで、ピラトは、「あのユダヤ人の王を釈放してほしいのか」と言った。 10祭司長たちがイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。 11祭司長たちは、バラバの方を釈放してもらうように群衆を扇動した。 12そこで、ピラトは改めて、「それでは、ユダヤ人の王とお前たちが言っているあの者は、どうしてほしいのか」と言った。 13群衆はまた叫んだ。「十字架につけろ。」 14ピラトは言った。「いったいどんな悪事を働いたというのか。」群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び立てた。 15ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。
16兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。 17そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、 18「ユダヤ人の王、万歳」と言って敬礼し始めた。 19また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。 20このようにイエスを侮辱したあげく、紫の服を脱がせて元の服を着せた。そして、十字架につけるために外へ引き出した。
21そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。 22そして、イエスをゴルゴタという所――その意味は「されこうべの場所」――に連れて行った。 23没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。 24それから、兵士たちはイエスを十字架につけて、
その服を分け合った、
だれが何を取るかをくじ引きで決めてから。
25イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。 26罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。 27また、イエスと一緒に二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた。 28† 29そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おやおや、神殿を打ち倒し、三日で建てる者、 30十字架から降りて自分を救ってみろ。」 31同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒になって、代わる代わるイエスを侮辱して言った。「他人は救ったのに、自分は救えない。 32メシア、イスラエルの王、今すぐ十字架から降りるがいい。それを見たら、信じてやろう。」一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。
33昼の十二時になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。 34三時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。 35そばに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、「そら、エリヤを呼んでいる」と言う者がいた。 36ある者が走り寄り、海綿に酸いぶどう酒を含ませて葦の棒に付け、「待て、エリヤが彼を降ろしに来るかどうか、見ていよう」と言いながら、イエスに飲ませようとした。 37しかし、イエスは大声を出して息を引き取られた。 38すると、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。 39百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。
( 40また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。 41この婦人たちは、イエスがガリラヤにおられたとき、イエスに従って来て世話をしていた人々である。なおそのほかにも、イエスと共にエルサレムへ上って来た婦人たちが大勢いた。
42既に夕方になった。その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、 43アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。 44ピラトは、イエスがもう死んでしまったのかと不思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、既に死んだかどうかを尋ねた。 45そして、百人隊長に確かめたうえ、遺体をヨセフに下げ渡した。 46ヨセフは亜麻布を買い、イエスを十字架から降ろしてその布で巻き、岩を掘って作った墓の中に納め、墓の入り口には石を転がしておいた。 47マグダラのマリアとヨセの母マリアとは、イエスの遺体を納めた場所を見つめていた。)
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K.V. マルコ15:37~38
しかし、イエスは大声を出して息を引き取られた。すると、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。
2024年3月29日 聖金曜日(主の受難日) (赤/紫/黒)
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主題 :主の死による救いの成就
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第1朗読 イザヤ52:13~53:12 (旧1148)
第2朗読 ヘブライ10:16~25 (新413)
又はヘブライ4:14~16,5:7~9 (新405)
福 音 書 ヨハネ18: 1~19:42 (新203)
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Of. 22(詩篇22:2~32)
わが神、わが神。なぜわたしをお見捨てになるのか。
なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず、呻きも言葉も聞いてくださらないのか。
わが神よ。昼は呼び求めても答えてくださらない。
夜も心の憩いが得られない。
だがあなたは聖所にいまし、
イスラエルの讃美を受ける方。
わたしたちの先祖はあなたに依り頼み、
あなたに依り頼んで救われた。
助けを求めてあなたに叫び、救い出され、
あなたに依り頼んで、裏切られなかった。
しかし、わたしは虫けら、とても人とはいえない。
人間の屑、民の恥。
わたしを見る人は皆、わたしを嘲笑い、
唇を突き出し、頭を振って言う。
「主に頼んで救ってもらうがよい。
主が愛しておられるなら、助けてくださるだろう。」
わたしを母の胎から取り出し、
その乳房にゆだねてくださったのはあなたです。
母がわたしをみごもったときから、わたしはあなたにすがってきました。
母の胎にあるときから、あなたはわたしの神。
わたしを遠く離れないでください。
苦難が近づき、助けてくれる者はいないのです。
雄牛が群がってわたしを囲み、
バシャンの猛牛がわたしに迫る。
獲物を前にした獅子のようにうなり、
牙をむいてわたしに襲いかかる者がいる。
わたしは水となって注ぎ出され、骨はことごとくはずれ、
心は胸の中で蝋のように溶ける。
口は渇いて素焼きのかけらとなり、舌は上顎にはり付く。
あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。
犬どもがわたしを取り囲み、さいなむ者が群がってわたしを囲み、
獅子のようにわたしの手足を砕く。
骨が数えられる程になったわたしのからだを、
彼らはさらし者にして眺め、
わたしの着物を分け、
衣を取ろうとしてくじをひく。
主よ、あなただけは遠く離れないでください。
わたしの力の神よ、今すぐにわたしを救い出してください。
わたしの魂を剣から救い出し、
わたしの身を犬どもから救い出してください。
獅子の口、雄牛の角から、
わたしを救い、わたしに答えてください。
わたしは兄弟たちにみ名を語り伝え、
集会の中であなたを讃美します。
主を畏れる人々よ、主を讃美せよ。
ヤコブの子孫は皆、主に栄光を帰せよ。イスラエルの子孫は皆、主を恐れよ。
主は貧しい人の苦しみを決して侮らず、さげすまれず、
み顔を隠すことなく、助けを求める叫びを聞いてくださいます。
それゆえ、わたしは大いなる集会で、あなたに讃美をささげ、
神を畏れる人々の前で、感謝の献げものをささげます。
貧しい人は食べて満ち足り、主を尋ね求める人は主を讃美します。
いつまでも健やかな命が与えられますように。
地の果てまで、すべての人が主を認め、みもとに立ち帰り、国々の民がみ前にひれ伏すように。
王権は主にあり、主は国々を治められます。
命に溢れてこの地に住む者はことごとく主にひれ伏し、
塵に下った者もすべてみ前に身を屈めます。
わたしの魂は必ず命を得、子孫は神に仕え、主のことを来たるべき代に語り伝え、
成し遂げてくださった恵みのみ業を、代々の民に必ず告げ知らせる。
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Pr.
全能の神様。あなたはあなたの家族を愛し、私たちの主は彼らのためにすすんで裏切りを受け、罪人の手に渡され、十字架の上で死なれました。どうぞ私たちを憐れんでください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ52:13~53:12 (旧1148)
52:13見よ、わたしの僕は栄える。
はるかに高く上げられ、あがめられる。
14かつて多くの人をおののかせたあなたの姿のように
彼の姿は損なわれ、人とは見えず
もはや人の子の面影はない。
15それほどに、彼は多くの民を驚かせる。
彼を見て、王たちも口を閉ざす。
だれも物語らなかったことを見
一度も聞かされなかったことを悟ったからだ。
53:1わたしたちの聞いたことを、誰が信じえようか。
主は御腕の力を誰に示されたことがあろうか。
2乾いた地に埋もれた根から生え出た若枝のように
この人は主の前に育った。
見るべき面影はなく
輝かしい風格も、好ましい容姿もない。
3彼は軽蔑され、人々に見捨てられ
多くの痛みを負い、病を知っている。
彼はわたしたちに顔を隠し
わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。
4彼が担ったのはわたしたちの病
彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに
わたしたちは思っていた
神の手にかかり、打たれたから
彼は苦しんでいるのだ、と。
5彼が刺し貫かれたのは
わたしたちの背きのためであり
彼が打ち砕かれたのは
わたしたちの咎のためであった。
彼の受けた懲らしめによって
わたしたちに平和が与えられ
彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。
6わたしたちは羊の群れ
道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。
そのわたしたちの罪をすべて
主は彼に負わせられた。
7苦役を課せられて、かがみ込み
彼は口を開かなかった。
屠り場に引かれる小羊のように
毛を刈る者の前に物を言わない羊のように
彼は口を開かなかった。
8捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。
彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか
わたしの民の背きのゆえに、彼が神の手にかかり
命ある者の地から断たれたことを。
9彼は不法を働かず
その口に偽りもなかったのに
その墓は神に逆らう者と共にされ
富める者と共に葬られた。
10病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ
彼は自らを償いの献げ物とした。
彼は、子孫が末永く続くのを見る。
主の望まれることは
彼の手によって成し遂げられる。
11彼は自らの苦しみの実りを見
それを知って満足する。
わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために
彼らの罪を自ら負った。
12それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし
彼は戦利品としておびただしい人を受ける。
彼が自らをなげうち、死んで
罪人のひとりに数えられたからだ。
多くの人の過ちを担い
背いた者のために執り成しをしたのは
この人であった。
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第2朗読 ヘブライ10:16~25 (新413)
16「『それらの日の後、わたしが
彼らと結ぶ契約はこれである』と、
主は言われる。『わたしの律法を彼らの心に置き、
彼らの思いにそれを書きつけよう。
17もはや彼らの罪と不法を思い出しはしない。』」
18罪と不法の赦しがある以上、罪を贖うための供え物は、もはや必要ではありません。
19それで、兄弟たち、わたしたちは、イエスの血によって聖所に入れると確信しています。 20イエスは、垂れ幕、つまり、御自分の肉を通って、新しい生きた道をわたしたちのために開いてくださったのです。 21更に、わたしたちには神の家を支配する偉大な祭司がおられるのですから、 22心は清められて、良心のとがめはなくなり、体は清い水で洗われています。信頼しきって、真心から神に近づこうではありませんか。 23約束してくださったのは真実な方なのですから、公に言い表した希望を揺るがぬようしっかり保ちましょう。 24互いに愛と善行に励むように心がけ、 25ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし合いましょう。かの日が近づいているのをあなたがたは知っているのですから、ますます励まし合おうではありませんか。
又はヘブライ4:14~16,5:7~9 (新405)
4:14さて、わたしたちには、もろもろの天を通過された偉大な大祭司、神の子イエスが与えられているのですから、わたしたちの公に言い表している信仰をしっかり保とうではありませんか。 15この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。 16だから、憐れみを受け、恵みにあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。
5:7キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。 8キリストは御子であるにもかかわらず、多くの苦しみによって従順を学ばれました。 9そして、完全な者となられたので、御自分に従順であるすべての人々に対して、永遠の救いの源となり、
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福音書 ヨハネ18: 1~19:42 (新203)
18:1こう話し終えると、イエスは弟子たちと一緒に、キドロンの谷の向こうへ出て行かれた。そこには園があり、イエスは弟子たちとその中に入られた。 2イエスを裏切ろうとしていたユダも、その場所を知っていた。イエスは、弟子たちと共に度々ここに集まっておられたからである。 3それでユダは、一隊の兵士と、祭司長たちやファリサイ派の人々の遣わした下役たちを引き連れて、そこにやって来た。松明やともし火や武器を手にしていた。 4イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、進み出て、「だれを捜しているのか」と言われた。 5彼らが「ナザレのイエスだ」と答えると、イエスは「わたしである」と言われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒にいた。 6イエスが「わたしである」と言われたとき、彼らは後ずさりして、地に倒れた。 7そこで、イエスが「だれを捜しているのか」と重ねてお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスだ」と言った。 8すると、イエスは言われた。「『わたしである』と言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人々は去らせなさい。」 9それは、「あなたが与えてくださった人を、わたしは一人も失いませんでした」と言われたイエスの言葉が実現するためであった。 10シモン・ペトロは剣を持っていたので、それを抜いて大祭司の手下に打ってかかり、その右の耳を切り落とした。手下の名はマルコスであった。 11イエスはペトロに言われた。「剣をさやに納めなさい。父がお与えになった杯は、飲むべきではないか。」
12そこで一隊の兵士と千人隊長、およびユダヤ人の下役たちは、イエスを捕らえて縛り、 13まず、アンナスのところへ連れて行った。彼が、その年の大祭司カイアファのしゅうとだったからである。 14一人の人間が民の代わりに死ぬ方が好都合だと、ユダヤ人たちに助言したのは、このカイアファであった。
15シモン・ペトロともう一人の弟子は、イエスに従った。この弟子は大祭司の知り合いだったので、イエスと一緒に大祭司の屋敷の中庭に入ったが、 16ペトロは門の外に立っていた。大祭司の知り合いである、そのもう一人の弟子は、出て来て門番の女に話し、ペトロを中に入れた。 17門番の女中はペトロに言った。「あなたも、あの人の弟子の一人ではありませんか。」ペトロは、「違う」と言った。 18僕や下役たちは、寒かったので炭火をおこし、そこに立って火にあたっていた。ペトロも彼らと一緒に立って、火にあたっていた。
19大祭司はイエスに弟子のことや教えについて尋ねた。 20イエスは答えられた。「わたしは、世に向かって公然と話した。わたしはいつも、ユダヤ人が皆集まる会堂や神殿の境内で教えた。ひそかに話したことは何もない。 21なぜ、わたしを尋問するのか。わたしが何を話したかは、それを聞いた人々に尋ねるがよい。その人々がわたしの話したことを知っている。」 22イエスがこう言われると、そばにいた下役の一人が、「大祭司に向かって、そんな返事のしかたがあるか」と言って、イエスを平手で打った。 23イエスは答えられた。「何か悪いことをわたしが言ったのなら、その悪いところを証明しなさい。正しいことを言ったのなら、なぜわたしを打つのか。」 24アンナスは、イエスを縛ったまま、大祭司カイアファのもとに送った。
25シモン・ペトロは立って火にあたっていた。人々が、「お前もあの男の弟子の一人ではないのか」と言うと、ペトロは打ち消して、「違う」と言った。 26大祭司の僕の一人で、ペトロに片方の耳を切り落とされた人の身内の者が言った。「園であの男と一緒にいるのを、わたしに見られたではないか。」 27ペトロは、再び打ち消した。するとすぐ、鶏が鳴いた。
28人々は、イエスをカイアファのところから総督官邸に連れて行った。明け方であった。しかし、彼らは自分では官邸に入らなかった。汚れないで過越の食事をするためである。 29そこで、ピラトが彼らのところへ出て来て、「どういう罪でこの男を訴えるのか」と言った。 30彼らは答えて、「この男が悪いことをしていなかったら、あなたに引き渡しはしなかったでしょう」と言った。 31ピラトが、「あなたたちが引き取って、自分たちの律法に従って裁け」と言うと、ユダヤ人たちは、「わたしたちには、人を死刑にする権限がありません」と言った。 32それは、御自分がどのような死を遂げるかを示そうとして、イエスの言われた言葉が実現するためであった。 33そこで、ピラトはもう一度官邸に入り、イエスを呼び出して、「お前がユダヤ人の王なのか」と言った。 34イエスはお答えになった。「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。それとも、ほかの者がわたしについて、あなたにそう言ったのですか。」 35ピラトは言い返した。「わたしはユダヤ人なのか。お前の同胞や祭司長たちが、お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしたのか。」 36イエスはお答えになった。「わたしの国は、この世には属していない。もし、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないように、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属していない。」 37そこでピラトが、「それでは、やはり王なのか」と言うと、イエスはお答えになった。「わたしが王だとは、あなたが言っていることです。わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く。」 38ピラトは言った。「真理とは何か。」
ピラトは、こう言ってからもう一度、ユダヤ人たちの前に出て来て言った。「わたしはあの男に何の罪も見いだせない。 39ところで、過越祭にはだれか一人をあなたたちに釈放するのが慣例になっている。あのユダヤ人の王を釈放してほしいか。」 40すると、彼らは、「その男ではない。バラバを」と大声で言い返した。バラバは強盗であった。
19:1そこで、ピラトはイエスを捕らえ、鞭で打たせた。 2兵士たちは茨で冠を編んでイエスの頭に載せ、紫の服をまとわせ、 3そばにやって来ては、「ユダヤ人の王、万歳」と言って、平手で打った。 4ピラトはまた出て来て、言った。「見よ、あの男をあなたたちのところへ引き出そう。そうすれば、わたしが彼に何の罪も見いだせないわけが分かるだろう。」 5イエスは茨の冠をかぶり、紫の服を着けて出て来られた。ピラトは、「見よ、この男だ」と言った。 6祭司長たちや下役たちは、イエスを見ると、「十字架につけろ。十字架につけろ」と叫んだ。ピラトは言った。「あなたたちが引き取って、十字架につけるがよい。わたしはこの男に罪を見いだせない。」 7ユダヤ人たちは答えた。「わたしたちには律法があります。律法によれば、この男は死罪に当たります。神の子と自称したからです。」
8ピラトは、この言葉を聞いてますます恐れ、 9再び総督官邸の中に入って、「お前はどこから来たのか」とイエスに言った。しかし、イエスは答えようとされなかった。 10そこで、ピラトは言った。「わたしに答えないのか。お前を釈放する権限も、十字架につける権限も、このわたしにあることを知らないのか。」 11イエスは答えられた。「神から与えられていなければ、わたしに対して何の権限もないはずだ。だから、わたしをあなたに引き渡した者の罪はもっと重い。」 12そこで、ピラトはイエスを釈放しようと努めた。しかし、ユダヤ人たちは叫んだ。「もし、この男を釈放するなら、あなたは皇帝の友ではない。王と自称する者は皆、皇帝に背いています。」
13ピラトは、これらの言葉を聞くと、イエスを外に連れ出し、ヘブライ語でガバタ、すなわち「敷石」という場所で、裁判の席に着かせた。 14それは過越祭の準備の日の、正午ごろであった。ピラトがユダヤ人たちに、「見よ、あなたたちの王だ」と言うと、 15彼らは叫んだ。「殺せ。殺せ。十字架につけろ。」ピラトが、「あなたたちの王をわたしが十字架につけるのか」と言うと、祭司長たちは、「わたしたちには、皇帝のほかに王はありません」と答えた。 16そこで、ピラトは、十字架につけるために、イエスを彼らに引き渡した。
こうして、彼らはイエスを引き取った。 17イエスは、自ら十字架を背負い、いわゆる「されこうべの場所」、すなわちヘブライ語でゴルゴタという所へ向かわれた。 18そこで、彼らはイエスを十字架につけた。また、イエスと一緒にほかの二人をも、イエスを真ん中にして両側に、十字架につけた。 19ピラトは罪状書きを書いて、十字架の上に掛けた。それには、「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と書いてあった。 20イエスが十字架につけられた場所は都に近かったので、多くのユダヤ人がその罪状書きを読んだ。それは、ヘブライ語、ラテン語、ギリシア語で書かれていた。 21ユダヤ人の祭司長たちがピラトに、「『ユダヤ人の王』と書かず、『この男は「ユダヤ人の王」と自称した』と書いてください」と言った。 22しかし、ピラトは、「わたしが書いたものは、書いたままにしておけ」と答えた。
23兵士たちは、イエスを十字架につけてから、その服を取り、四つに分け、各自に一つずつ渡るようにした。下着も取ってみたが、それには縫い目がなく、上から下まで一枚織りであった。 24そこで、「これは裂かないで、だれのものになるか、くじ引きで決めよう」と話し合った。それは、
「彼らはわたしの服を分け合い、
わたしの衣服のことでくじを引いた」
という聖書の言葉が実現するためであった。兵士たちはこのとおりにしたのである。 25イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。 26イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。 27それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。
28この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。 29そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。 30イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。
31その日は準備の日で、翌日は特別の安息日であったので、ユダヤ人たちは、安息日に遺体を十字架の上に残しておかないために、足を折って取り降ろすように、ピラトに願い出た。 32そこで、兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架につけられた最初の男と、もう一人の男との足を折った。 33イエスのところに来てみると、既に死んでおられたので、その足は折らなかった。 34しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。 35それを目撃した者が証ししており、その証しは真実である。その者は、あなたがたにも信じさせるために、自分が真実を語っていることを知っている。 36これらのことが起こったのは、「その骨は一つも砕かれない」という聖書の言葉が実現するためであった。 37また、聖書の別の所に、「彼らは、自分たちの突き刺した者を見る」とも書いてある。
38その後、イエスの弟子でありながら、ユダヤ人たちを恐れて、そのことを隠していたアリマタヤ出身のヨセフが、イエスの遺体を取り降ろしたいと、ピラトに願い出た。ピラトが許したので、ヨセフは行って遺体を取り降ろした。 39そこへ、かつてある夜、イエスのもとに来たことのあるニコデモも、没薬と沈香を混ぜた物を百リトラばかり持って来た。 40彼らはイエスの遺体を受け取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従い、香料を添えて亜麻布で包んだ。 41イエスが十字架につけられた所には園があり、そこには、だれもまだ葬られたことのない新しい墓があった。 42その日はユダヤ人の準備の日であり、この墓が近かったので、そこにイエスを納めた。
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K.V. マルコ19:30
イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。
2024年3月31日 主の復活 (白/金)
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主題 : キリストの復活
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第1朗読 使徒言行録10:34~43 (新233)
又はイザヤ25: 6~ 9 (旧1098)
第2朗読 1コリント15: 1~11 (新320)
又は使徒言行録10:34~43 (新233)
福 音 書 ヨハネ 20: 1~18 (新209)
又はマルコ16: 1~ 8 (新97)
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Of. 118(詩篇118:1~2&14~24)
恵み深い主に感謝せよ。
慈しみはとこしえに。
イスラエル(主の民)は言え。
慈しみはとこしえに。
主はわたしの砦、わたしの歌。
主はわたしの救いとなってくださった。
み救いを喜び歌う声が主に従う人の天幕に響く。
主の右の手はみ力を示す。
主の右の手は高く上り
主の右の手はみ力を示す。
死ぬことなく、生き長らえて、
主のみ業を伝えよう。
主はわたしを厳しく懲らしめられたが、
死に渡すことはなさらなかった。
正義の城門を開け、わたしは入って主に感謝しよう。
これは主の城門、主に従う人はここを入る。
主よ、わたしはあなたに感謝をささげる、
あなたは答え、救いを与えてくださった。
家を建てる者の退けた石が、隅の親石となった。
これは主のみ業、わたしたちの目には驚くべきこと。
今日こそ主のみ業の日、
今日を喜び祝い、喜び躍ろう。
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Pr.
憐れみ深い神様。主イエスは生きておられます。私たちはもはや主イエスを死者の中に捜しません。主イエスは生きて、私たちの命の主となられました。復活のキリストと共に生きる私たちを強め、永遠のいのちに至るまで神の民として成長させてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 使徒言行録10:34~43 (新233)
10:34そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。 35どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。 36神がイエス・キリストによって――この方こそ、すべての人の主です――平和を告げ知らせて、イスラエルの子らに送ってくださった御言葉を、 37あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤから始まってユダヤ全土に起きた出来事です。 38つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だったからです。 39わたしたちは、イエスがユダヤ人の住む地方、特にエルサレムでなさったことすべての証人です。人々はイエスを木にかけて殺してしまいましたが、 40神はこのイエスを三日目に復活させ、人々の前に現してくださいました。 41しかし、それは民全体に対してではなく、前もって神に選ばれた証人、つまり、イエスが死者の中から復活した後、御一緒に食事をしたわたしたちに対してです。
42そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判者として神から定められた者であることを、民に宣べ伝え、力強く証しするようにと、わたしたちにお命じになりました。 43また預言者も皆、イエスについて、この方を信じる者はだれでもその名によって罪の赦しが受けられる、と証ししています。」
又はイザヤ25: 6~ 9 (旧1098)
25:6万軍の主はこの山で祝宴を開き
すべての民に良い肉と古い酒を供される。
それは脂肪に富む良い肉とえり抜きの酒。
7主はこの山で
すべての民の顔を包んでいた布と
すべての国を覆っていた布を滅ぼし
8死を永久に滅ぼしてくださる。
主なる神は、すべての顔から涙をぬぐい
御自分の民の恥を
地上からぬぐい去ってくださる。
これは主が語られたことである。
9その日には、人は言う。
見よ、この方こそわたしたちの神。
わたしたちは待ち望んでいた。
この方がわたしたちを救ってくださる。
この方こそわたしたちが待ち望んでいた主。
その救いを祝って喜び躍ろう。
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第2朗読 1コリント15:
1~11 (新320)
15:1兄弟たち、わたしがあなたがたに告げ知らせた福音を、ここでもう一度知らせます。これは、あなたがたが受け入れ、生活のよりどころとしている福音にほかなりません。 2どんな言葉でわたしが福音を告げ知らせたか、しっかり覚えていれば、あなたがたはこの福音によって救われます。さもないと、あなたがたが信じたこと自体が、無駄になってしまうでしょう。 3最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、 4葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、 5ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。 6次いで、五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。そのうちの何人かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています。 7次いで、ヤコブに現れ、その後すべての使徒に現れ、 8そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました。 9わたしは、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です。 10神の恵みによって今日のわたしがあるのです。そして、わたしに与えられた神の恵みは無駄にならず、わたしは他のすべての使徒よりずっと多く働きました。しかし、働いたのは、実はわたしではなく、わたしと共にある神の恵みなのです。 11とにかく、わたしにしても彼らにしても、このように宣べ伝えているのですし、あなたがたはこのように信じたのでした。
又は使徒言行録10:34~43 (新233)
10:34そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。 35どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。 36神がイエス・キリストによって――この方こそ、すべての人の主です――平和を告げ知らせて、イスラエルの子らに送ってくださった御言葉を、 37あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤから始まってユダヤ全土に起きた出来事です。 38つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だったからです。 39わたしたちは、イエスがユダヤ人の住む地方、特にエルサレムでなさったことすべての証人です。人々はイエスを木にかけて殺してしまいましたが、 40神はこのイエスを三日目に復活させ、人々の前に現してくださいました。 41しかし、それは民全体に対してではなく、前もって神に選ばれた証人、つまり、イエスが死者の中から復活した後、御一緒に食事をしたわたしたちに対してです。
42そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判者として神から定められた者であることを、民に宣べ伝え、力強く証しするようにと、わたしたちにお命じになりました。 43また預言者も皆、イエスについて、この方を信じる者はだれでもその名によって罪の赦しが受けられる、と証ししています。」
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福音書 ヨハネ 20: 1~18 (新209)
20:1週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。 2そこで、シモン・ペトロのところへ、また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。「主が墓から取り去られました。どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」 3そこで、ペトロとそのもう一人の弟子は、外に出て墓へ行った。 4二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子の方が、ペトロより速く走って、先に墓に着いた。 5身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあった。しかし、彼は中には入らなかった。 6続いて、シモン・ペトロも着いた。彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。 7イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。
8それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て、信じた。 9イエスは必ず死者の中から復活されることになっているという聖書の言葉を、二人はまだ理解していなかったのである。 10それから、この弟子たちは家に帰って行った。
11マリアは墓の外に立って泣いていた。泣きながら身をかがめて墓の中を見ると、 12イエスの遺体の置いてあった所に、白い衣を着た二人の天使が見えた。一人は頭の方に、もう一人は足の方に座っていた。 13天使たちが、「婦人よ、なぜ泣いているのか」と言うと、マリアは言った。「わたしの主が取り去られました。どこに置かれているのか、わたしには分かりません。」 14こう言いながら後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。しかし、それがイエスだとは分からなかった。 15イエスは言われた。「婦人よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか。」マリアは、園丁だと思って言った。「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。わたしが、あの方を引き取ります。」 16イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。「先生」という意味である。 17イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさい。『わたしの父であり、あなたがたの父である方、また、わたしの神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」 18マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見ました」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。
又はマルコ16: 1~ 8 (新97)
16:1安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イエスに油を塗りに行くために香料を買った。 2そして、週の初めの日の朝ごく早く、日が出るとすぐ墓に行った。 3彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていた。 4ところが、目を上げて見ると、石は既にわきへ転がしてあった。石は非常に大きかったのである。 5墓の中に入ると、白い長い衣を着た若者が右手に座っているのが見えたので、婦人たちはひどく驚いた。6若者は言った。「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。御覧なさい。お納めした場所である。 7さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」 8婦人たちは墓を出て逃げ去った。震え上がり、正気を失っていた。そして、だれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。
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K.V.
ヨハネ20:18
マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見ました」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。
マルコ16:6
若者は言った。「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。御覧なさい。お納めした場所である。
つどいの祈り(特別の祈り/つどいの祈り)追加
つどいの祈り(特別の祈り/つどいの祈り)は、ぜひ以下も参考にしてください。
2024年3月3日 四旬節第3主日
聖なる神様。あなたを信じ、勇気をもって行動することを御子は教えられました。私たちが、あなたを信じて歩むことができるように助けてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、まことの神殿である主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
2024年3月24日 主の受難
永遠の神様。あなたは主イエス・キリストを人として遣わし、その十字架の苦しみと死によって、はかり知ることのできない愛を示してくださいました。御旨に忠実に生きた主の従順、そして復活の輝かしい勝利に、私たちが共に与かることができるよう憐れんでください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
2024年3月26日 聖火曜日
神様。私たちの愛が冷え、従う心を失わないように、そして試練の時にあなたにつまづき、拒まないようにお守りください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
2024年3月25日 主の誕生告知
神様。マリアは天使によって御子イエス・キリストの受肉を告げ知らされました。今、私たちには御子の十字架と受難による罪の赦しと復活を信じる信仰、そして神と人に仕える喜びへ導いてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、私たちの救い主、イエス・キリストによって祈ります。アーメン