2022年2月27日日曜日

週報と説教メッセージ 20220227

戦争が始まり、心の中の闇を見せつけられます。真っ黒な闇。今日の聖書は、イエスキリストが真っ白に輝いたという山上での出来事が読まれます。真っ黒と真っ白。ブラックアウトとホワイトアウト。いろいろいっしょに考えてみませんか?そして、平和な世界のために、一緒に祈りましょう。行動もしましょう。礼拝でお待ちしています。

聖書の言葉 ルカ9:28~43a (新123)より
9: 28この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。 29祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。 30見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。 31二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。 32ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。 33その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったのである。 34ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。 35すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。 36その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。弟子たちは沈黙を守り、見たことを当時だれにも話さなかった。

説教「真っ白になって/ White Out」徳弘浩隆師
1. ホワイトアウトという言葉
今年は寒い日や雪の積もった日が多かったですね。九州生まれで京都や東京、そしてブラジルで働いてきた私には、初めての本格的な積雪で珍しく楽しい面もありましたが、関ヶ原や垂井、大垣の皆さんにはもう、面倒なことでしかないかもしれません。家から車を出せずに、教会に集まれなくて大変だった日曜日もありました。お見舞い申し上げます。
そんな私も、先月母親の介護手続きで九州へ帰り、大阪・京都・滋賀を通って岐阜に車で帰り着こうという時、滋賀で予想外の大雪でコワい思いもしました。ニュースで見るほどではありませんが、高速道路の前方が降りしきる雪で見えにくくなったからです。その後も何度かの豪雪で、交通事故も多く、ニュースが注意を呼び掛けていたのは、「ホワイトアウト」という言葉でした。何かに驚いて「頭の中が真っ白になる」ということもありますが、これは目の前が真っ白になって、何も見えず、急に現れた前の自動車に衝突し、それが連続して起こるという事故もあり、気の毒な事でした。

2.聖書を学びましょう
今日の聖書は、イエス様が山に登って祈られていると、そのお姿が真っ白になったという出来事です。
「この話をしてから八日ほどたったとき」という書き出しですが、どんなシチュエーションだったか、少し前を読まねばなりません。
イエス様の宣教活動でたくさんの人が教えを聞き、弟子も訓練され、その民衆の心が集まっている噂にヘロデ王は心配になり、人々は奇跡を見、満たされ、弟子のペトロがついに「イエス様がキリスト・メシアである」と理解し告白した後でした。
ここで、イエス様の生涯は、大きな転機を迎えます。みんなが期待した「栄光の王様」ではなく、一番苦しい者と共に生き人々のために「裏切られ捨てられ死んでいく苦難の道」へと舵を切ることになっていくのです。
イエス様は3人の弟子だけを連れて山に登り、祈られます。「するとイエス様の顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた」のです。そしてペトロ達弟子は、ユダヤ教で律法を代表するモーセと、預言者の代表ともいえるエリアがイエス様と一緒にいるのを見ました。
神の子でありながら、いつも貧しく虐げられている側の人々と共におられたイエス様ですが、この日は天に・神様に「近い」山に登り、ユダヤ教の聖書(いまの旧約聖書)の律法が実現し、預言が成就することを暗示する出来事が起こったのです。
これから向かっていく、イエス様の苦しみ、十字架の死は、予定外のことではなく、失敗でもなく、この方において神の律法が実現し、預言が成就していくことだと示されます。これが、不思議な方法でですが、私たちが悔い改めと赦しをいただく唯一の道なんだということを教えられます。
この日は、「変容主日」といわれ、イエス様のお姿が変わられた日だといわれますが、実は、これが本当の栄光に輝く罪のないイエス様のお姿であり、それを垣間見た瞬間ともいえるでしょう。この方に学び、従って生きていくなら、私たちの真っ黒な心の中や、失敗や涙にまみれた人生は、真っ白にされていくことも暗示しています。

3.振り返り
 私たちの人生はどうでしょうか?イエス様の真っ白なお姿を見て驚き、イエス様をメシアと理解し信仰を告白したばかりのペトロでしたが、彼の頭はそれこそ真っ白になり、理解できず、頓珍漢なことを言ってしまいます。「自分でも何を言っているのか、分からなかったのである」と聖書はその時のペトロの混乱ぶりや場違いな言葉を正直に伝えています。
 私たちは、どんな存在でしょうか? 悔い改めて、洗礼を受けて、聖書を学び、教会で奉仕もしても、依然としてまだ、「罪をゆるされた罪人」の集まりです。
 嫌なこともあり、失敗もし、罪深い日々と行ったり来たりすることもあります。傷つけてしまったり、傷ついて誰かを憎んだり疎んだりもします。
 私たちはどうしたら、イエス様のように、真っ白にしていただけるのでしょうか?心の中の闇を消し去ってもらえるのでしょうか?
 ホワイトアウトという言葉の反対は、ブラックアウトという言葉があります。停電して真っ暗になることもそうですが、書類などを真っ黒に塗ってしまうことも意味します。そういえば、政府がいやいや公開した重要書類が、真っ黒に塗りつぶされて、野党議員や被害者が「ほとんど真っ黒じゃないですか!」と批判する映像を見たことがあるでしょう。
 しかし実は、あれを私たちは笑うことができません。私たちも同じようにして生きているからです。心の中に、上から真っ黒に塗りつけて、見えないようにしてしまっている事柄がいくつあるでしょうか。神様から見たら、「表面は正しく一生懸命に生きているように見えるけれど、真っ黒に塗りつぶしているところばっかりじゃないかい?」と言える状態です。どうしたらいいでしょうか?

4. 勧め 
それは、聖書によると、「キリストの血によって洗ってもらう」しかないということです。
真っ黒に塗りつぶした心を、真っ赤な血で洗うとどうなるでしょう。もっとひどくなって何も見えなくなりそうですね。しかし、聖書はこういいます。
「だれにも数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って」いるけれど、彼らは「彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の血で洗って白くしたのである」とヨハネの黙示録7章にあります。
キリストの苦難の十字架の血は、私たちが流すべき死に値する罪の代価でした。神様の目から見たら生きている価値がない、罪深いものでしたが、キリストの言葉を学び、悔い改めて、新しくされ、いっしょに生きていくことで、帳消しにしてもらい、日々、新たに作り変えてもらえるのです。
そんな、十字架を見つめる季節が始まります。四旬節は、自分の罪を見つめ、身代わりに苦しまれたイエス様を思い、悔い改め静かに生きる期間です。
今週水曜日の、灰の水曜日から始まります。憎しみ会い、殺し合いをTVで見せつけられる苦しい毎日ですが、平和の道具となれるよう、自分の罪を悔い改め、生きていきましょう。
神様は、私たちの罪を、ブラックアウトしてごまかすのではなく、イエス様の犠牲により、ホワイトアウトして、何も罪が見えないように生まれ変わることをしてくださいます。

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今日の一枚の写真
祈りと参加を
   
ルーテル世界連盟(LWF)は3月25日に「戦火の停止と国際法の尊重」を訴えた声明を出し、ウクライナの人々やそれを支援するメンバー教会のために募金を始めました。LWF事務局長Anne Burghardt牧師はソ連崩壊で独立を回復したエストニア共和国のエストニア福音ルーテル教会出身です。この募金に応えて日本のルーテル教会でも始まるでしょうが、まず個人的に少し寄付を送りました。参加する人数や地域の広がりも、大きな励ましになるでしょう。ウクライナのドイツ人・ルーテル教会や近隣のポーランド、スロバキア、ルーマニア、ハンガリーなどのルーテル教会が緊急キットや必需品、シェルターや基本医療品、宗教的・精神的サポートに着手し、平和実現のための交渉活動などにも取り組んでいます。対話と支援、そして平和実現を祈りたいと思います。


 

2022年2月25日金曜日

祈りのこよみ202203

 



日本福音ルーテル教会  東海教区宣教部

 

祈りのこよみ 2022年3月の祈り

浜松教会を覚えて

  渡邉 克博 牧師

年間主題「福音に生きよう」

年間聖句「あなた方は自由へと召されたのです。ただ、この自由を、肉を満足させる機会とせず、愛を持って互いに仕えなさい。」(ガラテヤ5:13)

3月6日

◆キリストの恵みに溢れる信仰生活を守ることができますように。

◆母国を離れて浜松で暮らす兄弟姉妹の信仰をお守りください。

◆施設で暮らす方々の信仰をお守りください。

◆地域で信仰を求める方々の受け皿として用いてください。

浜名教会を覚えて

  渡邉 克博 牧師

年間主題「愛の交わりが生み出す伝道」

主題聖句「互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34より)

3月13日

◆キリストの愛を賜り、さらに愛し合う群れになれますように。

◆説教応援をしてくださる川口牧師の働きを祝してください。

◆教会の若者たちの信仰を育んでください。

◆「こどもひろば」の子どもたちが元気に安全に過ごせますように。

2022年 教区総会を覚えて

教区・主題困難さがあっても、あればこそ、宣教に励みましょう。

教区・主題聖句「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。」(2テモテ4:2)

3月20日

◆東海教区総会(3/21)を主が祝福してくださり、必要な準備が整えられますように。

◆総会でのすべての議事の上に聖霊の導きが豊かにありますように。また、すべての決議が御心に適ってなされますように。

みのり教会を覚えて

  野口 勝彦 牧師

年間主題「元気を出しなさい」

年間聖句「皆さん、元気を出しなさい。わたしは神を信じています。わたしに告げられたことは、そのとおりになります。」(使徒27:25)

3月27日

◆コロナ感染が一日も早く、終息し、誰もが、安心して、礼拝を守ることができますように。

◆神さまの愛に満ちた、祈りに満ちた教会になりますように。

◆神さまの恵みに感謝し、元気が出る教会になりますように。

 

週報用データ 202203

 

20223

202232日 灰の水曜日 (紫/黒)

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1朗読 ヨエル2: 12,1217 (1422)

又はイザヤ58: 112 (1156)

2朗読 2コリント5:20b6:10 (331)

福 音 書 マタイ6: 16,1621 (9)

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Of. 51(詩篇51:3-19

(かみ)よ、わたしを(あわ)れんでください、あなたの(いつく)しみをもって。

  (ふか)(おん)(あわ)れみをもって、(そむ)きの(つみ)をぬぐってください。

わたしの(とが)をことごと(あら)い、

(つみ)から(きよ)めてください。

(かみ)よ、あなたに(そむ)いたことをわたしは()っています。

わたしの(つみ)(つね)にわたしの(まえ)()かれています。

(かみ)よ、あなたに、あなたにのみわたしは(つみ)(おか)し、(おん)()(あく)()()られることをしました。

あなたの()われることは(ただ)しく、あなたの(さば)きに(あやま)りはありません。

わたしは(とが)のうちに()()とされ、

(はは)がわたしを()ごもったときも、わたしは(つみ)のうちにあったのです。

あなたは()()ではなくまことを(のぞ)

  ()(じゅつ)(はい)して()()(さと)らせてくださいます。

ヒソプの(えだ)でわたしの(つみ)(はら)ってください、わたしが(きよ)なるように。

  わたしを(あら)ってください、(ゆき)よりも(しろ)くなるように。

(よろこ)(いわ)(こえ)()かせてください、あなたによって(くだ)かれたこの(ほね)(よろこ)(おど)るように。

わたしの(つみ)にみ(かお)()けず、(とが)をことごとくぬぐってください。

(かみ)よ、わたしの(うち)(きよ)(こころ)(そう)(ぞう)し、

()るがぬ(れい)をわたしの(うち)(あたら)しくしてください。

わたしをみ(まえ)から()てず、

あなたの(せい)(れい)()()げないでください。

あなたの(すく)いの(よろこ)びをわたしに(かえ)し、

(よろこ)(つか)える(れい)(あた)えて、わたしを(ささ)えてください。

(かみ)よ、わたしはあなたの(みち)教えます(おし)、あなたに背く(そむ)(もの)に。

  罪人がみ(つみびと)もとに立ち帰る(た   かえ)ように。

(かみ)よ、わたしの救い(すく)(かみ)よ、流血(りゅうけつ)災い(わざわ)からわたしを(すく)()してください。

  わたしの(した)恵みのみ業(めぐ      わざ)喜び(よろこ)歌い(うた)ます。

(しゅ)よ、わたしの(くちびる)(ひら)いてください。

    わたしの(くち)はあなたの(さん)()(うた)います。

もしいけにえがあなたに(よろこ)ばれ、()()くす(ささ)(もの)がみ(むね)にかなうのなら、

    わたしはそれをささげます。

しかし、(かみ)求める(もと)いけにえは打ち砕かれた(うち  くだ)(れい)

    ()(くだ)かれ()いる(こころ)を、(かみ)よ、あなたは(あなど)られません。

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Pr.

(いま)()きておられる(ぜん)(のう)(かみ)(さま)。あなたはお(つく)になったものを(なに)(ひと)()てず(つみ)()いる(もの)すべてを(ゆる)してくださいます。(わたし)たちのうちに(あら)たにきよい(こころ)(つく)ってください。そして(こころ)から()(あらた)める(もの)に、(あわ)れみ(ふか)あなたの(まった)(ゆる)しをお(あた)ください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによっ(いの)ます。アーメン

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1朗読 ヨエル2: 12,1217 (1422)

2: 1シオンで角笛を吹き

わが聖なる山で鬨の声をあげよ。

この国に住む者は皆、おののけ。

主の日が来る、主の日が近づく。

2それは闇と暗黒の日、雲と濃霧の日である。

強大で数多い民が

山々に広がる曙の光のように襲ってくる。

このようなことは、かつて起こったことがなく

これから後も、代々再び起こることはない。

 

12主は言われる。

「今こそ、心からわたしに立ち帰れ

断食し、泣き悲しんで。

13衣を裂くのではなく

お前たちの心を引き裂け。」

あなたたちの神、主に立ち帰れ。

主は恵みに満ち、憐れみ深く

忍耐強く、慈しみに富み

くだした災いを悔いられるからだ。

14あるいは、主が思い直され

その後に祝福を残し

あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を

残してくださるかもしれない。

15シオンで角笛を吹き

断食を布告し、聖会を召集せよ。

16民を呼び集め、会衆を聖別し

長老を集合させよ。

幼子、乳飲み子を呼び集め

花婿を控えの間から

花嫁を祝いの部屋から呼び出せ。

17祭司は神殿の入り口と祭壇の間で泣き

主に仕える者は言うがよい。

「主よ、あなたの民を憐れんでください。

あなたの嗣業である民を恥に落とさず

国々の嘲りの種としないでください。

『彼らの神はどこにいるのか』と

なぜ諸国の民に言わせておかれるのですか。」

 

 

又はイザヤ58: 112 (1156)

1喉をからして叫べ、黙すな

声をあげよ、角笛のように。

わたしの民に、その背きを

ヤコブの家に、その罪を告げよ。

2彼らが日々わたしを尋ね求め

わたしの道を知ろうと望むように。

恵みの業を行い、神の裁きを捨てない民として

彼らがわたしの正しい裁きを尋ね

神に近くあることを望むように。

3何故あなたはわたしたちの断食を顧みず

苦行しても認めてくださらなかったのか。

見よ、断食の日にお前たちはしたい事をし

お前たちのために労する人々を追い使う。

4見よ

お前たちは断食しながら争いといさかいを起こし

神に逆らって、こぶしを振るう。

お前たちが今しているような断食によっては

お前たちの声が天で聞かれることはない。

5そのようなものがわたしの選ぶ断食

苦行の日であろうか。

葦のように頭を垂れ、粗布を敷き、灰をまくこと

それを、お前は断食と呼び

主に喜ばれる日と呼ぶのか。

6わたしの選ぶ断食とはこれではないか。

悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて

虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。

7更に、飢えた人にあなたのパンを裂き与え

さまよう貧しい人を家に招き入れ

裸の人に会えば衣を着せかけ

同胞に助けを惜しまないこと。

8そうすれば、あなたの光は曙のように射し出で

あなたの傷は速やかにいやされる。

あなたの正義があなたを先導し

主の栄光があなたのしんがりを守る。

9あなたが呼べば主は答え

あなたが叫べば

「わたしはここにいる」と言われる。

軛を負わすこと、指をさすこと

呪いの言葉をはくことを

あなたの中から取り去るなら

10飢えている人に心を配り

苦しめられている人の願いを満たすなら

あなたの光は、闇の中に輝き出で

あなたを包む闇は、真昼のようになる。

11主は常にあなたを導き

焼けつく地であなたの渇きをいやし

骨に力を与えてくださる。

あなたは潤された園、水の涸れない泉となる。

12人々はあなたの古い廃虚を築き直し

あなたは代々の礎を据え直す。

人はあなたを「城壁の破れを直す者」と呼び

「道を直して、人を再び住まわせる者」と呼ぶ。

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2朗読  2コリント5:20b6:10 (331)

5:20bキリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。 21罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。

6: 1わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。 2なぜなら、

「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。

救いの日に、わたしはあなたを助けた」

と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。 3わたしたちはこの奉仕の務めが非難されないように、どんな事にも人に罪の機会を与えず、 4あらゆる場合に神に仕える者としてその実を示しています。大いなる忍耐をもって、苦難、欠乏、行き詰まり、 5鞭打ち、監禁、暴動、労苦、不眠、飢餓においても、 6純真、知識、寛容、親切、聖霊、偽りのない愛、 7真理の言葉、神の力によってそうしています。左右の手に義の武器を持ち、 8栄誉を受けるときも、辱めを受けるときも、悪評を浴びるときも、好評を博するときにもそうしているのです。わたしたちは人を欺いているようでいて、誠実であり、 9人に知られていないようでいて、よく知られ、死にかかっているようで、このように生きており、罰せられているようで、殺されてはおらず、 10悲しんでいるようで、常に喜び、貧しいようで、多くの人を富ませ、無一物のようで、すべてのものを所有しています。

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福音書  マタイ6: 16,1621 (9)

6: 1「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。

2だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。 3施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。 4あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。」

5「祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。 6だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。

 

16「断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。 17あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。 18それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」

19「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。 20富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。 21あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

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202236日 四旬節第1主日 (紫)

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1朗読 申命記26: 111 (320)

2朗読 ローマ10:8b13 (288)

福 音 書 ルカ4: 113 (107)

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Of. 91(詩篇91:1-2,9-16

いと(たか)(かみ)のもとに()()せて(かく)れ、(ぜん)(のう)(かみ)(かげ)宿(やど)(ひと)よ、(しゅ)(もう)()げよ。

  「(かみ)はわたしの()けどころ、(とりで)、わたしの()(たの)(かた)。」

あなたは(しゅ)()けどころとし、

  いと(たか)(かみ)宿(やど)るところとした。

あなたには(さい)(なん)もふりかかることがなく、

  (てん)(まく)には(えき)(びょう)()れることがない。

(しゅ)はあなたのために、み使(つか)いに(めい)じて、

    あなたの(みち)のどこにおいても(まも)られる。

(かれ)らはあなたをその()にのせて(はこ)び、

    (あし)(いし)()たらないように(まも)る。

あなたは()()(どく)(へび)()みにじり、

    ()()()(だい)(じゃ)()んで()く。

(かれ)はわたしを(した)(もの)だから、(かれ)(わざわ)いから(のが)れさせよう。

    わたしの()()(もの)だから、(かれ)(たか)()げよう。

(かれ)がわたしを()(もと)めるとき、(かれ)(こた)え、

    ()(なん)(おそ)うとき、(かれ)(とも)にいて(たす)け、(かれ)(めい)()(あた)えよう。

(しょう)(がい)(かれ)()()らせ、

    わたしの(すく)いを(かれ)()せよう。」

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Pr.

(しゅ)なる(かみ)(さま)。あなたは()()(たび)する(たみ)(やく)(そく)()(みちび)いてくださいました。この()()()を、()()(したが)ことによって(へい)(あん)(あゆ)、あなたが(そな)えてくださる(いのち)(いた)ことができるよう(みちび)いてください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって祈ります。アーメン

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1朗読 申命記26: 111 (320)

26: 1あなたの神、主が嗣業の土地として得させるために与えられる土地にあなたが入り、そこに住むときには、 2あなたの神、主が与えられる土地から取れるあらゆる地の実りの初物を取って籠に入れ、あなたの神、主がその名を置くために選ばれる場所に行きなさい。 3あなたは、そのとき任に就いている祭司のもとに行き、「今日、わたしはあなたの神、主の御前に報告いたします。わたしは、主がわたしたちに与えると先祖たちに誓われた土地に入りました」と言いなさい。 4祭司はあなたの手から籠を受け取って、あなたの神、主の祭壇の前に供える。

5あなたはあなたの神、主の前で次のように告白しなさい。

「わたしの先祖は、滅びゆく一アラム人であり、わずかな人を伴ってエジプトに下り、そこに寄留しました。しかしそこで、強くて数の多い、大いなる国民になりました。 6エジプト人はこのわたしたちを虐げ、苦しめ、重労働を課しました。 7わたしたちが先祖の神、主に助けを求めると、主はわたしたちの声を聞き、わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になり、 8力ある御手と御腕を伸ばし、大いなる恐るべきこととしるしと奇跡をもってわたしたちをエジプトから導き出し、 9この所に導き入れて乳と蜜の流れるこの土地を与えられました。 10わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、今、ここに持って参りました。」あなたはそれから、あなたの神、主の前にそれを供え、あなたの神、主の前にひれ伏し、 11あなたの神、主があなたとあなたの家族に与えられたすべての賜物を、レビ人およびあなたの中に住んでいる寄留者と共に喜び祝いなさい。

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2朗読  ローマ10:8b13 (288)

10:8b「御言葉はあなたの近くにあり、

あなたの口、あなたの心にある。」

これは、わたしたちが宣べ伝えている信仰の言葉なのです。 9口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。 10実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。 11聖書にも、「主を信じる者は、だれも失望することがない」と書いてあります。 12ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。 13「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。

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福音書  ルカ4: 113 (107)

4: 1さて、イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして、荒れ野の中を“霊”によって引き回され、 2四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。 3そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」 4イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。 5更に、悪魔はイエスを高く引き上げ、一瞬のうちに世界のすべての国々を見せた。 6そして悪魔は言った。「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。それはわたしに任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。 7だから、もしわたしを拝むなら、みんなあなたのものになる。」 8イエスはお答えになった。

「『あなたの神である主を拝み、

ただ主に仕えよ』

と書いてある。」 9そこで、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。 10というのは、こう書いてあるからだ。

『神はあなたのために天使たちに命じて、

あなたをしっかり守らせる。』

11また、

『あなたの足が石に打ち当たることのないように、

天使たちは手であなたを支える。』」

12イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている」とお答えになった。 13悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた。

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2022313日 四旬節第2主日 (紫)

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1朗読 創世記15: 112,1718(注)(19)

2朗読 フィリピ3:174:1 (365)

書 ルカ13:3135 (136)

又はルカ9:2836,(3743a) (123)

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Of. 27(詩篇27:1-9

(しゅ)はわたしの(ひかり)、わたしの(すく)い。わたしは(だれ)(おそ)れよう。

  (しゅ)はわたしの(いのち)(とりで)。わたしは(だれ)(おそ)れよう。

さいなむ(もの)(せま)り、わたしを()()くそうとするが、

  わたしを(くる)しめるその(てき)こそ、かえって、よろめき(たお)れるであろう。

(かれ)らがわたしに(たい)して(じん)()いても、わたしの(こころ)(おそ)れない。

  わたしに()かって(たたか)いを(いど)んで()ても、わたしには(かく)(しん)がある。

ひとつのことを(しゅ)(ねが)い、それだけを(もと)めよう。

  (いのち)のある(かぎ)り、(しゅ)(いえ)宿(やど)り、(しゅ)(あお)(のぞ)んで(よろこ)びを()、その(みや)で、(あさ)(むか)えることを。

(わざわ)いの()には(かなら)ず、(しゅ)はわたしを(かり)(いお)にひそませ、(まく)()(おく)(ふか)くに(かく)してくださる。

  (いわ)(うえ)()たせ、(むら)がる(てき)(うえ)(あたま)(たか)()げさせてくださる。

わたしは(しゅ)(まく)()でいけにえをささげ、

  (かん)(せい)をあげ、(しゅ)()かって(さん)()(うた)をうたう。

(しゅ)よ、(さけ)(もと)めるわたしの(こえ)()き、

  (あわ)れんで、わたしに(こた)えてください。

(こころ)よ、(しゅ)はお(まえ)()われる。「わたしの(かお)(たず)(もと)めよ。」

  (しゅ)よ、わたしはみ(かお)(たず)(もと)めます。

(しゅ)よ、み(かお)(かく)すことなく、(いか)ることなく、あなたの(しもべ)退(しりぞ)けないでください。

  あなたはわたしの(たす)け。

(すく)いの(かみ)よ、わたしを(はな)れないでください。

  ()()てないでください。

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Pr.

(けい)(やく)(かみ)(さま)。あなたは(じゅう)()()(しん)()によって(えい)(えん)(いのち)()(やく)(そく)してくださいました。()()のうちに()きる(よろこ)びに(とも)(あずか)ことができるよう、すべての(たみ)()(うで)(つつ)み、(いつく)しみのうちにかくまってください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 創世記15: 112,1718(注)(19)

15: 1これらのことの後で、主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。

「恐れるな、アブラムよ。

わたしはあなたの盾である。

あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。」

2アブラムは尋ねた。「わが神、主よ。わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです。」 3アブラムは言葉をついだ。「御覧のとおり、あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家の僕が跡を継ぐことになっています。」

4見よ、主の言葉があった。

「その者があなたの跡を継ぐのではなく、あなたから生まれる者が跡を継ぐ。」

5主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」

6アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。

7主は言われた。

「わたしはあなたをカルデアのウルから導き出した主である。わたしはあなたにこの土地を与え、それを継がせる。」

8アブラムは尋ねた。

「わが神、主よ。この土地をわたしが継ぐことを、何によって知ることができましょうか。」

9主は言われた。

「三歳の雌牛と、三歳の雌山羊と、三歳の雄羊と、山鳩と、鳩の雛とをわたしのもとに持って来なさい。」

10アブラムはそれらのものをみな持って来て、真っ二つに切り裂き、それぞれを互いに向かい合わせて置いた。ただ、鳥は切り裂かなかった。 11はげ鷹がこれらの死体をねらって降りて来ると、アブラムは追い払った。

12日が沈みかけたころ、アブラムは深い眠りに襲われた。すると、恐ろしい大いなる暗黒が彼に臨んだ。

 

17日が沈み、暗闇に覆われたころ、突然、煙を吐く炉と燃える松明が二つに裂かれた動物の間を通り過ぎた。 18その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで。

 

(注)第一朗読 18節:朗読の際は「まで、」を「まで。」に読み替える。

 

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2朗読  フィリピ3:174:1 (365)

3: 17兄弟たち、皆一緒にわたしに倣う者となりなさい。また、あなたがたと同じように、わたしたちを模範として歩んでいる人々に目を向けなさい。 18何度も言ってきたし、今また涙ながらに言いますが、キリストの十字架に敵対して歩んでいる者が多いのです。 19彼らの行き着くところは滅びです。彼らは腹を神とし、恥ずべきものを誇りとし、この世のことしか考えていません。 20しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。 21キリストは、万物を支配下に置くことさえできる力によって、わたしたちの卑しい体を、御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださるのです。

4: 1だから、わたしが愛し、慕っている兄弟たち、わたしの喜びであり、冠である愛する人たち、このように主によってしっかりと立ちなさい。

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福音書  ルカ13:3135 (136)

13: 31ちょうどそのとき、ファリサイ派の人々が何人か近寄って来て、イエスに言った。「ここを立ち去ってください。ヘロデがあなたを殺そうとしています。」 32イエスは言われた。「行って、あの狐に、『今日も明日も、悪霊を追い出し、病気をいやし、三日目にすべてを終える』とわたしが言ったと伝えなさい。 33だが、わたしは今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならない。預言者がエルサレム以外の所で死ぬことは、ありえないからだ。 34エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。 35見よ、お前たちの家は見捨てられる。言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福があるように』と言う時が来るまで、決してわたしを見ることがない。」

 

又はルカ9:2836,(3743a) (123)

9: 28この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。 29祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。 30見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。 31二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。 32ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。 33その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったのである。 34ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。 35すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。 36その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。弟子たちは沈黙を守り、見たことを当時だれにも話さなかった。

 

37翌日、一同が山を下りると、大勢の群衆がイエスを出迎えた。 38そのとき、一人の男が群衆の中から大声で言った。「先生、どうかわたしの子を見てやってください。一人息子です。 39悪霊が取りつくと、この子は突然叫びだします。悪霊はこの子にけいれんを起こさせて泡を吹かせ、さんざん苦しめて、なかなか離れません。 40この霊を追い出してくださるようにお弟子たちに頼みましたが、できませんでした。」 41イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。いつまでわたしは、あなたがたと共にいて、あなたがたに我慢しなければならないのか。あなたの子供をここに連れて来なさい。」 42その子が来る途中でも、悪霊は投げ倒し、引きつけさせた。イエスは汚れた霊を叱り、子供をいやして父親にお返しになった。 43人々は皆、神の偉大さに心を打たれた。)

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2022320日 四旬節第3主日 (紫)

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1朗読 イザヤ55: 19 (1152)

2朗読 1コリント10: 113 (311)

福 音 書 ルカ13: 19 (134)

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Of. 63(詩篇63:2-9

(かみ)よ、あなたはわたしの(かみ)わたしはあなたを(さが)(もと)

  わたしの(たましい)はあなたを(かわ)(もと)めます。

あなたを()って、わたしのからだは(かわ)ききった(だい)()のように(おとろ)

  (みず)のない()のように(かわ)()てています。

(いま)わたしは(せい)(じょ)であなたを(あお)(のぞ)

  あなたの(ちから)(さか)えを()ています。

あなたの(いつく)しみは(いのち)にもまさる(めぐ)

  わたしの(くちびる)はあなたをほめたたえます。

(いのち)のある(かぎ)、あなたをたたえ

  ()(たか)()げ、()()によって(いの)ります。

わたしの(たましい)()()ました

  (ちち)(ずい)のもてなしを()けたように。

わたしの(くちびる)(よろこ)びの(うた)をうたい

  わたしの(くち)(さん)()(こえ)をあげます。

(とこ)()くときにも()()(とな)

  あなたへの(いの)りを(くち)ずさんで(よる)()ごします。

あなたは(かなら)ずわたしを(たす)けてくださいます。

  あなたの(つばさ)(かげ)でわたしは(よろこ)(うた)います。

わたしの(たましい)はあなたに()(したが)

  あなたは(みぎ)()()でわたしを(ささ)えてくださいます。

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Pr.

(えい)(えん)(かみ)(さま)()()(せい)()、そして(ふっ)(かつ)によって、あなたの()(くに)が、この(なや)める()(とつ)(じょ)()()りました。()()()(こと)()()(したが)い、あなたの(あい)(みの)らせることができるよう(たす)けてください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 イザヤ55: 19 (1152)

55: 1渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい。

銀を持たない者も来るがよい。

穀物を求めて、食べよ。

来て、銀を払うことなく穀物を求め

価を払うことなく、ぶどう酒と乳を得よ。

2なぜ、糧にならぬもののために銀を量って払い

飢えを満たさぬもののために労するのか。

わたしに聞き従えば

良いものを食べることができる。

あなたたちの魂はその豊かさを楽しむであろう。

3耳を傾けて聞き、わたしのもとに来るがよい。

聞き従って、魂に命を得よ。

わたしはあなたたちととこしえの契約を結ぶ。

ダビデに約束した真実の慈しみのゆえに。

4見よ

かつてわたしは彼を立てて諸国民への証人とし

諸国民の指導者、統治者とした。

5今、あなたは知らなかった国に呼びかける。

あなたを知らなかった国は

あなたのもとに馳せ参じるであろう。

あなたの神である主

あなたに輝きを与えられる

イスラエルの聖なる神のゆえに。

6主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。

呼び求めよ、近くにいますうちに。

7神に逆らう者はその道を離れ

悪を行う者はそのたくらみを捨てよ。

主に立ち帰るならば、主は憐れんでくださる。

わたしたちの神に立ち帰るならば

豊かに赦してくださる。

8わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり

わたしの道はあなたたちの道と異なると

主は言われる。

9天が地を高く超えているように

わたしの道は、あなたたちの道を

わたしの思いは

あなたたちの思いを、高く超えている。

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2朗読  1コリント10: 113 (311)

10: 1兄弟たち、次のことはぜひ知っておいてほしい。わたしたちの先祖は皆、雲の下におり、皆、海を通り抜け、 2皆、雲の中、海の中で、モーセに属するものとなる洗礼を授けられ、 3皆、同じ霊的な食物を食べ、 4皆が同じ霊的な飲み物を飲みました。彼らが飲んだのは、自分たちに離れずについて来た霊的な岩からでしたが、この岩こそキリストだったのです。 5しかし、彼らの大部分は神の御心に適わず、荒れ野で滅ぼされてしまいました。 6これらの出来事は、わたしたちを戒める前例として起こったのです。彼らが悪をむさぼったように、わたしたちが悪をむさぼることのないために。 7彼らの中のある者がしたように、偶像を礼拝してはいけない。「民は座って飲み食いし、立って踊り狂った」と書いてあります。 8彼らの中のある者がしたように、みだらなことをしないようにしよう。みだらなことをした者は、一日で二万三千人倒れて死にました。 9また、彼らの中のある者がしたように、キリストを試みないようにしよう。試みた者は、蛇にかまれて滅びました。 10彼らの中には不平を言う者がいたが、あなたがたはそのように不平を言ってはいけない。不平を言った者は、滅ぼす者に滅ぼされました。 11これらのことは前例として彼らに起こったのです。それが書き伝えられているのは、時の終わりに直面しているわたしたちに警告するためなのです。 12だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。 13あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。

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福音書  ルカ13: 19 (134)

13: 1ちょうどそのとき、何人かの人が来て、ピラトがガリラヤ人の血を彼らのいけにえに混ぜたことをイエスに告げた。 2イエスはお答えになった。「そのガリラヤ人たちがそのような災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。 3決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる。 4また、シロアムの塔が倒れて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでいたほかのどの人々よりも、罪深い者だったと思うのか。 5決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる。」

6そして、イエスは次のたとえを話された。「ある人がぶどう園にいちじくの木を植えておき、実を探しに来たが見つからなかった。 7そこで、園丁に言った。『もう三年もの間、このいちじくの木に実を探しに来ているのに、見つけたためしがない。だから切り倒せ。なぜ、土地をふさがせておくのか。』 8園丁は答えた。『御主人様、今年もこのままにしておいてください。木の周りを掘って、肥やしをやってみます。 9そうすれば、来年は実がなるかもしれません。もしそれでもだめなら、切り倒してください。』」

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2022327日 四旬節第4主日 (紫/薔薇色)

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1朗読 ヨシュア5: 912 (345)

2朗読 2コリント5:1621 (331)

福 音 書 ルカ15: 13,11b32 (138)

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Of. 32(詩篇32:1-11

いかに(さいわ)いなことでしょう。

    (そむ)きを(ゆる)され、(つみ)(おお)っていただいた(もの)は。

いかに(さいわ)いなことでしょう。

    (しゅ)(とが)(かぞ)えられず、(こころ)(あざむ)きのない(ひと)は。

わたしはひたすら(ちん)(もく)して、()()ない(うめ)きに(ほね)まで()()てました。

    ()(ひる)(よる)もわたしの(うえ)(おも)く、わたしの(ちから)(なつ)()()りにあって(おとろ)()てました。

わたしは(つみ)をあなたに(しめ)し、(とが)(かく)しませんでした。

    わたしは()いました。「(しゅ)にわたしの(そむ)きを(こく)(はく)しよう。」そのときあなたはわたしの(つみ)(あやま)ちを(ゆる)してくださいました。

あなたの(いつく)しみに()きる(ひと)(みな)、あなたを()いだしうる(あいだ)に、あなたに(いの)ります。

    (おお)(みず)(あふ)(なが)れるときにも、その(ひと)(およ)ぶことは(けっ)してありません。

あなたはわたしの(かく)れが。()(なん)から(まも)ってくださる(かた)

    (すく)いの(よろこ)びをもって、わたしを(かこ)んでくださる(かた)

わたしはあなたを()()めさせ、()くべき(みち)(おし)えよう。

    あなたの(うえ)()(そそ)ぎ、(すす)めを(あた)えよう。

分別(ぶんべつ)のない(うま)やらばのようにふるまうな。

    それはくつわと()(づな)(うご)きを(おさ)えねばならない。そのようなものをあなたは(ちか)づけるな。

(かみ)(さか)らう(もの)(なや)みが(おお)く、(しゅ)(しん)(らい)する(もの)(いつく)しみに(かこ)まれる。

    (かみ)(したが)(ひと)よ、(しゅ)によって(よろこ)(おど)れ。すべて(こころ)(ただ)しい(ひと)よ、(よろこ)びの(こえ)をあげよ。

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Pr.

(あわ)れみの(かみ)(さま)。あなたは(うしな)われた(もの)(よろこ)(むか)(あわ)れみをもって()きしめてくださいます。(せん)(れい)によって(わたし)たちに(めぐ)みの(ころも)()(あい)(しょく)(たく)(やしな)ってください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 ヨシュア5: 912 (345)

5: 9主はヨシュアに言われた。「今日、わたしはあなたたちから、エジプトでの恥辱を取り除いた(ガラ)。」そのために、その場所の名はギルガルと呼ばれ、今日に至っている。

10イスラエルの人々はギルガルに宿営していたが、その月の十四日の夕刻、エリコの平野で過越祭を祝った。 11過越祭の翌日、その日のうちに彼らは土地の産物を、酵母を入れないパンや炒り麦にして食べた。 12彼らが土地の産物を食べ始めたその日以来、マナは絶え、イスラエルの人々に、もはやマナはなくなった。彼らは、その年にカナンの土地で取れた収穫物を食べた。

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2朗読  2コリント5:1621 (331)

5: 16それで、わたしたちは、今後だれをも肉に従って知ろうとはしません。肉に従ってキリストを知っていたとしても、今はもうそのように知ろうとはしません。 17だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。 18これらはすべて神から出ることであって、神は、キリストを通してわたしたちを御自分と和解させ、また、和解のために奉仕する任務をわたしたちにお授けになりました。 19つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。 20ですから、神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。 21罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。

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福音書  ルカ15: 13,11b32 (138)

15: 1徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。 2すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。 3そこで、イエスは次のたとえを話された。

 

11b 「ある人に息子が二人いた。 12弟の方が父親に、『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言った。それで、父親は財産を二人に分けてやった。 13何日もたたないうちに、下の息子は全部を金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、財産を無駄遣いしてしまった。 14何もかも使い果たしたとき、その地方にひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも困り始めた。 15それで、その地方に住むある人のところに身を寄せたところ、その人は彼を畑にやって豚の世話をさせた。 16彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人はだれもいなかった。 17そこで、彼は我に返って言った。『父のところでは、あんなに大勢の雇い人に、有り余るほどパンがあるのに、わたしはここで飢え死にしそうだ。 18ここをたち、父のところに行って言おう。「お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。 19もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください」と。』 20そして、彼はそこをたち、父親のもとに行った。ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。 21息子は言った。『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。』 22しかし、父親は僕たちに言った。『急いでいちばん良い服を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめてやり、足に履物を履かせなさい。 23それから、肥えた子牛を連れて来て屠りなさい。食べて祝おう。 24この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。』そして、祝宴を始めた。

25ところで、兄の方は畑にいたが、家の近くに来ると、音楽や踊りのざわめきが聞こえてきた。 26そこで、僕の一人を呼んで、これはいったい何事かと尋ねた。 27僕は言った。『弟さんが帰って来られました。無事な姿で迎えたというので、お父上が肥えた子牛を屠られたのです。』 28兄は怒って家に入ろうとはせず、父親が出て来てなだめた。 29しかし、兄は父親に言った。『このとおり、わたしは何年もお父さんに仕えています。言いつけに背いたことは一度もありません。それなのに、わたしが友達と宴会をするために、子山羊一匹すらくれなかったではありませんか。 30ところが、あなたのあの息子が、娼婦どもと一緒にあなたの身上を食いつぶして帰って来ると、肥えた子牛を屠っておやりになる。』 31すると、父親は言った。『子よ、お前はいつもわたしと一緒にいる。わたしのものは全部お前のものだ。 32だが、お前のあの弟は死んでいたのに生き返った。いなくなっていたのに見つかったのだ。祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前ではないか。』」

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