2023年2月25日土曜日

説教・メッセージ 20230526

 聖書の言葉 マタイ 4: 1~11(新4)

1さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。 2そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。 

3すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」 4イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」 

5次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、 6言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える』と書いてある。」 7イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』とも書いてある」と言われた。 

8更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、 9「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。 10すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある。」 

11そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。」


説教「悪魔は悪魔の顔をして来ない」 徳弘浩隆牧師

1. 神殿の屋根の端に立って…

今日から、四旬節・レントといわれる季節に入りました。私の親の入院騒ぎで急遽休会になりましたが、先週水曜日は「灰の水曜日」でした。そこから教会の典礼色は紫色になり、自分を見つめ、静かに悔い改める機関がイエス様の十字架と復活の日まで続きます。

洗礼を受けておられない、つまり小児洗礼でなかった成人の方は、この静かな季節を教会での学びや祈りで過ごし、復活祭の日に洗礼を受けるということも、広くあったようです。

さて、そんな復活祭に、復活教会ではその耐震工事や修復工事が無事に終わって、一緒に喜ぶことができればと、工事関係者には頑張っていただいています。復活教会の皆さんも、先週は仮の礼拝堂を作るために、ご苦労下さったと聞きました。ありがとうございます。

教会の十字架の塔も、外で下から見上げるときれいで、銅は、金色に輝いているようにも見えます。

この期間、足場がありますから、何度か上まで上がって教会を、そして近隣を見下ろしながら眺めてみました。徳川園も眼下に見えて、なかなか良い景色でした。その時思いだしたのが、今日の聖書の個所でした。イエス様が。神殿の屋根の端に立って、悪魔の誘惑の言葉を聞きます。そして、高い山の上にも連れていかれ、悪魔の巧みな言葉に試みられるからです。

教会の塔の上で、「ここから飛び降りても天使が守ってくれるかなぁ?」とか、「悪魔にひれ伏したなら見える全てをくれるといわれたら、どうしようかなぁ」と、苦笑いしながら考えてもみました。

今日の聖書の出来事は、どうなっているでしょうか?今日、私たちが読む意味は、どこにあるのでしょうか?一緒に読んでいきましょう。

2,聖書

 有名なところで、毎年この季節に読むのでおなじみのところかもしれません。

イエス様は、悪魔から誘惑を受けます。3つの問答がありました。見ていきましょう。

1) 断食をして空腹を覚えているのを見計らって、悪魔は「神の子なら石をパンに変えてみよ」といわれますが、「人はパンだけで生きるのではなくて、神の口から出る言葉で生きるのだ」と退けました。

2) 次に、聖なる都、つまりエルサレムの神殿の屋根の端で、「神の子なら、飛び降りても大丈夫なはずだ。聖書にこう書いてあるから」、と言われますが、「主を試みてはならないとも書いてある」、とそれを退けます。

3) 最後に、非常に高い山の上で、世界の繁栄ぶりを見せられた後、「ひれ伏して私を拝むなら、これをみんなあげよう」と言われますが、「ただ神である主を拝み、ただ主に仕えよと書いてある」と、これも退けました。

 このようにイエス様は、神の子だからという傲慢さを退け、神の子だから何をしても守られるという試みを退け、この世の富に目がくらむことなく神様に仕えることを選び取ったのでした。

 それらを退けたイエス様の武器ともいえるものは、ただの祈りや、自分の信念、または根性ともいえるような精神力ではなくて、神様ご自身の言葉だったという事が大切なところです。一つ目は申命記8.3、二つ目は申命記6.16、三つめは申命記6.13がイエス様の引用された聖書の言葉でした。一方、悪魔の誘惑も、詩篇9.11-13を使って誘惑してきたのでした。神の言葉を巧妙に持ち出して誘惑してくる悪魔には、自分の考えや言葉ではなくて、神の言葉で返して退けるという事です。悪魔と戦い打ち勝つ武器があるとすれば、それはただ一つ、「神様の言葉」なのです。イエス様ご自身がそうされたという事を大切にし、そこから学ばなければいけません。

 3,振り返り 

私達はどうでしょうか?トラブルや試練の時に、自分の考えや感情ではなくて、神様の言葉に答えを求めることができているでしょうか?

さて、この問答を聞いて思い出すことがないでしょうか?それは、アダムとエバが、神を離れて罪を犯していったときのことです。あそこで描かれているヘビも、無茶な問答で彼らに迫ったのではありません。「本当に神はこういったのですか?」と聞いてきました。神の存在を信じるヘビが、その方に背かせるように、神様の言葉を持ち出しました。「神様なんか、いないよ!」という言葉ではありませんでした。自分の考えや信仰を真っ向から否定されると逆に人間は、強くなります。「宗教は迫害される時にこそ、強くなり、成長する」といわれるとおりです。真っ向から否定するのではなく、神の存在を認め、こちらの信念や信仰を認めたうえで、神の言葉を前提に、その言葉尻から、誘惑してくるのです。

 わたしは、ダルクの後援会長を仰せつかっていますが、そのメンバーの方の言葉を思い出します。薬物やアルコールの依存からなかなか抜けきれない中、苦労しながら、自分を見つめ、正直に自分を語り、新しい生き方を求め、助け合いながらそれを生きている方々です。

 昔の格闘しながら生きていたころの話をされた後、笑いながらその方が言われました。「でも先生、悪魔は悪魔の顔をしてやってこないんですよね。そこが、むつかしい!」と。助けの手を伸ばしてくれているように見えて、信頼して心を許して世話になりかけたときに、スッと足元をすくわれることがある。そうしてまた、昔の自分に引きずり戻される、というのです。

 なるほど、そうだなと思わされます。イラストにあるような、いかにも悪魔のような、「デビルマン」のような恰好をしているなら、だれも騙されないかもしれません。

今日の悪魔の誘惑は、私たちにどういう意味を持つでしょうか?神殿や山の上に連れていかれて、いかにも悪魔というような存在からそそのかされることではありません。日常に潜んでいる出来事なのです。

それは、1)試練で苦しいときに、自分自身や、目の前のものを無理やり変えて正当化すること。2)信仰を持っていても、自分を過信して傲慢になること。3)神以外のものに心を寄せて生きること。聖書の三つの悪魔の誘惑をそういいかえることができるかもしれません。

4,勧め

 四旬節は、文字通り、40日間のことです。そして、教会のラテン語ではQuadragesimaといいます。ポルトガル語やスペイン語でもイタリア語でも同じ系統ですから似た言い方をします。意味は、「40番目の」という意味です。レントとも言いますが、これはゲルマン語由来の「春」という言葉から来た季節の言い方から来ているのだそうです。イエス様は、40日間断食をしたときには悪魔は誘惑しませんでした。それが終わったとき、40日目に悪魔はやってきます。

 それは、何かを達成したときかもしれません。断食や試練そのものの間は、気も張っているし、信念もあって何も寄せ付けないかもしれません。しかし、達成感があるとき、苦労や試練を抜け出すときこそ、悪魔の誘惑があるのかもしれません。

悪魔は悪魔の顔をして近づいては来ない。それは、よく見ると、自分の心の奥底にある自己中心の罪の心、良く見慣れた自分の顔をしているかもしれません。神様だけにつながって生きていくという事、それが今日の勧めです。そしてそんな過去の自分から抜け出して、罪から解放してくれるために来られたのが、イエス・キリストだという事です。四旬節の期間、そんなことを心にとめて、自分を見詰めていきましょう。この方に従って生きていくときに、安心と本当の心の平和があるのです。さぁ、一緒に歩んでいきましょう。 


牧師コラム カーニバルって?

四旬節の飲酒や肉食も控える静かな期間が始まる直前に、楽しいパーティーをしようというのが発端のカーニバルといわれます。ブラジルでも、今年はコロナあけで3年ぶりに大々的に開催されました。私の知人のサンバの先生たちも活躍している写真を今年もいくつも見ました。カーニバルは多くの日本人の思っているような、肌の露出が多い、ただの乱痴気騒ぎの踊りではありません。各チームは、テーマやストーリーがあり、衣装もそれに合わせて凝っています。時間も守られなければ、減点になり、リオやサンパウロでは毎年どこのチームが優勝するかを競います。今年、サンパウロのカーニバルで優勝したチームは、織田信長が重用し侍にしたアフリカ人奴隷「弥助」とそのストーリーがテーマでした。現地日系の新聞は次のように報じています。<16世紀にキリスト教神父が日本に連れて行ったアフリカ人奴隷が日本で侍に取り立てられて「弥助」となった歴史的逸話をもとに、多彩なアフリカ文化表現も融合した異色のパレードとなった。> 興味深いですね。

関連リンク:

《ブラジル》サンパウロのカーニバル=優勝した黒人侍「弥助」パレードを解説=日本とアフリカがサンバで融合(ブラジル日報) - Yahoo!ニュース


神学校の夕べ2023(02/26)式文

神学校の夕べの予定と、礼拝式文を以下のようにお知らせします。


1,予定:◇◇◇ 記 ◇◇◇

 LIVE配信日時  2023年2月26日(日)午後5時〜6時

           (3月中は録画を視聴できます。)

●視聴方法    https://youtu.be/wu8Y7WzD6jU

YouTubeでの視聴です。QRコードはポスターにもあります。)

●説教者   立山忠浩:日本ルーテル神学校校長

●司 式   梁熙梅 :日本ルーテル教団神学教育委員

●司式補佐  神学生

●奏楽    湯口依子:ルーテル学院オルガニスト

●奉唱・ハンドベル演奏 ルーテル学院聖歌隊 ラウス・アンジェリカ

●問い合わせ 河田優 mkawata@luther.ac.jp

2, 説明:

日本ルーテル神学校は、按手を受ける神学生を教会へと送り出す前に「神学校の夕べ」を開催してきました。本年度は卒業する神学生はありませんが、誰もが主の召しを受けていることに思いを寄せ、そのことに感謝し、その召しに応えていく勇気と力とその機会が与えられるよう祈り求める「神学校の夕べ~主の召しに応えて~」をJELCNRK学教育委員会と神学校の共催として開催いたします。

3,式文

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2022年度 神学校の夕べ

主の召しに応えて


2023226日(日)17:00~

ルーテル学院(大学・神学校)チャペル

          

司式     梁   熙梅(NRK鵠沼めぐみ教会牧師、NRK神学教育委員)

司式補佐  河田  礼生(神学校3年)

                   三浦 慎里子(神学校3年)

                   デイビット ネルソン(神学校3年)

           説教     立山 忠浩(JELC都南教会牧師、日本ルーテル神学校校長)

           奏楽     湯口 依子(本学講師)

           奉唱     ルーテル学院聖歌隊

           ハンドベル ラウス・アンジェリカ

 

●前奏  前奏曲 ト長調Op.372 F.メンデルスゾーン作曲

  *復活のろうそくと十字架・聖書・司式者・司式補佐・説教者が入堂

 

●招き

【招き】

 司式: わたしたちは神に招かれて、「神学校の夕べ」に集められました。

    父と子と聖霊のみ名によって

 

 会衆: アーメン

 

 司式: 憐れみ深い神さま

    私たちはあなたを賛美し、聖なる御名を崇めます。私たちの心を開き、聖霊によって清めてください。

    主イエス・キリストによって

 

 会衆: アーメン

 

【告白】

 司式: 神と会衆の前で私たちの罪を告白しましょう。

 

 全員: 神さま。罪に囚われている私たちは、みずから自由になることはできません。思いと言葉、行いと怠り、また無関心によって、御前に罪ある者です。私たちは、心を尽くしてあなたを愛さず、隣人を自分のように愛しませんでした。御子イエス・キリストのゆえに、私たちを憐れんでください。私たちを赦し、新たにし、導いてください。御旨を喜び、あなたの道を歩み、御名の栄光をあらわす者としてください。 アーメン。

  

(黙祷)

 

【赦し】

 司式: 全能の神は、御子イエス・キリストを死に渡し、その死によって、私たちのすべての罪を赦してくださいます。

    父と子と聖霊の御名によって。

 

 会衆: アーメン

 

【聖歌隊合唱】 「主は我が牧人」  J.L.M.ベイン     ルーテル学院聖歌隊

 

  

【キリエ】 

 

【つどいの祈り】

 司式:  祈りましょう

 

 会衆: アーメン

●みことば

 司式: みことばを聞きましょう

 

【聖書朗読】

 朗読者: (朗読)コリントの信徒への手紙 14章 1節~5節

愛を追い求めなさい。霊的な賜物、特に預言するための賜物を熱心に求めなさい。異言を語る者は、人に向かってではなく、神に向かって語っています。それはだれにも分かりません。彼は霊によって神秘を語っているのです。しかし、預言する者は、人に向かって語っているので、人を造り上げ、励まし、慰めます。異言を語る者が自分を造り上げるのに対して、預言する者は教会を造り上げます。あなたがた皆が異言を語れるにこしたことはないと思いますが、それ以上に、預言できればと思います。異言を語る者がそれを解釈するのでなければ、教会を造り上げるためには、預言する者の方がまさっています。

 

【ハンドベル演奏】 「いつくしみ深い」 C.C. コンヴァース        ラウス・アンジェリカ

 

【説教】  「教会を作り上げるために」    立山 忠浩校長

 

【みことばの歌】 教会讃美歌 423番


【信仰告白】

司式: 使徒信条によって、信仰の告白と共にしましょう。

会衆)(てん)()(つく)(ぬし)全能(ぜんのう)(ちち)である(かみ)(わたし)(しん)じます。そのひとり()(わたし)たちの(しゅ)イエス・キリストを(わたし)(しん)じます。(しゅ)聖霊(せいれい)によってやどり、おとめマリアから()まれ、ポンテオ・ピラトのもとに(くる)しみを()け、十字架(じゅうじか)につけられ、()んで(ほうむ)られ、陰府(よみ)に下り、三日目(みっかめ)()(にん)のうちから復活(ふっかつ)し、(てん)(のぼ)られました。そして全能(ぜんのう)(ちち)である(かみ)(みぎ)()し、そこから()て、()きている(ひと)()んだ(ひと)とをさばかれます。聖霊(せいれい)(わたし)(しん)じます。また(せい)なる公同(こうどう)教会(きょうかい)(せい)()(まじ)わり、(つみ)(ゆる)し、からだの復活(ふっかつ)永遠(えいえん)のいのちを(しん)じます。(アーメン)

 

【特別の祈り】 

 

補佐: 祈りましょう。

神さま。私たちは主イエス・キリストによって成し遂げられたあなたの御わざを称えます。あなたは御言葉によって全てのものを創り、イエス・キリストを命の言葉として、この世にお贈りくださいました。この世の智恵では見出すことが出来ない深い憐れみと愛に感謝します。

 

補佐: 恵みの神さま。あなたの御言葉から受けた恵みに応え、私たちは心を合わせ、父なる神であるあなたに祈ります。私たちの祈りを、聞き届けてください。

 

補佐: 全能の神さま。神学校を覚えて祈ります。そこで働く教職員にあなたの知恵を与え、その働きを祝福してください。また、わたしたち神学生があなたの召してくださる声を聞き取り、主の真理のもとに互いに励みあうことができますように助けていてください。そして何より、それぞれの教会から新たに牧師としての召しに応え、神学校で学びを始めるものが起こされますように、あなたが呼びかけてください。キリストのみ名により。

 

会衆: 主よ、お聞きください。

 

補佐: 導き主なる神さま。ルーテル教会を覚えて祈ります。それぞれの教会を顧みて、主の宣教の働きのために用いてください。また、そこに連なる一人一人を主の召しに応え、御心にかなって、福音を証ししていく者とならせてください。迷い出た一匹の羊をも決して見捨てられない主に倣い、わたしたちも悩んでいる方に耳を傾け、苦しんでいる方に手を差し伸べていくことができますようにお願いいたします。隣人に仕え、互いに愛し合い、ますます主の愛によって生かされる喜びに与ることができますように招いてください。キリストのみ名により。

 

会衆:主よ、お聞きください。

補佐: 慈しみ深い神さま。世界の平和を覚えて祈ります。あなたは、主イエス・キリストを通して、わたしたちに平安を与えることを約束してくださいました。どうぞあなたの平安でわたしたちの心を、そしてこの世界を満たしてください。特にミャンマーの軍事クーデター、ウクライナへの軍事侵攻を覚えます。虐げられている方、当たり前が奪われている方とあなたが共にいてください。わたしたちもまた、主の平和を実現することができますように願います。世界に向かって声をあげ、できることを行っていく勇気と力をお与えください。キリストのみ名により。

 

会衆:主よ、お聞きください。

 

補佐: 恵みの神さま。

    あなたの憐れみ信頼し、私たちのすべて祈りを委ねます。私たちの救い主、イエス・キリストによって祈ります。

 

【主の祈り】

一同: (てん)におられるわたしたちの(ちち)よ、

    み()(せい)とされますように。

    み(くに)()ますように。

    みこころが(てん)(おこな)われるとおり

()にも(おこな)われますように。

    わたしたちの()ごとの(かて)

今日(きょう)もお(あた)えください。

    わたしたちの(つみ)をおゆるしください。

わたしたちも(ひと)をゆるします。

    わたしたちを誘惑(ゆうわく)(おちい)らせず、

    (あく)からお(すく)いください。

    (くに)(ちから)栄光(えいこう)は、永遠(えいえん)にあなたのものです。

    アーメン

ローマ・カトリック教会/日本聖公会 共通口語訳、2000年)

●派遣

【派遣の祈り】 

 司式: 世界の創り主、全能の神様。

    イエス・キリストにより、私たちを一つの体として 結び合わせてくださり感謝いたします。

    私たちを希望と忍耐と勇気で満たし、隣人を愛することができるようにしてください。

    今 私たち自身をお捧げします。

    痛み悲しむ人々の隣人として、私たちを聖霊によって送り出してください。

 

 会衆: アーメン

【派遣の歌】  「平和の祈り」 髙田 三郎     ルーテル学院聖歌隊

 

【派遣の言葉】

 司式: 行きましょう。 主の平和のうちに。

    仕えましょう。 主と隣人に。

 

 会衆: 私たちは行きます。 主の助けによって。

 

●後奏 アンダンテ Op.65-3,Ⅱ F.メンデルスゾーン作曲

 

●神学生の紹介

週報用データ 202303

20233

202335日 四旬節第2主日 (紫)

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主題 : 独り子を与える神の愛

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1朗読 創世記 12: 14a(15)

2朗読 ローマ 4: 15&1317(新278

福 音 書 ヨハネ 3: 117(167)

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Of. 121 (詩篇121:18

青式文121

()()げて、わたしは山々(やまやま)(あお)ぐ。

    わたしの(たす)けはどこから()るのか。

わたしの(たす)けは(しゅ)から()る。

    天地(てんち)(つく)られた(しゅ)のもとから()

(しゅ)があなたを(たす)けて、(あし)をよろめかないようにし、

    まどろむことなく見守(みまも)ってくださる。

()よ、イスラエルを見守(みまも)(かた)は、

    まどろむことなく、(ねむ)ともない。

(しゅ)はあなたを見守(みまも)(かた)

    あなたを(おお)(かげ)、あなたの(みぎ)にいます(かた)

(ひる)(たいよう)はあなたを()つことがなく、

    (よる)(つき)もあなたを()つことがない。

(しゅ)がすべての(わざわ)いを(とお)ざけて、

    あなたを見守(みまも)あなたの(たましい)()(まも)ってくださる。

あなたの()()つのも(かえ)るのも、(しゅ)見守(みまも)ってくださるように。

    (いま)も、そしてとこしえに。

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Pr.

(わたし)(みちび)(しゅ)である(かみ)(さま)。あなたは(せん)(れい)(みず)によって、あなたの()としての(あら)(たん)(じょう)(わたし)(やく)(そく)してくださいます。()(やく)(そく)(しん)(しん)(こう)(つよ)(せい)(れい)によってあなたの(いのち)(たか)()(かか)ことができるようにしてください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 創世記 12: 14a(15)

1 主はアブラムに言われた。

「あなたは生まれ故郷

父の家を離れて

わたしが示す地に行きなさい。

2わたしはあなたを大いなる国民にし

あなたを祝福し、あなたの名を高める

祝福の源となるように。

3あなたを祝福する人をわたしは祝福し

あなたを呪う者をわたしは呪う。

地上の氏族はすべて

あなたによって祝福に入る。」

4アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。

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2朗読  ローマ 4: 15&1317(新278

1では、肉によるわたしたちの先祖アブラハムは何を得たと言うべきでしょうか。 2もし、彼が行いによって義とされたのであれば、誇ってもよいが、神の前ではそれはできません。 3聖書には何と書いてありますか。「アブラハムは神を信じた。それが、彼の義と認められた」とあります。 4ところで、働く者に対する報酬は恵みではなく、当然支払われるべきものと見なされています。 5しかし、不信心な者を義とされる方を信じる人は、働きがなくても、その信仰が義と認められます。

13神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束されたが、その約束は、律法に基づいてではなく、信仰による義に基づいてなされたのです。 14律法に頼る者が世界を受け継ぐのであれば、信仰はもはや無意味であり、約束は廃止されたことになります。 15実に、律法は怒りを招くものであり、律法のないところには違犯もありません。 16従って、信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。恵みによって、アブラハムのすべての子孫、つまり、単に律法に頼る者だけでなく、彼の信仰に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。彼はわたしたちすべての父です。 17「わたしはあなたを多くの民の父と定めた」と書いてあるとおりです。死者に命を与え、存在していないものを呼び出して存在させる神を、アブラハムは信じ、その御前でわたしたちの父となったのです。

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福音書  ヨハネ 3: 117(167)

1さて、ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった。 2ある夜、イエスのもとに来て言った。「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことはできないからです。」 3イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」 4ニコデモは言った。「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」 5イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。 6肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。 7『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたに言ったことに、驚いてはならない。 8風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである。」 9するとニコデモは、「どうして、そんなことがありえましょうか」と言った。 10イエスは答えて言われた。「あなたはイスラエルの教師でありながら、こんなことが分からないのか。 11はっきり言っておく。わたしたちは知っていることを語り、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。 12わたしが地上のことを話しても信じないとすれば、天上のことを話したところで、どうして信じるだろう。 13天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。 14そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。 15それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。

16神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。 17神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。

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K.V. ヨハネ3:16

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。

 

 

 

 

2023312日 四旬節第3主日 (紫)

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主題 : 真の礼拝

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1朗読 出エジプト 17: 17(122)

2朗読 ローマ 5: 111(新279

福 音 書 ヨハネ 4: 542(169)

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Of. 95 (詩篇95:19

青式文095+α

(しゅ)()かって(よろこ)(うた)おう。(すく)いの(いわ)()かって(よろこ)びの(さけ)びをあげよう。

  み(まえ)(すす)感謝(かんしゃ)をささげ、(がく)()()わせて(よろこ)びの(さけ)びをあげよう。

(しゅ)(おお)いなる(かみ)

   すべてを()えて(おお)いなる(おう)

(ふか)()(そこ)もまたみ()(うち)にあり、(やま)(やま)(いただ)きも(しゅ)のもの。(うみ)(しゅ)のもの、

  それを(つく)られたのは(しゅ)(りく)もまた、み()によって(かたち)づくられた。

わたしたちを(つく)られた(かた)(しゅ)のみ(まえ)にひざまずこう。

  (とも)にひれ()し、(しゅ)(おが)もう。

(しゅ)はわたしたちの(かみ)、わたしたちは(しゅ)(たみ)

  わたしたちは(しゅ)(やしな)われる()れ、み()(うち)にある(ひつじ)

今日(きょう)こそ、(しゅ)(こえ)()(したが)わなければならない。

  「あの()()()のメリバやマサでしたように、(こころ)(かたくな)にしてはならない。

あのとき、あなたたちの先祖(せんぞ)はわたしを(こころ)みた。

  わたしの(わざ)()、わたしを(ため)した。

(よん)(じゅう)(ねん)(あいだ)、わたしはその()(だい)をいとい、

  (こころ)(まよ)(たみ)()

(かれ)(みち)()としなかった。

  わたしは(いか)(かれ)をわたしの(いこ)()()(ちか)。」

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Pr.

(あわ)(ふか)(かみ)(さま)。いのちの(みず)(いずみ)あるあなたは、(わたし)(かわ)(いや)(つみ)(あら)(きよ)てくださいます。(わたし)たちにいつもこの(みず)(あた)ください。()()(あふ)()(しん)()()()から()ことができるよう(わたし)たちを)(みちび)ください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメ

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1朗読 出エジプト 17: 17(122)

1主の命令により、イスラエルの人々の共同体全体は、シンの荒れ野を出発し、旅程に従って進み、レフィディムに宿営したが、そこには民の飲み水がなかった。 2民がモーセと争い、「我々に飲み水を与えよ」と言うと、モーセは言った。

「なぜ、わたしと争うのか。なぜ、主を試すのか。」

3しかし、民は喉が渇いてしかたないので、モーセに向かって不平を述べた。

「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのか。わたしも子供たちも、家畜までも渇きで殺すためなのか。」

4モーセは主に、「わたしはこの民をどうすればよいのですか。彼らは今にも、わたしを石で打ち殺そうとしています」と叫ぶと、 5主はモーセに言われた。

「イスラエルの長老数名を伴い、民の前を進め。また、ナイル川を打った杖を持って行くがよい。 6見よ、わたしはホレブの岩の上であなたの前に立つ。あなたはその岩を打て。そこから水が出て、民は飲むことができる。」

モーセは、イスラエルの長老たちの目の前でそのとおりにした。 7彼は、その場所をマサ(試し)とメリバ(争い)と名付けた。イスラエルの人々が、「果たして、主は我々の間におられるのかどうか」と言って、モーセと争い、主を試したからである。

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2朗読  ローマ 5: 111(新279

1このように、わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており、 2このキリストのお陰で、今の恵みに信仰によって導き入れられ、神の栄光にあずかる希望を誇りにしています。 3そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、 4忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。 5希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。 6実にキリストは、わたしたちがまだ弱かったころ、定められた時に、不信心な者のために死んでくださった。 7正しい人のために死ぬ者はほとんどいません。善い人のために命を惜しまない者ならいるかもしれません。 8しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。 9それで今や、わたしたちはキリストの血によって義とされたのですから、キリストによって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。 10敵であったときでさえ、御子の死によって神と和解させていただいたのであれば、和解させていただいた今は、御子の命によって救われるのはなおさらです。 11それだけでなく、わたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちは神を誇りとしています。今やこのキリストを通して和解させていただいたからです。

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福音書  ヨハネ 4: 542(169)

5それで、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにある、シカルというサマリアの町に来られた。 6そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそばに座っておられた。正午ごろのことである。

7サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言われた。 8弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。 9すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか」と言った。ユダヤ人はサマリア人とは交際しないからである。 10イエスは答えて言われた。「もしあなたが、神の賜物を知っており、また、『水を飲ませてください』と言ったのがだれであるか知っていたならば、あなたの方からその人に頼み、その人はあなたに生きた水を与えたことであろう。」 11女は言った。「主よ、あなたはくむ物をお持ちでないし、井戸は深いのです。どこからその生きた水を手にお入れになるのですか。 12あなたは、わたしたちの父ヤコブよりも偉いのですか。ヤコブがこの井戸をわたしたちに与え、彼自身も、その子供や家畜も、この井戸から水を飲んだのです。」 13イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでもまた渇く。 14しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」 15女は言った。「主よ、渇くことがないように、また、ここにくみに来なくてもいいように、その水をください。」

16イエスが、「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい」と言われると、 17女は答えて、「わたしには夫はいません」と言った。イエスは言われた。「『夫はいません』とは、まさにそのとおりだ。 18あなたには五人の夫がいたが、今連れ添っているのは夫ではない。あなたは、ありのままを言ったわけだ。」 19女は言った。「主よ、あなたは預言者だとお見受けします。 20わたしどもの先祖はこの山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムにあると言っています。」 21イエスは言われた。「婦人よ、わたしを信じなさい。あなたがたが、この山でもエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。 22あなたがたは知らないものを礼拝しているが、わたしたちは知っているものを礼拝している。救いはユダヤ人から来るからだ。 23しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者を求めておられるからだ。 24神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。」 25女が言った。「わたしは、キリストと呼ばれるメシアが来られることは知っています。その方が来られるとき、わたしたちに一切のことを知らせてくださいます。」 26イエスは言われた。「それは、あなたと話をしているこのわたしである。」

27ちょうどそのとき、弟子たちが帰って来て、イエスが女の人と話をしておられるのに驚いた。しかし、「何か御用ですか」とか、「何をこの人と話しておられるのですか」と言う者はいなかった。 28女は、水がめをそこに置いたまま町に行き、人々に言った。 29「さあ、見に来てください。わたしが行ったことをすべて、言い当てた人がいます。もしかしたら、この方がメシアかもしれません。」 30人々は町を出て、イエスのもとへやって来た。

31その間に、弟子たちが「ラビ、食事をどうぞ」と勧めると、 32イエスは、「わたしにはあなたがたの知らない食べ物がある」と言われた。 33弟子たちは、「だれかが食べ物を持って来たのだろうか」と互いに言った。 34イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。 35あなたがたは、『刈り入れまでまだ四か月もある』と言っているではないか。わたしは言っておく。目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている。既に、 36刈り入れる人は報酬を受け、永遠の命に至る実を集めている。こうして、種を蒔く人も刈る人も、共に喜ぶのである。 37そこで、『一人が種を蒔き、別の人が刈り入れる』ということわざのとおりになる。 38あなたがたが自分では労苦しなかったものを刈り入れるために、わたしはあなたがたを遣わした。他の人々が労苦し、あなたがたはその労苦の実りにあずかっている。」

39さて、その町の多くのサマリア人は、「この方が、わたしの行ったことをすべて言い当てました」と証言した女の言葉によって、イエスを信じた。 40そこで、このサマリア人たちはイエスのもとにやって来て、自分たちのところにとどまるようにと頼んだ。イエスは、二日間そこに滞在された。 41そして、更に多くの人々が、イエスの言葉を聞いて信じた。 42彼らは女に言った。「わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれたからではない。わたしたちは自分で聞いて、この方が本当に世の救い主であると分かったからです。」

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K.V. ヨハネ4:23

しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者を求めておられるからだ。

 

 

 

 

2023319日 四旬節第4主日 (紫/薔薇色)

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主題 : 目を開くキリスト

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1朗読 サムエル上 16: 113(旧453

2朗読 エフェソ 5: 814(新357

福 音 書 ヨハネ 9: 141(184)

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Of. 23 (詩篇23:16

青式文23

(しゅ)はわたしの(ひつじ)()

    わたしには(なに)()けることがない

(しゅ)たしを(みどり)()(やす)ませ

    (いこ)いの(みず)のほとりに(ともな)い、わたしの(たましい)()(かえ)らせてくださる

(しゅ)はみ()にふさわしく、わたしを(ただ)しい(みち)(みちび)かれる

    ()(かげ)(たに)()くときも、わたし(わざわ)いを(おそ)れない

あなたがわたしと(とも)にいてくださる

    あなたの(むち)、あなたの(つえ)、それがわたしを(ちから)づける

わたしを(くる)しめる(もの)(まえ)にしても

    あなたはわたしに(しょく)(たく)(ととの)えてくださる

わたしの(あたま)(こう)()(そそ)

    わたしの(さかずき)(あふ)れさせてくださる

(いのち)のある(かぎ)り、(めぐ)みと(いつく)しみはいつもわたしを()

    (しゅ)(いえ)にわたしは(かえ)り、いつまでも、そこにとどまる

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Pr.

(しゅ)イエス・キリスト。(わたし)(いの)(みみ)(かたむ)()ください(おいでください)。(わたし)たちのため、(めぐ)(ぶか)(せい)()によって、(こころ)(やみ)(ひかり)をもたらし、(せい)(れい)(あぶら)(そそ)ください。(ちち)(せい)(れい)とともに、あなたは(えい)(えん)(ゆい)(いつ)(しゅ)です。アーメン

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1朗読 サムエル上 16: 113(旧453

1主はサムエルに言われた。「いつまであなたは、サウルのことを嘆くのか。わたしは、イスラエルを治める王位から彼を退けた。角に油を満たして出かけなさい。あなたをベツレヘムのエッサイのもとに遣わそう。わたしはその息子たちの中に、王となるべき者を見いだした。」 2サムエルは言った。「どうしてわたしが行けましょうか。サウルが聞けばわたしを殺すでしょう。」主は言われた。「若い雌牛を引いて行き、『主にいけにえをささげるために来ました』と言い、 3いけにえをささげるときになったら、エッサイを招きなさい。なすべきことは、そのときわたしが告げる。あなたは、わたしがそれと告げる者に油を注ぎなさい。」 4サムエルは主が命じられたとおりにした。彼がベツレヘムに着くと、町の長老は不安げに出迎えて、尋ねた。「おいでくださったのは、平和なことのためでしょうか。」 5「平和なことです。主にいけにえをささげに来ました。身を清めて、いけにえの会食に一緒に来てください。」

サムエルはエッサイとその息子たちに身を清めさせ、いけにえの会食に彼らを招いた。 6彼らがやって来ると、サムエルはエリアブに目を留め、彼こそ主の前に油を注がれる者だ、と思った。 7しかし、主はサムエルに言われた。「容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」 8エッサイはアビナダブを呼び、サムエルの前を通らせた。サムエルは言った。「この者をも主はお選びにならない。」 9エッサイは次に、シャンマを通らせた。サムエルは言った。「この者をも主はお選びにならない。」 10エッサイは七人の息子にサムエルの前を通らせたが、サムエルは彼に言った。「主はこれらの者をお選びにならない。」 11サムエルはエッサイに尋ねた。「あなたの息子はこれだけですか。」「末の子が残っていますが、今、羊の番をしています」とエッサイが答えると、サムエルは言った。「人をやって、彼を連れて来させてください。その子がここに来ないうちは、食卓には着きません。」 12エッサイは人をやって、その子を連れて来させた。彼は血色が良く、目は美しく、姿も立派であった。主は言われた。「立って彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」 13サムエルは油の入った角を取り出し、兄弟たちの中で彼に油を注いだ。その日以来、主の霊が激しくダビデに降るようになった。サムエルは立ってラマに帰った。

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2朗読  エフェソ 5: 814(新357

8あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。 9――光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。―― 10何が主に喜ばれるかを吟味しなさい。 11実を結ばない暗闇の業に加わらないで、むしろ、それを明るみに出しなさい。 12彼らがひそかに行っているのは、口にするのも恥ずかしいことなのです。 13しかし、すべてのものは光にさらされて、明らかにされます。 14明らかにされるものはみな、光となるのです。それで、こう言われています。

「眠りについている者、起きよ。

死者の中から立ち上がれ。

そうすれば、キリストはあなたを照らされる。」

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福音書  ヨハネ 9: 141(184)

1さて、イエスは通りすがりに、生まれつき目の見えない人を見かけられた。 2弟子たちがイエスに尋ねた。「ラビ、この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか。」 3イエスはお答えになった。「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである。 4わたしたちは、わたしをお遣わしになった方の業を、まだ日のあるうちに行わねばならない。だれも働くことのできない夜が来る。 5わたしは、世にいる間、世の光である。」 6こう言ってから、イエスは地面に唾をし、唾で土をこねてその人の目にお塗りになった。 7そして、「シロアム――『遣わされた者』という意味――の池に行って洗いなさい」と言われた。そこで、彼は行って洗い、目が見えるようになって、帰って来た。 8近所の人々や、彼が物乞いをしていたのを前に見ていた人々が、「これは、座って物乞いをしていた人ではないか」と言った。 9「その人だ」と言う者もいれば、「いや違う。似ているだけだ」と言う者もいた。本人は、「わたしがそうなのです」と言った。 10そこで人々が、「では、お前の目はどのようにして開いたのか」と言うと、 11彼は答えた。「イエスという方が、土をこねてわたしの目に塗り、『シロアムに行って洗いなさい』と言われました。そこで、行って洗ったら、見えるようになったのです。」 12人々が「その人はどこにいるのか」と言うと、彼は「知りません」と言った。

13人々は、前に盲人であった人をファリサイ派の人々のところへ連れて行った。 14イエスが土をこねてその目を開けられたのは、安息日のことであった。 15そこで、ファリサイ派の人々も、どうして見えるようになったのかと尋ねた。彼は言った。「あの方が、わたしの目にこねた土を塗りました。そして、わたしが洗うと、見えるようになったのです。」 16ファリサイ派の人々の中には、「その人は、安息日を守らないから、神のもとから来た者ではない」と言う者もいれば、「どうして罪のある人間が、こんなしるしを行うことができるだろうか」と言う者もいた。こうして、彼らの間で意見が分かれた。 17そこで、人々は盲人であった人に再び言った。「目を開けてくれたということだが、いったい、お前はあの人をどう思うのか。」彼は「あの方は預言者です」と言った。

18それでも、ユダヤ人たちはこの人について、盲人であったのに目が見えるようになったということを信じなかった。ついに、目が見えるようになった人の両親を呼び出して、 19尋ねた。「この者はあなたたちの息子で、生まれつき目が見えなかったと言うのか。それが、どうして今は目が見えるのか。」 20両親は答えて言った。「これがわたしどもの息子で、生まれつき目が見えなかったことは知っています。 21しかし、どうして今、目が見えるようになったかは、分かりません。だれが目を開けてくれたのかも、わたしどもは分かりません。本人にお聞きください。もう大人ですから、自分のことは自分で話すでしょう。」 22両親がこう言ったのは、ユダヤ人たちを恐れていたからである。ユダヤ人たちは既に、イエスをメシアであると公に言い表す者がいれば、会堂から追放すると決めていたのである。 23両親が、「もう大人ですから、本人にお聞きください」と言ったのは、そのためである。

24さて、ユダヤ人たちは、盲人であった人をもう一度呼び出して言った。「神の前で正直に答えなさい。わたしたちは、あの者が罪ある人間だと知っているのだ。」 25彼は答えた。「あの方が罪人かどうか、わたしには分かりません。ただ一つ知っているのは、目の見えなかったわたしが、今は見えるということです。」 26すると、彼らは言った。「あの者はお前にどんなことをしたのか。お前の目をどうやって開けたのか。」 27彼は答えた。「もうお話ししたのに、聞いてくださいませんでした。なぜまた、聞こうとなさるのですか。あなたがたもあの方の弟子になりたいのですか。」 28そこで、彼らはののしって言った。「お前はあの者の弟子だが、我々はモーセの弟子だ。 29我々は、神がモーセに語られたことは知っているが、あの者がどこから来たのかは知らない。」 30彼は答えて言った。「あの方がどこから来られたか、あなたがたがご存じないとは、実に不思議です。あの方は、わたしの目を開けてくださったのに。 31神は罪人の言うことはお聞きにならないと、わたしたちは承知しています。しかし、神をあがめ、その御心を行う人の言うことは、お聞きになります。 32生まれつき目が見えなかった者の目を開けた人がいるということなど、これまで一度も聞いたことがありません。 33あの方が神のもとから来られたのでなければ、何もおできにならなかったはずです。」 34彼らは、「お前は全く罪の中に生まれたのに、我々に教えようというのか」と言い返し、彼を外に追い出した。

35イエスは彼が外に追い出されたことをお聞きになった。そして彼に出会うと、「あなたは人の子を信じるか」と言われた。 36彼は答えて言った。「主よ、その方はどんな人ですか。その方を信じたいのですが。」 37イエスは言われた。「あなたは、もうその人を見ている。あなたと話しているのが、その人だ。」 38彼が、「主よ、信じます」と言って、ひざまずくと、 39イエスは言われた。「わたしがこの世に来たのは、裁くためである。こうして、見えない者は見えるようになり、見える者は見えないようになる。」

40イエスと一緒に居合わせたファリサイ派の人々は、これらのことを聞いて、「我々も見えないということか」と言った。 41イエスは言われた。「見えなかったのであれば、罪はなかったであろう。しかし、今、『見える』とあなたたちは言っている。だから、あなたたちの罪は残る。」

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K.V. ヨハネ9:39

 39イエスは言われた。「わたしがこの世に来たのは、裁くためである。こうして、見えない者は見えるようになり、見える者は見えないようになる。」

 

 

 

 

2023326日 四旬節第5主日 (紫)

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主題 : 復活と命であるキリスト

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1朗読 エゼキエル 37: 114(1357)

2朗読 ローマ 8: 611(284)

福 音 書 ヨハネ 11: 145(188)

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Of. 130 青式文130/1130/2 (詩篇130:18

(ふか)(ふち)から、(しゅ)よ、あなたに(さけ)びます。(しゅ)よ、この(こえ)()()ってください。

    (なげ)(いの)るわたしの(こえ)(みみ)(かたむ)けてください。

(しゅ)よ、あなたが(つみ)べて(こころ)()められるなら、

    (しゅ)よ、(だれ)()ええましょう。

しかし、(しゅ)よ、(ゆる)しはあなたのもとにあり、

    (ひと)はあなたを(おそ)(うやま)うのです。

わたしは(しゅ)(のぞ)おき、

    わたしの(たましい)(のぞ)みをおき、み(こと)()()(のぞ)みます。

わたしの(たましい)(しゅ)()(のぞ)みます。

   ()()りが(あさ)()つにもまして、(あさ)()つにもまして。

イスラエルよ、(しゅ)()(のぞ)め。(いつく)しみ(しゅ)のもとに、(ゆた)かな(あがな)いも(しゅ)のもとに。

   (しゅ)は、イスラエルをすべての(つみ)から(あがな)ってくださる。

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Pr.

(ぜん)(のう)(かみ)(さま)()()はすべての(ひと)(びと)(つみ)()(かい)(ほう)するために()()ました。(せい)(れい)(ちから)()()、キリストにある(あたら)(いのち)()(しょう)(がい)()(つか)ことができますようにあなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ます。アーメン

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1朗読 エゼキエル 37: 114(1357)

1主の手がわたしの上に臨んだ。わたしは主の霊によって連れ出され、ある谷の真ん中に降ろされた。そこは骨でいっぱいであった。 2主はわたしに、その周囲を行き巡らせた。見ると、谷の上には非常に多くの骨があり、また見ると、それらは甚だしく枯れていた。 3そのとき、主はわたしに言われた。「人の子よ、これらの骨は生き返ることができるか。」わたしは答えた。「主なる神よ、あなたのみがご存じです。」 4そこで、主はわたしに言われた。「これらの骨に向かって預言し、彼らに言いなさい。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。 5これらの骨に向かって、主なる神はこう言われる。見よ、わたしはお前たちの中に霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。 6わたしは、お前たちの上に筋をおき、肉を付け、皮膚で覆い、霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。そして、お前たちはわたしが主であることを知るようになる。」

7わたしは命じられたように預言した。わたしが預言していると、音がした。見よ、カタカタと音を立てて、骨と骨とが近づいた。 8わたしが見ていると、見よ、それらの骨の上に筋と肉が生じ、皮膚がその上をすっかり覆った。しかし、その中に霊はなかった。 9主はわたしに言われた。「霊に預言せよ。人の子よ、預言して霊に言いなさい。主なる神はこう言われる。霊よ、四方から吹き来れ。霊よ、これらの殺されたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る。」

10わたしは命じられたように預言した。すると、霊が彼らの中に入り、彼らは生き返って自分の足で立った。彼らは非常に大きな集団となった。

11主はわたしに言われた。「人の子よ、これらの骨はイスラエルの全家である。彼らは言っている。『我々の骨は枯れた。我々の望みはうせ、我々は滅びる』と。 12それゆえ、預言して彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。わたしはお前たちの墓を開く。わが民よ、わたしはお前たちを墓から引き上げ、イスラエルの地へ連れて行く。 13わたしが墓を開いて、お前たちを墓から引き上げるとき、わが民よ、お前たちはわたしが主であることを知るようになる。 14また、わたしがお前たちの中に霊を吹き込むと、お前たちは生きる。わたしはお前たちを自分の土地に住まわせる。そのとき、お前たちは主であるわたしがこれを語り、行ったことを知るようになる」と主は言われる。

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2朗読  ローマ 8: 611(284)

6肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和であります。 7なぜなら、肉の思いに従う者は、神に敵対しており、神の律法に従っていないからです。従いえないのです。 8肉の支配下にある者は、神に喜ばれるはずがありません。 9神の霊があなたがたの内に宿っているかぎり、あなたがたは、肉ではなく霊の支配下にいます。キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。 10キリストがあなたがたの内におられるならば、体は罪によって死んでいても、“霊”は義によって命となっています。 11もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。

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福音書  ヨハネ 11: 145(188)

1ある病人がいた。マリアとその姉妹マルタの村、ベタニアの出身で、ラザロといった。 2このマリアは主に香油を塗り、髪の毛で主の足をぬぐった女である。その兄弟ラザロが病気であった。 3姉妹たちはイエスのもとに人をやって、「主よ、あなたの愛しておられる者が病気なのです」と言わせた。 4イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」 5イエスは、マルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。 6ラザロが病気だと聞いてからも、なお二日間同じ所に滞在された。 7それから、弟子たちに言われた。「もう一度、ユダヤに行こう。」 8弟子たちは言った。「ラビ、ユダヤ人たちがついこの間もあなたを石で打ち殺そうとしたのに、またそこへ行かれるのですか。」 9イエスはお答えになった。「昼間は十二時間あるではないか。昼のうちに歩けば、つまずくことはない。この世の光を見ているからだ。 10しかし、夜歩けば、つまずく。その人の内に光がないからである。」 11こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたしたちの友ラザロが眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」 12弟子たちは、「主よ、眠っているのであれば、助かるでしょう」と言った。 13イエスはラザロの死について話されたのだが、弟子たちは、ただ眠りについて話されたものと思ったのである。 14そこでイエスは、はっきりと言われた。「ラザロは死んだのだ。 15わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。あなたがたが信じるようになるためである。さあ、彼のところへ行こう。」 16すると、ディディモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子たちに、「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と言った。

17さて、イエスが行って御覧になると、ラザロは墓に葬られて既に四日もたっていた。 18ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。 19マルタとマリアのところには、多くのユダヤ人が、兄弟ラザロのことで慰めに来ていた。 20マルタは、イエスが来られたと聞いて、迎えに行ったが、マリアは家の中に座っていた。 21マルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。 22しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」 23イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、 24マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と言った。 25イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。 26生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」 27マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」

28マルタは、こう言ってから、家に帰って姉妹のマリアを呼び、「先生がいらして、あなたをお呼びです」と耳打ちした。 29マリアはこれを聞くと、すぐに立ち上がり、イエスのもとに行った。 30イエスはまだ村には入らず、マルタが出迎えた場所におられた。 31家の中でマリアと一緒にいて、慰めていたユダヤ人たちは、彼女が急に立ち上がって出て行くのを見て、墓に泣きに行くのだろうと思い、後を追った。 32マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見るなり足もとにひれ伏し、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに」と言った。 33イエスは、彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、心に憤りを覚え、興奮して、 34言われた。「どこに葬ったのか。」彼らは、「主よ、来て、御覧ください」と言った。 35イエスは涙を流された。 36ユダヤ人たちは、「御覧なさい、どんなにラザロを愛しておられたことか」と言った。 37しかし、中には、「盲人の目を開けたこの人も、ラザロが死なないようにはできなかったのか」と言う者もいた。

38イエスは、再び心に憤りを覚えて、墓に来られた。墓は洞穴で、石でふさがれていた。 39イエスが、「その石を取りのけなさい」と言われると、死んだラザロの姉妹マルタが、「主よ、四日もたっていますから、もうにおいます」と言った。 40イエスは、「もし信じるなら、神の栄光が見られると、言っておいたではないか」と言われた。 41人々が石を取りのけると、イエスは天を仰いで言われた。「父よ、わたしの願いを聞き入れてくださって感謝します。 42わたしの願いをいつも聞いてくださることを、わたしは知っています。しかし、わたしがこう言うのは、周りにいる群衆のためです。あなたがわたしをお遣わしになったことを、彼らに信じさせるためです。」 43こう言ってから、「ラザロ、出て来なさい」と大声で叫ばれた。 44すると、死んでいた人が、手と足を布で巻かれたまま出て来た。顔は覆いで包まれていた。イエスは人々に、「ほどいてやって、行かせなさい」と言われた。

45マリアのところに来て、イエスのなさったことを目撃したユダヤ人の多くは、イエスを信じた。

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K.V. ヨハネ11:25

イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。

 

 

 

 

2023319日 父ヨセフ(白)

 サムエル下 7:4&8-16・ローマ 4:13-18・マタイ 1:16&18-21&24a

 

賛美唱 詩編89編2~30(日課表誤り) 青式文089+α

(しゅ)慈しみ(いつく)をとこしえにわたしは歌います(うた)

  わたしの(くち)代々(よ よ)に、あなたのまことを()()らせます。

わたしは(もう)します。「(てん)にはとこしえに(いつく)しみが(そな)えられ、

  あなたのまことが()てられますように。」

あなたは()われます。「わたしが(えら)んだ(もの)とわたしは(けい)(やく)(むす)び、わたしの(しもべ)ダビデに(ちか)った。

  あなたの()(そん)をとこしえに()て、あなた(おう)()()()備える(そな)。」

(しゅ)よ、(てん)があなたの(おどろ)くべき(ちから)告白(こくはく)し、

  (せい)なるものがその集会(しゅうかい)で、あなたのまことを告白(こくはく)しますように。

(くも)(うえ)で、(だれ)(しゅ)(なら)びえましょう

  (かみ)(がみ)()らの(なか)(だれ)(しゅ)(くら)べられましょう。

(せい)なるものの(つど)いにおいて、あなたは(おそ)れられる(かみ)

  ()もとにあるものすべてに()えて、(おお)いに(おそ)(うやま)われる(かた)です。

(ばん)(ぐん)(かみ)(しゅ)よ。(だれ)があなたのような()(りょく)()つでしょう。

  (しゅ)よ、あなたの(しん)(じつ)は、あなたを()(かこ)んでいます。

あなたは(ほこ)(たか)(うみ)()(はい)

  (なみ)(たか)()これば、それを(しず)められます。

あなたはラハブを(くだ)き、()(ころ)

  ()(うで)(ちから)()るって(てき)()らされました。

(てん)はあなたのもの、()もあなたのもの。(おん)(みずか)()(かい)とそこに()ちるものの(もとい)()き、(きた)(みなみ)(そう)(ぞう)されました。

  タボル(やま)、ヘルモン(ざん)()()(よろこ)(うた)います。

あなたは(ちから)(づよ)(わざ)()()げる(うで)(そな)え、

  ()()(ちから)()るい、(みぎ)()()(たか)()げられます。

(ただ)しい(さば)きは()()(もとい)

  (いつく)しみとまことは()(まえ)(すす)みます。

いかに(さいわ)いなことでしょう。(しょう)()(さけ)びを()(たみ)は。

  (しゅ)よ、()(かお)(ひかり)(なか)(かれ)らは(ある)きます。

()えず、()()によって(よろこ)(おど)

  (めぐ)みの()(わざ)にあずかって(ふる)()ちます。

あなたは(かれ)らの(ちから)(かがや)きです。

  ()(むね)によって、(われ)らの(つの)(たか)()げてください。

(しゅ)(われ)らの(たて)、イスラエルの(せい)なる(かた)(われ)らの(おう)

  あなたの(いつく)しみに()きる(ひと)(びと)に、かつて、あなたは(まぼろし)によってお()げになりました。

「わたしは(ひと)()(ゆう)()(たす)けを(やく)(そく)する。わたしは(かれ)(たみ)(なか)から(えら)んで(たか)()げた。

  わたしはわたしの(しもべ)ダビデを()いだし、(かれ)(せい)なる(あぶら)(そそ)いだ。

わたしの()(かれ)(かた)(ささ)え、わたしの(うで)(かれ)(ゆう)()(あた)えるであろう。

  (てき)(かれ)(あざむ)きえず、()(せい)(もの)(かれ)(ひく)くすることはない。

わたしは(かれ)(まえ)(かれ)(くる)しめる(もの)(ほろ)ぼし、(かれ)(にく)(もの)(たお)す。

  わたしの(しん)(じつ)(いつく)しみは(かれ)(とも)にあり、わたしの()によって(かれ)(つの)(たか)()がる。

わたしは(かれ)()(うみ)にまで(とど)かせ、(かれ)(みぎ)()(たい)()にまで(とど)かせる。

  (かれ)はわたしに()びかけるであろう。あなたはわたしの(ちち)、わたしの(かみ)(すく)いの(いわ)、と。

わたしは(かれ)(ちょう)()とし、()(しょ)(おう)(なか)(もっと)(たか)(くらい)()ける。

  とこしえの(いつく)しみを(かれ)(やく)(そく)し、わたしの(けい)(やく)(かれ)(たい)して(たし)かに(まも)る。

わたしは(かれ)()(そん)(えい)(えん)(ささ)

  (かれ)(おう)()(てん)(つづ)(かぎ)(ささ)える。

 

祈り

 (かみ)(さま)。あなたは(しもべ)ダビデの()(ぞく)からヨセフを()こし、(にく)をまとった()()とその(はは)(まも)()となさいました。ヨセフの()(なお)さとあなたへの(じゅう)(じゅん)(わたし)たちも(なら)って()きることができるようにしてください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ります。アーメン

 

 

 

 

2023325日 主の誕生告知(白・青)

 イザヤ 7:10-14・ヘブライ 10:4-10・ルカ 1:26-38

 

賛美唱 詩編45 青式文045+α or 詩編40編6-11 青式文040

 

詩編45 青式文045+α

(こころ)()()(うつく)(こと)()、わたしの(つく)()(おう)(まえ)(うた)おう

    わたしの(した)(すみ)やかに(もの)()(ひと)(ふで)とし

あなたは(ひと)()らのだれよりも(うつく)しく、あなたの(くちびる)(ゆう)()(かた)

    あなたはとこしえに(かみ)(しゅく)(ふく)()ける(かた)

(ゆう)()よ、(こし)(つるぎ)()びよ

    それはあなたの(さか)えと(かがや)

(かがや)きを()びて(すす)め、(しん)(じつ)(けん)(きょ)(せい)()()って

    (みぎ)()があなたに(おそ)るべき(ちから)をもたらすように

あなたの()(するど)く、(おう)(てき)のただ(なか)()

    (しょ)(こく)(たみ)はあなたの(あし)もとに(たお)れる

(かみ)よ、あなたの(おう)()()()(かぎ)りなく

    あなたの(おう)(けん)(つえ)(こう)(へい)(つえ)

(かみ)(したが)うことを(あい)し、(さか)らうことを(にく)むあなたに

    (かみ)、あなたの(かみ)(あぶら)(そそ)がれた、(よろこ)びの(あぶら)をあなたに(むす)ばれた(ひと)(びと)(まえ)

あなたの(ころも)はすべてミルラ、アロエ、シナモンの(かお)りを(はな)

    (ぞう)()(きゅう)殿(でん)(ひび)(げん)調(しら)べはなたを(いわ)

(しょ)(こく)(おう)(じょ)、あなたがめでる(おんな)たちの(なか)から

  オフィルの(きん)()(かざ)った(おう)()が、あなたの(みぎ)()てられる。

(むすめ)よ、()け。(みみ)(かたむ)けて()き、そしてよく()よ。

  あなたの(たみ)とあなたの(ちち)(いえ)(わす)れよ。

(おう)はあなたの(うつく)しさを(した)う。

  (おう)はあなたの(しゅ)(かれ)(まえ)にひれ()すがよい。

ティルスの(むすめ)よ、(たみ)(ごう)(ぞく)(おく)(もの)(たずさ)え/

  あなたが(かお)()けるのを()っている。」

(おう)()(えい)(こう)(かがや)き、(すす)()る。

  ()()(きん)()()り、(いろ)(いと)()()り。

(かの)(じょ)(おう)のもとに(みちび)かれて()

  おとめらを(ともな)い、(おお)くの()(じょ)(したが)えて。

(かの)(じょ)らは(よろこ)(おど)りながら(みちび)かれて()

  (おう)(きゅう)殿(でん)(すす)()る。

あなたには()()()()らが()まれ

  あなたは(かれ)らを()ててこの()(きみ)とする。

わたしはあなたの()()()(かた)(つた)えよう。

  (しょ)(こく)(たみ)()()(かぎ)りなくあなたに(かん)(しゃ)をささげるであろう。

 

詩編40編6-11 青式文040

わたしの(かみ)(しゅ)よ、あなたは(おお)くの()()()(わざ)()()げられます。あなたに(なら)ものはありません。

    わたしたちに(たい)する(かず)()れない(おん)(はか)らいをわたしは(かた)(つた)えて()きます

あなたはいけにえも、(こく)(もつ)(そな)(もの)(のぞ)まず()()くす(そな)(もの)(つみ)(だい)(しょう)(そな)(もの)(もと)めず

ただ、わたしの(みみ)(ひら)いてくださいました

そこでわたしは(もう)します。()(らん)ください、わたしは()ております。

  わたしのことは(まき)(もの)(しる)されております。

わたしの(かみ)よ、()(むね)(おこな)うことをわたしは(のぞ)み、あなたの(おし)えを(むね)(きざ)

  (おお)いなる(しゅう)(かい)(ただ)しく()()らせを(つた)え、(けっ)して(くちびる)()じません。あなたはそれをご(ぞん)じです。

(めぐ)みのみ(わざ)(こころ)()めておくことなく

  (おお)いなる(しゅう)(かい)であなたの(しん)(じつ)(すく)いを(かた)、慈しみとまことを隠さずに語りました。

(しゅ)よ、あなたの(あわ)れみの(こころ)()ざすことなく

    (いつく)しみとまことによって、いつもわたしをお(まも)りください

 

祈り

 (かみ)(さま)(わたし)たちは(てん)使()によって()()イエス・キリストの(じゅ)(にく)()()らされました。()()(じゅう)()()(じゅ)(なん)(とお)して、(わたし)たちが()()(ふっ)(かつ)(えい)(こう)へと()かえるようにあなたの(めぐ)みを(そそ)いでください。あなたと(せい)(れい)とともにただ(ひと)りの(かみ)(えい)(えん)()(はい)(しゃ)()()(しゅ)イエス・キリストによって(いの)ります。アーメン