2022年10月
2022年10月2日
聖霊降臨後第17主日 (緑)
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第1朗読 ハバクク1: 1~ 4;2:1~4 (旧1464)
第2朗読 2テモテ1: 1~14 (新391)
福 音 書 ルカ17: 5~10 (新142)
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Of. 37(詩篇37:1-9)
悪事を謀る者のことでいら立つな。
不正を行う者をうらやむな。
彼らは草のように瞬く間に枯れる。
青草のようにすぐにしおれる。
主に信頼し、善を行え。
この地に住み着き、信仰を糧とせよ。
主に自らをゆだねよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。
あなたの道を主にまかせよ。
信頼せよ、主は計らい あなたの正しさを光のように
あなたのための裁きを 真昼の光のように輝かせてくださる。
沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。
繁栄の道を行く者や悪だくみをする者のことでいら立つな。
怒りを解き、憤りを捨てよ。
自分も悪事を謀ろうと、いら立ってはならない。
悪事を謀る者は断たれ
主に望みをおく人は、地を継ぐ。
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Pr.
慈しみと憐れみに溢れる神様。私たちが虚しい時に満たし、信仰が弱い時に強め、愛が冷めた時に温めてください。御子に倣って隣り人を愛し、仕える熱い心を私たちに与えてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 ハバクク1: 1~ 4;2:1~4 (旧1464)
1:1預言者ハバククが、幻で示された託宣。
2主よ、わたしが助けを求めて叫んでいるのに
いつまで、あなたは聞いてくださらないのか。
わたしが、あなたに「不法」と訴えているのに
あなたは助けてくださらない。
3どうして、あなたはわたしに災いを見させ
労苦に目を留めさせられるのか。
暴虐と不法がわたしの前にあり
争いが起こり、いさかいが持ち上がっている。
4律法は無力となり
正義はいつまでも示されない。
神に逆らう者が正しい人を取り囲む。
たとえ、正義が示されても曲げられてしまう。
2: 1わたしは歩哨の部署につき
砦の上に立って見張り
神がわたしに何を語り
わたしの訴えに何と答えられるかを見よう。
2主はわたしに答えて、言われた。
「幻を書き記せ。
走りながらでも読めるように
板の上にはっきりと記せ。
3定められた時のために
もうひとつの幻があるからだ。
それは終わりの時に向かって急ぐ。
人を欺くことはない。
たとえ、遅くなっても、待っておれ。
それは必ず来る、遅れることはない。
4見よ、高慢な者を。
彼の心は正しくありえない。
しかし、神に従う人は信仰によって生きる。」
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第2朗読 2テモテ1: 1~14 (新391)
1: 1キリスト・イエスによって与えられる命の約束を宣べ伝えるために、神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロから、 2愛する子テモテへ。父である神とわたしたちの主キリスト・イエスからの恵み、憐れみ、そして平和があるように。
3わたしは、昼も夜も祈りの中で絶えずあなたを思い起こし、先祖に倣い清い良心をもって仕えている神に、感謝しています。 4わたしは、あなたの涙を忘れることができず、ぜひあなたに会って、喜びで満たされたいと願っています。 5そして、あなたが抱いている純真な信仰を思い起こしています。その信仰は、まずあなたの祖母ロイスと母エウニケに宿りましたが、それがあなたにも宿っていると、わたしは確信しています。 6そういうわけで、わたしが手を置いたことによってあなたに与えられている神の賜物を、再び燃えたたせるように勧めます。 7神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。
8だから、わたしたちの主を証しすることも、わたしが主の囚人であることも恥じてはなりません。むしろ、神の力に支えられて、福音のためにわたしと共に苦しみを忍んでください。 9神がわたしたちを救い、聖なる招きによって呼び出してくださったのは、わたしたちの行いによるのではなく、御自身の計画と恵みによるのです。この恵みは、永遠の昔にキリスト・イエスにおいてわたしたちのために与えられ、 10今や、わたしたちの救い主キリスト・イエスの出現によって明らかにされたものです。キリストは死を滅ぼし、福音を通して不滅の命を現してくださいました。 11この福音のために、わたしは宣教者、使徒、教師に任命されました。 12そのために、わたしはこのように苦しみを受けているのですが、それを恥じていません。というのは、わたしは自分が信頼している方を知っており、わたしにゆだねられているものを、その方がかの日まで守ることがおできになると確信しているからです。 13キリスト・イエスによって与えられる信仰と愛をもって、わたしから聞いた健全な言葉を手本としなさい。 14あなたにゆだねられている良いものを、わたしたちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい。
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福音書 ルカ17: 5~10 (新142)
17: 5使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、 6主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。
7あなたがたのうちだれかに、畑を耕すか羊を飼うかする僕がいる場合、その僕が畑から帰って来たとき、『すぐ来て食事の席に着きなさい』と言う者がいるだろうか。
8むしろ、『夕食の用意をしてくれ。腰に帯を締め、わたしが食事を済ますまで給仕してくれ。お前はその後で食事をしなさい』と言うのではなかろうか。 9命じられたことを果たしたからといって、主人は僕に感謝するだろうか。 10あなたがたも同じことだ。自分に命じられたことをみな果たしたら、『わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです』と言いなさい。」
2022年10月9日
聖霊降臨後第18主日 (緑)
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Of. 111(詩篇111:1-10)
ハレルヤ。わたしは心を尽くして主に感謝をささげる。
正しい人の集い、会衆の中で。
主のみ業は大きく、
それを愛する人は皆、それを尋ね求める。
主の成し遂げられることは栄え輝き、
恵みのみ業は永遠に続く。
主は驚くべきみ業を記念するよう定められた。
主は恵み深く憐れみ深い。
主を畏れる人に糧を与え、
その契約をとこしえにみ心に留められる。
主はみ業の力をご自分の民に示し、
諸国の嗣業をご自分の民にお与えになる。
み手の業はまことの裁き、主の命令はすべて真実。
世々限りなく堅固に、まことをもって、まっすぐに行なわれる。
主はご自分の民に贖いを送り、契約をとこしえのものと定められた。
み名は畏れ敬うべき聖なるみ名。
主を畏れることは知恵の初め。
これを行う人は優れた思慮を得る。主の讃美は永遠に続く。
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Pr.
全能の神様。あなたが創られたものは、憐れみによって良いもので満たされています。あらゆる危険から私たちを守り、心も体も健やかに、感謝をもって託された働きに励むことができるようにしてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 列王記下5: 1~ 3,7~15 (旧583)
5: 1アラムの王の軍司令官ナアマンは、主君に重んじられ、気に入られていた。主がかつて彼を用いてアラムに勝利を与えられたからである。この人は勇士であったが、重い皮膚病を患っていた。 2アラム人がかつて部隊を編成して出動したとき、彼らはイスラエルの地から一人の少女を捕虜として連れて来て、ナアマンの妻の召し使いにしていた。 3少女は女主人に言った。「御主人様がサマリアの預言者のところにおいでになれば、その重い皮膚病をいやしてもらえるでしょうに。」
7イスラエルの王はこの手紙を読むと、衣を裂いて言った。「わたしが人を殺したり生かしたりする神だとでも言うのか。この人は皮膚病の男を送りつけていやせと言う。よく考えてみよ。彼はわたしに言いがかりをつけようとしているのだ。」 8神の人エリシャはイスラエルの王が衣を裂いたことを聞き、王のもとに人を遣わして言った。「なぜあなたは衣を裂いたりしたのですか。その男をわたしのところによこしてください。彼はイスラエルに預言者がいることを知るでしょう。」
9ナアマンは数頭の馬と共に戦車に乗ってエリシャの家に来て、その入り口に立った。 10エリシャは使いの者をやってこう言わせた。「ヨルダン川に行って七度身を洗いなさい。そうすれば、あなたの体は元に戻り、清くなります。」 11ナアマンは怒ってそこを去り、こう言った。「彼が自ら出て来て、わたしの前に立ち、彼の神、主の名を呼び、患部の上で手を動かし、皮膚病をいやしてくれるものと思っていた。 12イスラエルのどの流れの水よりもダマスコの川アバナやパルパルの方が良いではないか。これらの川で洗って清くなれないというのか。」彼は身を翻して、憤慨しながら去って行った。 13しかし、彼の家来たちが近づいて来ていさめた。「わが父よ、あの預言者が大変なことをあなたに命じたとしても、あなたはそのとおりなさったにちがいありません。あの預言者は、『身を洗え、そうすれば清くなる』と言っただけではありませんか。」 14ナアマンは神の人の言葉どおりに下って行って、ヨルダンに七度身を浸した。彼の体は元に戻り、小さい子供の体のようになり、清くなった。
15彼は随員全員を連れて神の人のところに引き返し、その前に来て立った。「イスラエルのほか、この世界のどこにも神はおられないことが分かりました。今この僕からの贈り物をお受け取りください。」
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第2朗読 2テモテ2: 8~15 (新392)
2: 8イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたのです。 9この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。 10だから、わたしは、選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいます。彼らもキリスト・イエスによる救いを永遠の栄光と共に得るためです。 11次の言葉は真実です。
「わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、
キリストと共に生きるようになる。
12耐え忍ぶなら、
キリストと共に支配するようになる。
キリストを否むなら、
キリストもわたしたちを否まれる。
13わたしたちが誠実でなくても、
キリストは常に真実であられる。
キリストは御自身を
否むことができないからである。」
14これらのことを人々に思い起こさせ、言葉をあげつらわないようにと、神の御前で厳かに命じなさい。そのようなことは、何の役にも立たず、聞く者を破滅させるのです。 15あなたは、適格者と認められて神の前に立つ者、恥じるところのない働き手、真理の言葉を正しく伝える者となるように努めなさい。
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福音書 ルカ17:11~19 (新142)
17: 11イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。 12ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま、 13声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言った。 14イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。 15その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。
16そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。 17そこで、イエスは言われた。「清くされたのは十人ではなかったか。ほかの九人はどこにいるのか。 18この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」 19それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」
2022年10月16日
聖霊降臨後第19主日 (緑)
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第1朗読 創世記32:23~32 (旧56)
第2朗読 2テモテ3:14~4:5 (新394)
福 音 書 ルカ18: 1~ 8 (新143)
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Of. 121(詩篇121:1-8)
目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。
わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは主から来る。
天地を造られた主のもとから来る。
主があなたを助けて、足をよろめかないようにし、
まどろむことなく見守ってくださる。
見よ、イスラエルを見守る方は、
まどろむことなく、眠ることもない。
主はあなたを見守る方、
あなたを覆う陰、あなたの右にいます方
昼、太陽はあなたを撃つことがなく、
夜、月もあなたを撃つことがない。
主がすべての災いを遠ざけて、
あなたを見守り、あなたの魂を見守ってくださる。
あなたの出で立つのも帰るのも、主が見守ってくださるように。
今も、そしてとこしえに。
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Pr.
まどろむことなく民を見守ってくださる神様。あなたは私たちの叫びを受け止めてくださいます。昼も夜もあなたの顧みに依り頼み、苦しみ悩むこの世を救う、変ることのないあなたの義を求めることができるように導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 創世記32:23~32 (旧56)
32: 23その夜、ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、それに十一人の子供を連れてヤボクの渡しを渡った。 24皆を導いて川を渡らせ、持ち物も渡してしまうと、 25ヤコブは独り後に残った。そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。 26ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。 27「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」 28「お前の名は何というのか」とその人が尋ね、「ヤコブです」と答えると、 29その人は言った。「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったからだ。」 30「どうか、あなたのお名前を教えてください」とヤコブが尋ねると、「どうして、わたしの名を尋ねるのか」と言って、ヤコブをその場で祝福した。 31ヤコブは、「わたしは顔と顔とを合わせて神を見たのに、なお生きている」と言って、その場所をペヌエル(神の顔)と名付けた。
32ヤコブがペヌエルを過ぎたとき、太陽は彼の上に昇った。ヤコブは腿を痛めて足を引きずっていた。
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第2朗読 2テモテ3:14~4:5 (新394)
3: 14だがあなたは、自分が学んで確信したことから離れてはなりません。あなたは、それをだれから学んだかを知っており、 15また、自分が幼い日から聖書に親しんできたことをも知っているからです。この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。 16聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。 17こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです。
4: 1神の御前で、そして、生きている者と死んだ者を裁くために来られるキリスト・イエスの御前で、その出現とその御国とを思いつつ、厳かに命じます。 2御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。 3だれも健全な教えを聞こうとしない時が来ます。そのとき、人々は自分に都合の良いことを聞こうと、好き勝手に教師たちを寄せ集め、
4真理から耳を背け、作り話の方にそれて行くようになります。 5しかしあなたは、どんな場合にも身を慎み、苦しみを耐え忍び、福音宣教者の仕事に励み、自分の務めを果たしなさい。
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福音書 ルカ18: 1~ 8 (新143)
18: 1イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、弟子たちにたとえを話された。 2「ある町に、神を畏れず人を人とも思わない裁判官がいた。 3ところが、その町に一人のやもめがいて、裁判官のところに来ては、『相手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。 4裁判官は、しばらくの間は取り合おうとしなかった。しかし、その後に考えた。『自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。 5しかし、あのやもめは、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判をしてやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に遭わすにちがいない。』」 6それから、主は言われた。「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。 7まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。 8言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来るとき、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」
2022年10月23日
聖霊降臨後第20主日 (緑)
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第1朗読 エレミヤ14: 7~10,19~22 (旧1203)
第2朗読 2テモテ4: 6~8,16~18 (新394)
福 音 書 ルカ18: 9~14 (新144)
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Of. 84(詩篇84:2-8)
万軍の主よ。あなたの住まいはいかに麗しいことでしょう。
わたしの魂は絶え入るばかりに主の大庭を慕い、わたしの心と身は 生ける神にむかって喜び祝います。
すずめがすみかを得、つばめがその雛を入れる巣を得るように、
万軍の主、わたしの王、わたしの神よ、あなたの祭壇の傍らにわたしの住まいを得させてください。
あなたの家に住み、常にあなたをほめたたえる人は幸いです。
その力があなたにあり、その心がシオンの大路にある人は幸いです。
彼らは嘆きの谷を通っても、そこを泉のあるところとします。
また前の雨は池をもってそこを覆います。
彼らは力から力に進み、
シオンにおいて神々の神にまみえるでしょう。
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Pr.
恵みの裁き主、聖なる神様。あなたの限りない赦しは、日ごとに私たちを驚かせます。主にある希望を増し加え、あなたの栄光を全地が見出すことができるようにしてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 エレミヤ14: 7~10,19~22 (旧1203)
14: 7我々の罪が我々自身を告発しています。
主よ、御名にふさわしく行ってください。
我々の背信は大きく
あなたに対して罪を犯しました。
8イスラエルの希望、苦難のときの救い主よ。
なぜあなたは、この地に身を寄せている人
宿を求める旅人のようになっておられるのか。
9なぜあなたは、とまどい
人を救いえない勇士のようになっておられるのか。
主よ、あなたは我々の中におられます。
我々は御名によって呼ばれています。
我々を見捨てないでください。
10主はこの民についてこう言われる。「彼らはさまようことを好み、足を慎もうとしない。」主は彼らを喜ばれず、今や、その罪に御心を留め、咎を罰せられる。
19あなたはユダを退けられたのか。
シオンをいとわれるのか。
なぜ、我々を打ち、いやしてはくださらないのか。
平和を望んでも、幸いはなく
いやしのときを望んでも、見よ、恐怖のみ。
20主よ、我々は自分たちの背きと
先祖の罪を知っています。
あなたに対して、我々は過ちを犯しました。
21我々を見捨てないでください。
あなたの栄光の座を軽んじないでください。
御名にふさわしく、我々と結んだ契約を心に留め
それを破らないでください。
22国々の空しい神々の中に
雨を降らしうるものがあるでしょうか。
天が雨を与えるでしょうか。
我々の神、主よ。
それをなしうるのはあなただけではありませんか。
我々はあなたを待ち望みます。
あなたこそ、すべてを成し遂げる方です。
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第2朗読 2テモテ4: 6~8,16~18 (新394)
4: 6わたし自身は、既にいけにえとして献げられています。世を去る時が近づきました。 7わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。 8今や、義の栄冠を受けるばかりです。正しい審判者である主が、かの日にそれをわたしに授けてくださるのです。しかし、わたしだけでなく、主が来られるのをひたすら待ち望む人には、だれにでも授けてくださいます。
16わたしの最初の弁明のときには、だれも助けてくれず、皆わたしを見捨てました。彼らにその責めが負わされませんように。 17しかし、わたしを通して福音があまねく宣べ伝えられ、すべての民族がそれを聞くようになるために、主はわたしのそばにいて、力づけてくださいました。そして、わたしは獅子の口から救われました。 18主はわたしをすべての悪い業から助け出し、天にある御自分の国へ救い入れてくださいます。主に栄光が世々限りなくありますように、アーメン。
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福音書 ルカ18: 9~14 (新144)
18: 9自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。 10「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。 11ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。 12わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』 13ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』 14言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリサイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」
2022年10月30日
聖霊降臨後第21主日 (緑)
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第1朗読 イザヤ1:10~18 (旧1061)
第2朗読 2テサロニケ1: 1~
4,11~12 (新380)
福 音 書 ルカ19: 1~10 (新146)
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讃美歌
159 "みさかえとちからとは"
351 "われをとらえたもう"
360 "神をほめまつれ"
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Of. 32(詩篇32:1-7)
いかに幸いなことでしょう。
背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。
いかに幸いなことでしょう。
主に咎を数えられず、心に欺きのない人は。
わたしは黙し続けて、絶え間ない呻きに骨まで朽ち果てました。
み手は昼も夜もわたしの上に重く、わたしの力は夏の日照りにあって衰え果てました。
わたしは罪をあなたに示し、咎を隠しませんでした。
わたしは言いました。「主にわたしの背きを告白しよう。」そのときあなたはわたしの罪と過ちを赦してくださいました。
あなたの慈しみに生きる人は皆、あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。
大水が溢れ流れるときにも、その人に及ぶことは決してありません。
あなたはわたしの隠れが。苦難から守ってくださる方。
救いの喜びをもって、わたしを囲んでくださる方。
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Pr.
慈しみと憐れみに溢れる神様。あなたは御子によって世界の民を憐れみの食卓に招いてくださいます。御子の招きに真剣に答えて、すべての聖徒たちとともに義と喜びの命へと導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ1:10~18 (旧1061)
1: 10ソドムの支配者らよ、主の言葉を聞け。
ゴモラの民よ
わたしたちの神の教えに耳を傾けよ。
11お前たちのささげる多くのいけにえが
わたしにとって何になろうか、と主は言われる。
雄羊や肥えた獣の脂肪の献げ物に
わたしは飽いた。
雄牛、小羊、雄山羊の血をわたしは喜ばない。
12こうしてわたしの顔を仰ぎ見に来るが
誰がお前たちにこれらのものを求めたか
わたしの庭を踏み荒らす者よ。
13むなしい献げ物を再び持って来るな。
香の煙はわたしの忌み嫌うもの。
新月祭、安息日、祝祭など
災いを伴う集いにわたしは耐ええない。
14お前たちの新月祭や、定められた日の祭りを
わたしは憎んでやまない。
それはわたしにとって、重荷でしかない。
それを担うのに疲れ果てた。
15お前たちが手を広げて祈っても、わたしは目を覆う。
どれほど祈りを繰り返しても、決して聞かない。
お前たちの血にまみれた手を
16洗って、清くせよ。
悪い行いをわたしの目の前から取り除け。
悪を行うことをやめ
17善を行うことを学び
裁きをどこまでも実行して
搾取する者を懲らし、孤児の権利を守り
やもめの訴えを弁護せよ。
18論じ合おうではないか、と主は言われる。
たとえ、お前たちの罪が緋のようでも
雪のように白くなることができる。
たとえ、紅のようであっても
羊の毛のようになることができる。
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第2朗読 2テサロニケ1: 1~
4,11~12 (新380)
1: 1パウロ、シルワノ、テモテから、わたしたちの父である神と主イエス・キリストに結ばれているテサロニケの教会へ。 2わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。
3兄弟たち、あなたがたのことをいつも神に感謝せずにはいられません。また、そうするのが当然です。あなたがたの信仰が大いに成長し、お互いに対する一人一人の愛が、あなたがたすべての間で豊かになっているからです。 4それで、わたしたち自身、あなたがたが今、受けているありとあらゆる迫害と苦難の中で、忍耐と信仰を示していることを、神の諸教会の間で誇りに思っています。
11このことのためにも、いつもあなたがたのために祈っています。どうか、わたしたちの神が、あなたがたを招きにふさわしいものとしてくださり、また、その御力で、善を求めるあらゆる願いと信仰の働きを成就させてくださるように。 12それは、わたしたちの神と主イエス・キリストの恵みによって、わたしたちの主イエスの名があなたがたの間であがめられ、あなたがたも主によって誉れを受けるようになるためです。
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福音書 ルカ19: 1~10 (新146)
19: 1イエスはエリコに入り、町を通っておられた。 2そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。 3イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。 4それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである。 5イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」 6ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。 7これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」 8しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」 9イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。
10人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
2022年10月30日
宗教改革主日 (赤/緑)
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第1朗読 エレミヤ31:31~34 (旧1237) または黙示録14: 6~ 7(新468)
第2朗読 ローマ3:19~28 (新277)
福 音 書 ヨハネ 8:31~36 (新182) またはマタイ11:12~19(新20)
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Of. 46(詩篇46:2-12)
神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの力、
苦難のときの変わらぬ助け。
わたしたちは決して恐れない。
地が姿を変え、山々が揺らいで海の中に移るとも。
海の水が騒ぎ、沸き返り、
その高ぶるさまに山々が震えても。
大河とその流れは、神の都に喜びを与える。
いと高き神のいます聖所に。
神はその中にいて、その都は揺るがない。
夜明けとともに、神は助けてくださる。
すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ。
神がみ声を出されると、地は溶け去る。
万軍の主はわたしたちと共にいます。
ヤコブの神はわたしたちの力。
主の成し遂げられたことを見よ。
主がこの地を圧倒される。
主が地の果てまで、戦いを断ち、
弓を砕き槍を折り、盾を焼き払われる。
「戦いを止めよ、知れ。わたしは神。
国々であがめられ、この地であがめられる神。」
万軍の主はわたしたちと共に、
ヤコブの神はわたしたちの力。
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Pr.
恵み深い父である神様。聖なる公同の教会のために祈ります。教会をあらゆる真理と平和で満たしてください。御子イエス・キリストのゆえに、堕落したときはきよめ、誤ったときは道を示して改革し、正しいときに強め、欠けているときは(必要(なもの)を)備えてください。分裂したとき、再び一つにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 エレミヤ31:31~34 (旧1237)
31: 31見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。 32この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだものではない。わたしが彼らの主人であったにもかかわらず、彼らはこの契約を破った、と主は言われる。 33しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。 34そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。
または黙示録14: 6~ 7(新468)
14: 6わたしはまた、別の天使が空高く飛ぶのを見た。この天使は、地上に住む人々、あらゆる国民、種族、言葉の違う民、民族に告げ知らせるために、永遠の福音を携えて来て、 7大声で言った。「神を畏れ、その栄光をたたえなさい。神の裁きの時が来たからである。天と地、海と水の源を創造した方を礼拝しなさい。」
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第2朗読 ローマ3:19~28 (新277)
3: 19さて、わたしたちが知っているように、すべて律法の言うところは、律法の下にいる人々に向けられています。それは、すべての人の口がふさがれて、全世界が神の裁きに服するようになるためなのです。 20なぜなら、律法を実行することによっては、だれ一人神の前で義とされないからです。律法によっては、罪の自覚しか生じないのです。
21ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。 22すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。そこには何の差別もありません。 23人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、 24ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。 25神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。 26このように神は忍耐してこられたが、今この時に義を示されたのは、御自分が正しい方であることを明らかにし、イエスを信じる者を義となさるためです。
27では、人の誇りはどこにあるのか。それは取り除かれました。どんな法則によってか。行いの法則によるのか。そうではない。信仰の法則によってです。 28なぜなら、わたしたちは、人が義とされるのは律法の行いによるのではなく、信仰によると考えるからです。
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福音書 ヨハネ 8:31~36 (新182)
8: 31イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。 32あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」 33すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」 34イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。
35奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。 36だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。
またはマタイ11:12~19(新20)
11: 12彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。 13すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。 14あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずのエリヤである。 15耳のある者は聞きなさい。
16今の時代を何にたとえたらよいか。広場に座って、ほかの者にこう呼びかけている子供たちに似ている。
17『笛を吹いたのに、
踊ってくれなかった。
葬式の歌をうたったのに、
悲しんでくれなかった。』
18ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、 19人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」