2022年8月
2025年8月3日 聖霊降臨後第8主日(緑)
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主題 : 独占の罪
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第1朗読 コヘレト1:2,12~14;2:18~23 (旧1034)
第2朗読 コロサイ3: 1~11 (新371)
福 音 書 ルカ12:13~21 (新131)
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讃美歌
189 主のみことばに
375 神の息よ
462 主よまもりたまえ
参考
増14 おろかものは言う
21-51 愛するイェスよ
21-438 若き預言者
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Of. 49(詩篇49:2-13)
諸国の民よ、これを聞け。この世に住む者は皆、耳を傾けよ。
人の子らはすべて、豊かな人も貧しい人も。
わたしの口は知恵を語り、わたしの心は英知を思う。
わたしは格言に耳を傾け、竪琴を奏でて謎を解く。
災いのふりかかる日、わたしを追う者の悪意に囲まれるとき、
どうして恐れることがあろうか、宝を頼みとし、富の力を誇る者を。
神に対して、人は兄弟をも贖いえない。
神に身代金を払うことはできない。
魂を贖う値は高く、
とこしえに、払い終えることはできない。
人は永遠に生きようか。
墓穴を見ずにすむであろうか。
人が見ることは、知恵ある者も死に、無知な者、愚かな者と共に滅び、
宝を他人に遺さねばならないということ。
自分の名を付けた地所を持っていても、その土の底だけが彼らのとこしえの家、代々に、彼らが住まう所。
人間は栄華のうちにとどまることはできない。屠られる獣に等しい。
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Pr.
慈しみ深い神様。あなたは私たちの命の源、道しるべ、そして目標です。愛すべきものを愛し、あなたに逆らうものを拒み、あなたの目に貴いものを大切にすることを教えてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。やがて朽ちてゆくものに思い煩うわたしたちを、憐れんでください。永遠のいのちを受け継ぐ者として、いつもあなたを仰いで歩むことができますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。
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第1朗読 コヘレト1:2,12~14;2:18~23 (旧1034)
1: 2コヘレトは言う。
なんという空しさ
なんという空しさ、すべては空しい。
1: 12わたしコヘレトはイスラエルの王としてエルサレムにいた。 13天の下に起こることをすべて知ろうと熱心に探究し、知恵を尽くして調べた。神はつらいことを人の子らの務めとなさったものだ。 14わたしは太陽の下に起こることをすべて見極めたが、見よ、どれもみな空しく、風を追うようなことであった。
2: 18太陽の下でしたこの労苦の結果を、わたしはすべていとう。後を継ぐ者に残すだけなのだから。 19その者が賢者であるか愚者であるか、誰が知ろう。いずれにせよ、太陽の下でわたしが知力を尽くし、労苦した結果を支配するのは彼なのだ。これまた、空しい。 20太陽の下、労苦してきたことのすべてに、わたしの心は絶望していった。 21知恵と知識と才能を尽くして労苦した結果を、まったく労苦しなかった者に遺産として与えなければならないのか。これまた空しく大いに不幸なことだ。 22まことに、人間が太陽の下で心の苦しみに耐え、労苦してみても何になろう。 23一生、人の務めは痛みと悩み。夜も心は休まらない。これまた、実に空しいことだ。
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第2朗読 コロサイ3: 1~11 (新371)
3: 1さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。 2上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。 3あなたがたは死んだのであって、あなたがたの命は、キリストと共に神の内に隠されているのです。 4あなたがたの命であるキリストが現れるとき、あなたがたも、キリストと共に栄光に包まれて現れるでしょう。
5だから、地上的なもの、すなわち、みだらな行い、不潔な行い、情欲、悪い欲望、および貪欲を捨て去りなさい。貪欲は偶像礼拝にほかならない。 6これらのことのゆえに、神の怒りは不従順な者たちに下ります。 7あなたがたも、以前このようなことの中にいたときには、それに従って歩んでいました。 8今は、そのすべてを、すなわち、怒り、憤り、悪意、そしり、口から出る恥ずべき言葉を捨てなさい。 9互いにうそをついてはなりません。古い人をその行いと共に脱ぎ捨て、 10造り主の姿に倣う新しい人を身に着け、日々新たにされて、真の知識に達するのです。 11そこには、もはや、ギリシア人とユダヤ人、割礼を受けた者と受けていない者、未開人、スキタイ人、奴隷、自由な身分の者の区別はありません。キリストがすべてであり、すべてのもののうちにおられるのです。
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福音書 ルカ12:13~21 (新131)
12: 13群衆の一人が言った。「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」 14イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」 15そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」 16それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。 17金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、 18やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、 19こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』 20しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。 21自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」
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K.V. ルカ12:15
そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」
2025年8月3日 平和の主日 (赤/緑/白)
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主題 : 互いに愛し合う
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第1朗読 ミカ4: 1~ 5 (旧1452)
第2朗読 エフェソ2:13~18 (新354)
福 音 書 ヨハネ15: 9~12 (新198)
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讃美歌
154 もろ国の民よ
368 ちからと平和の
434 異なる国びと
参考
21-373 戦い疲れた民に
増53 平和の祈り
21-542 主が受け入れてくださるから
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Of. 85(詩篇85:2-14)
主よ、あなたはご自分の地をお望みになり、
ヤコブの捕われ人を連れ帰ってくださいました。
主は自分の民の罪を赦し、
彼らの咎をすべて覆ってくださいました。
主は怒りをことごとく取り去り、
激しい憤りを静められました。
わたしたちの救いの神よ、
わたしたちのもとにお帰りください。わたしたちの苦悩を静めてください。
主よ、とこしえにわたしたちを怒り、
その怒りを代々に及ぼされるのですか。
主よ、再びわたしたちにいのちを得させ、
あなたの民があなたによって、喜び祝うようにしてくださらないのですか。
主よ、慈しみをわたしたちに示し、
わたしたちをお救いください。
わたしは神が宣言されるのを聞きます。
主は平和を宣言されます。
ご自分の民に、主の慈しみに生きる人々に、
彼らが愚かなふるまいに戻らないために。
主を畏れる人に救いは近く、
栄光はわたしたちの地にとどまる。
慈しみとまことは出会い、正義と平和は口づけする。
まことは地から萌えいで、正義は天から注がれます。
主は必ず良いものをお与えになり、
わたしたちの地は実りをもたらします。
正義はみ前を行き、
主の進まれる道を備えます。
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Pr.
全能の神様。真理と平和への思いはすべてあなたから与えられます。すべてのあなたの子どもたちの心に平和を愛する心を燃やし、あなたの知恵で諸国の指導者を導き、御国が平和のうちに前進し、全地があなたの愛を知る知識で満たされるようにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。剣、槍、敵意、争いが私たちの中にあります。敵意の壁を取り壊し、剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする喜びへ、争いから平和へと私たちを歩ませてください。平和の主、イエス・キリストによって祈ります。アーメン。
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第1朗読 ミカ4: 1~ 5 (旧1452)
4: 1終わりの日に
主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち
どの峰よりも高くそびえる。
もろもろの民は大河のようにそこに向かい
2多くの国々が来て言う。
「主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。
主はわたしたちに道を示される。
わたしたちはその道を歩もう」と。
主の教えはシオンから
御言葉はエルサレムから出る。
3主は多くの民の争いを裁き
はるか遠くまでも、強い国々を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。
4人はそれぞれ自分のぶどうの木の下
いちじくの木の下に座り
脅かすものは何もないと
万軍の主の口が語られた。
5どの民もおのおの、自分の神の名によって歩む。
我々は、とこしえに
我らの神、主の御名によって歩む。
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第2朗読 エフェソ2:13~18 (新354)
2: 13しかしあなたがたは、以前は遠く離れていたが、今や、キリスト・イエスにおいて、キリストの血によって近い者となったのです。
14実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、 15規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、 16十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。 17キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。 18それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。
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福音書 ヨハネ15: 9~12 (新198)
15: 9父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい。 10わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる。
11これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。 12わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。
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K.V. ヨハネ15:12
わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。
2025年8月10日 聖霊降臨後第9主日 (緑)
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主題 : 神の国を待ち望む
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第1朗読 創世記15: 1~ 6 (旧19)
第2朗読 ヘブライ11: 1~ 3,8~16 (新414)
福 音 書 ルカ12:32~40 (新132)
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讃美歌
139 よろこび迎えよ
332 主のまことは
373 イエスこそわが君
参考
増28 目を覚ましていましょう
21-451 くすしき恵み
21-458 信仰こそ旅路を
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Of. 33(詩篇33:12-22)
いかに幸いなことか、主を神とする国。
主が嗣業として選ばれた民は。
主は天から見渡し、人の子らをひとりひとりご覧になり、
み座を置かれた所から、地に住むすべての人に目を留められる。
人の心をすべて造られた主は、
彼らの心をことごとく見分けられる。
王の勝利は兵の数によらず
勇士を救うのも力の強さではない。
馬は勝利をもたらすものとはならず
兵の数によって救われるのでもない。
見よ、主は御目を注がれる
主を畏れる人、主の慈しみを待ち望む人に。
彼らの魂を死から救い
飢えから救い、命を得させてくださる。
我らの魂は主を待つ。
主は我らの助け、我らの盾。
我らの心は喜び、
聖なるみ名に依り頼む。
主よ、あなたの慈しみが我らの上にあるように、
あなたを待ち望む我らの上に。
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Pr.
全能の神様。あなたは聖霊を遣わし、あなたの教会の命と光となってくださいました。どこであなたに出会ってもあなたを受け入れられるよう、限りない恵みに私たちの心を開いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。世の様に怯え、希望を失うわたしたちを、あなたはご存じです。聖霊によって、わたしたちの信仰を強くし、世の旅路を雄々しく進むことができるよう、助けてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。
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第1朗読 創世記15: 1~ 6 (旧19)
15: 1これらのことの後で、主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。
「恐れるな、アブラムよ。
わたしはあなたの盾である。
あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。」
2アブラムは尋ねた。「わが神、主よ。わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです。」 3アブラムは言葉をついだ。「御覧のとおり、あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家の僕が跡を継ぐことになっています。」
4見よ、主の言葉があった。
「その者があなたの跡を継ぐのではなく、あなたから生まれる者が跡を継ぐ。」
5主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
6アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
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第2朗読 ヘブライ11: 1~ 3,8~16 (新414)
11: 1信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。 2昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました。
3信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。
11: 8信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。 9信仰によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。 10アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待望していたからです。 11信仰によって、不妊の女サラ自身も、年齢が盛りを過ぎていたのに子をもうける力を得ました。約束をなさった方は真実な方であると、信じていたからです。 12それで、死んだも同様の一人の人から空の星のように、また海辺の数えきれない砂のように、多くの子孫が生まれたのです。
13この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。 14このように言う人たちは、自分が故郷を探し求めていることを明らかに表しているのです。
15もし出て来た土地のことを思っていたのなら、戻るのに良い機会もあったかもしれません。 16ところが実際は、彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。神は、彼らのために都を準備されていたからです。
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福音書 ルカ12:32~40 (新132)
12: 32小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。 33自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い荒らさない。 34あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ。」
35「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。
36主人が婚宴から帰って来て戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている人のようにしていなさい。 37主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。はっきり言っておくが、主人は帯を締めて、この僕たちを食事の席に着かせ、そばに来て給仕してくれる。 38主人が真夜中に帰っても、夜明けに帰っても、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。 39このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒がいつやって来るかを知っていたら、自分の家に押し入らせはしないだろう。 40あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
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K.V. ルカ12:40
あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
2025年8月17日 聖霊降臨後第10主日 (緑)
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主題 : 今の時の対立
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第1朗読 エレミヤ23:23~29 (旧1221)
第2朗読 ヘブライ11:29~12:2 (新416)
福 音 書 ルカ12:49~56 (新133)
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讃美歌
363 まことのみ神よ
330 聖なる神よ
406 つるぎも獄も
参考
21-516 主の招く声が
教会331 罪のふかみに
21-453 何ひとつ持たないで
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Of. 82(詩篇82:1-8)
神は神聖な会議の中に立ち、
神々の間で裁きを行なわれる。
「いつまであなたたちは不正に裁き、
神に逆らう者の味方をするのか。
弱者や孤児のために裁きを行ない、
苦しむ人、乏しい人の正しさを認めよ。
弱い人、貧しい人を救い、
神に逆らう者の手から助け出せ。」
彼らは知ろうとせず、理解せず、闇の中を行き来する。
地の基はことごとく揺らぐ。
わたしは言った「あなたたちは神々なのか、
皆、いと高き方の子らなのか。」
しかし、あなたたちも人間として死ぬ。
権力者のように、いっせいに没落する。
神よ、立ち上がり、地を裁いてください。
あなたはすべての民を嗣業とされます。
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Pr.
永遠の裁き主である神様。あなたは正義を愛し、抑圧を憎まれます。あなたは真理を熱く願い、それを伝えるために私たちを召し出されます。あなたの僕や預言者たちに倣い、私たちの信仰の先駆者であり完成者であるイエス・キリストを見上げつつ、この世の争いと欲の犠牲者たちの側に立つ勇気をお与えください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。御子は、あなたのみこころを成し遂げるために、地上に来られました。御子こそ私たちの救い主と信じ、あなたを愛し、隣人を愛する心を私たちにお与えください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。
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第1朗読 エレミヤ23:23~29 (旧1221)
23: 23わたしはただ近くにいる神なのか、と主は言われる。
わたしは遠くからの神ではないのか。
24誰かが隠れ場に身を隠したなら
わたしは彼を見つけられないと言うのかと
主は言われる。
天をも地をも、わたしは満たしているではないかと
主は言われる。
25わたしは、わが名によって偽りを預言する預言者たちが、「わたしは夢を見た、夢を見た」と言うのを聞いた。 26いつまで、彼らはこうなのか。偽りを預言し、自分の心が欺くままに預言する預言者たちは、 27互いに夢を解き明かして、わが民がわたしの名を忘れるように仕向ける。彼らの父祖たちがバアルのゆえにわたしの名を忘れたように。 28夢を見た預言者は夢を解き明かすがよい。しかし、わたしの言葉を受けた者は、忠実にわたしの言葉を語るがよい。
もみ殻と穀物が比べものになろうかと
主は言われる。
29このように、わたしの言葉は火に似ていないか。岩を打ち砕く槌のようではないか、と主は言われる。
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第2朗読 ヘブライ11:29~12:2 (新416)
11: 29信仰によって、人々はまるで陸地を通るように紅海を渡りました。同じように渡ろうとしたエジプト人たちは、おぼれて死にました。 30信仰によって、エリコの城壁は、人々が周りを七日間回った後、崩れ落ちました。 31信仰によって、娼婦ラハブは、様子を探りに来た者たちを穏やかに迎え入れたために、不従順な者たちと一緒に殺されなくて済みました。
32これ以上、何を話そう。もしギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル、また預言者たちのことを語るなら、時間が足りないでしょう。 33信仰によって、この人たちは国々を征服し、正義を行い、約束されたものを手に入れ、獅子の口をふさぎ、 34燃え盛る火を消し、剣の刃を逃れ、弱かったのに強い者とされ、戦いの勇者となり、敵軍を敗走させました。 35女たちは、死んだ身内を生き返らせてもらいました。他の人たちは、更にまさったよみがえりに達するために、釈放を拒み、拷問にかけられました。 36また、他の人たちはあざけられ、鞭打たれ、鎖につながれ、投獄されるという目に遭いました。 37彼らは石で打ち殺され、のこぎりで引かれ、剣で切り殺され、羊の皮や山羊の皮を着て放浪し、暮らしに事欠き、苦しめられ、虐待され、 38荒れ野、山、岩穴、地の割れ目をさまよい歩きました。世は彼らにふさわしくなかったのです。
39ところで、この人たちはすべて、その信仰のゆえに神に認められながらも、約束されたものを手に入れませんでした。 40神は、わたしたちのために、更にまさったものを計画してくださったので、わたしたちを除いては、彼らは完全な状態に達しなかったのです。
12: 1こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか、 2信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。このイエスは、御自身の前にある喜びを捨て、恥をもいとわないで十字架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。
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福音書 ルカ12:49~56 (新133)
12: 49「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えていたらと、どんなに願っていることか。 50しかし、わたしには受けねばならない洗礼がある。それが終わるまで、わたしはどんなに苦しむことだろう。 51あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。 52今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、二人は三人と対立して分かれるからである。
53父は子と、子は父と、
母は娘と、娘は母と、
しゅうとめは嫁と、嫁はしゅうとめと、
対立して分かれる。」
54イエスはまた群衆にも言われた。「あなたがたは、雲が西に出るのを見るとすぐに、『にわか雨になる』と言う。実際そのとおりになる。 55また、南風が吹いているのを見ると、『暑くなる』と言う。事実そうなる。 56偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか。」
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K.V. ルカ12:56
偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか。」
2025年8月24日 聖霊降臨後第11主日 (緑)
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主題 : 苦しみからの解放の時
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第1朗読 イザヤ58:9b~14 (旧1157)
第2朗読 ヘブライ12:18~29 (新418)
福 音 書 ルカ13:10~17 (新134)
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讃美歌
172 つくりぬしを
279 みことばもて
461 ゆく手をまもる
参考
21-344 聖霊の神、きよき愛よ
21-67 貴きイェスよ
21-290 おどり出る姿で
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Of. 103(詩篇103:1-8)
わたしの魂よ、主をたたえよ。
わたしの内にあるものはこぞって、聖なるみ名をたたえよ。
わたしの魂よ、主をたたえよ。
主の御計らい何ひとつ忘れてはならない。
主はおまえの罪をことごとく赦し、病をすべて癒し、
いのちを墓から贖い出してくださる。
主は慈しみと憐れみの冠を授け、長らえる限り良いものに満ち足らせ、
鷲のような若さを新たにしてくださる。
主はすべて虐げられている人のために、恵みのみ業と裁きを行なわれる。
主はご自分の道をモーセに、み業をイスラエルの子らに示された。
主は憐れみ深く、恵みに富み、
忍耐強く、慈しみは大きい。
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Pr.
力に満ち、永遠に生きておられる神様。大きな災いに囲まれると、自分の力でまっすぐ立つことのできない脆い私たちを、あなたはご存知です。自分自身の罪のため苦しむときにも、御子によって勝利のうちに再び立ち上がることができるように、私たちの心と体を強めてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。御子は、病める者をご覧になり、憐れみ、癒されました。今、御前に集う私たちを、福音によって励まし、助け、導き、主と隣人に仕える者としてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。
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第1朗読 イザヤ58:9b~14 (旧1157)
58:9b 軛を負わすこと、指をさすこと
呪いの言葉をはくことを
あなたの中から取り去るなら
10飢えている人に心を配り
苦しめられている人の願いを満たすなら
あなたの光は、闇の中に輝き出で
あなたを包む闇は、真昼のようになる。
11主は常にあなたを導き
焼けつく地であなたの渇きをいやし
骨に力を与えてくださる。
あなたは潤された園、水の涸れない泉となる。
12人々はあなたの古い廃虚を築き直し
あなたは代々の礎を据え直す。
人はあなたを「城壁の破れを直す者」と呼び
「道を直して、人を再び住まわせる者」と呼ぶ。
13安息日に歩き回ることをやめ
わたしの聖なる日にしたい事をするのをやめ
安息日を喜びの日と呼び
主の聖日を尊ぶべき日と呼び
これを尊び、旅をするのをやめ
したいことをし続けず、取り引きを慎むなら
14そのとき、あなたは主を喜びとする。
わたしはあなたに地の聖なる高台を支配させ
父祖ヤコブの嗣業を享受させる。
主の口がこう宣言される。
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第2朗読 ヘブライ12:18~29 (新418)
12: 18-19あなたがたは手で触れることができるものや、燃える火、黒雲、暗闇、暴風、ラッパの音、更に、聞いた人々がこれ以上語ってもらいたくないと願ったような言葉の声に、近づいたのではありません。 20彼らは、「たとえ獣でも、山に触れれば、石を投げつけて殺さなければならない」という命令に耐えられなかったのです。 21また、その様子があまりにも恐ろしいものだったので、モーセすら、「わたしはおびえ、震えている」と言ったほどです。 22しかし、あなたがたが近づいたのは、シオンの山、生ける神の都、天のエルサレム、無数の天使たちの祝いの集まり、 23天に登録されている長子たちの集会、すべての人の審判者である神、完全なものとされた正しい人たちの霊、 24新しい契約の仲介者イエス、そして、アベルの血よりも立派に語る注がれた血です。
25あなたがたは、語っている方を拒むことのないように気をつけなさい。もし、地上で神の御旨を告げる人を拒む者たちが、罰を逃れられなかったとするなら、天から御旨を告げる方に背を向けるわたしたちは、なおさらそうではありませんか。 26あのときは、その御声が地を揺り動かしましたが、今は次のように約束しておられます。「わたしはもう一度、地だけではなく天をも揺り動かそう。」 27この「もう一度」は、揺り動かされないものが存続するために、揺り動かされるものが、造られたものとして取り除かれることを示しています。 28このように、わたしたちは揺り動かされることのない御国を受けているのですから、感謝しよう。感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう。 29実に、わたしたちの神は、焼き尽くす火です。
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福音書 ルカ13:10~17 (新134)
13: 10安息日に、イエスはある会堂で教えておられた。 11そこに、十八年間も病の霊に取りつかれている女がいた。腰が曲がったまま、どうしても伸ばすことができなかった。 12イエスはその女を見て呼び寄せ、「婦人よ、病気は治った」と言って、 13その上に手を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐになり、神を賛美した。 14ところが会堂長は、イエスが安息日に病人をいやされたことに腹を立て、群衆に言った。「働くべき日は六日ある。その間に来て治してもらうがよい。安息日はいけない。」 15しかし、主は彼に答えて言われた。「偽善者たちよ、あなたたちはだれでも、安息日にも牛やろばを飼い葉桶から解いて、水を飲ませに引いて行くではないか。 16この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたのだ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか。」 17こう言われると、反対者は皆恥じ入ったが、群衆はこぞって、イエスがなさった数々のすばらしい行いを見て喜んだ。
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K.V. ルカ13:17
こう言われると、反対者は皆恥じ入ったが、群衆はこぞって、イエスがなさった数々のすばらしい行いを見て喜んだ。
2025年8月31日 聖霊降臨後第12主日 (緑)
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主題 : 招かれる幸い
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第1朗読 箴言25: 6~7a (旧1024)
第2朗読 ヘブライ13: 1~ 8,15~16 (新418)
福 音 書 ルカ14: 1,7~14 (新136)
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讃美歌
150 つきぬ恵み
242 み神のことばは
347 きよきこころ
参考
21-19 み栄え告げる歌は
21-291 み神の座を捨て
21-448 お招きに応えました
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Of. 112(詩篇112:1-10)
ハレルヤ。いかに幸いなことか、主を畏れる人。
主の戒めを深く愛する人は。
彼の子孫はこの地で勇士となり、まっすぐな人々は祝福される。
彼の家には多くの富があり、彼の良い業は永遠に残る。
まっすぐな人には闇の中にも光が昇る、
憐れみに富み、情け深く、正しい光が。
憐れみ深く、貸し与える人は良い人。
裁きのとき、彼の言葉は支えられる。
主に従う人はとこしえに揺らぐことがない。
彼はとこしえに記憶される。
彼は悪評を立てられても恐れない。
その心は、固く主に信頼している。
彼の心は堅固で恐れることなく、ついに彼は敵を支配する。
貧しい人々にはふるまい与え、その恵みのみ業は永遠に残る。
彼の角は高く上げられて、栄光に輝く。
神に逆らう者はそれを見て憤り、歯ぎしりし、力を失う。神に逆らう者の野望は滅びる。
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Pr.
神様。あなたは高ぶる者を低くし、へりくだる者に恵みをお与えくださいます。御子の謙遜によって、キリストの広い心を身につけさせてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。わたしたちは、ただあなたの恵みによってのみ、救われます。思い上がりを捨てて、あなたへの畏れと感謝を胸に、互いに助け合って歩むことができますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン。
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第1朗読 箴言25: 6~7a (旧1024)
25: 6王の前でうぬぼれるな。
身分の高い人々の場に立とうとするな。
7高貴な人の前で下座に落とされるよりも
上座に着くようにと言われる方がよい。
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第2朗読 ヘブライ13: 1~ 8,15~16 (新418)
13: 1兄弟としていつも愛し合いなさい。 2旅人をもてなすことを忘れてはいけません。そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしました。 3自分も一緒に捕らわれているつもりで、牢に捕らわれている人たちを思いやり、また、自分も体を持って生きているのですから、虐待されている人たちのことを思いやりなさい。 4結婚はすべての人に尊ばれるべきであり、夫婦の関係は汚してはなりません。神は、みだらな者や姦淫する者を裁かれるのです。 5金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。神御自身、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない」と言われました。 6だから、わたしたちは、はばからずに次のように言うことができます。
「主はわたしの助け手。
わたしは恐れない。
人はわたしに何ができるだろう。」
7あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを、思い出しなさい。彼らの生涯の終わりをしっかり見て、その信仰を見倣いなさい。 8イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です。
15だから、イエスを通して賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえる唇の実を、絶えず神に献げましょう。 16善い行いと施しとを忘れないでください。このようないけにえこそ、神はお喜びになるのです。
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福音書 ルカ14: 1,7~14 (新136)
14: 1安息日のことだった。イエスは食事のためにファリサイ派のある議員の家にお入りになったが、人々はイエスの様子をうかがっていた。
7イエスは、招待を受けた客が上席を選ぶ様子に気づいて、彼らにたとえを話された。 8「婚宴に招待されたら、上席に着いてはならない。あなたよりも身分の高い人が招かれており、 9あなたやその人を招いた人が来て、『この方に席を譲ってください』と言うかもしれない。そのとき、あなたは恥をかいて末席に着くことになる。 10招待を受けたら、むしろ末席に行って座りなさい。そうすると、あなたを招いた人が来て、『さあ、もっと上席に進んでください』と言うだろう。そのときは、同席の人みんなの前で面目を施すことになる。 11だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」 12また、イエスは招いてくれた人にも言われた。「昼食や夕食の会を催すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人たちも、あなたを招いてお返しをするかも知れないからである。 13宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。 14そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。」
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K.V. ルカ14:11
だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」
2025年8月15日(金) 主の母マリア 白/青
イザヤ61:7-11・ガラテヤ4:4-7・ルカ1:46-55
賛美唱 *詩34:2-10
どのようなときにも、わたしは主をたたえ、
わたしの口は絶えることなく讃美を歌う。
わたしの魂は主を讃美する。
貧しい人よ、それを聞いて喜び祝え。
わたしと共に主をたたえよ。
ひとつになって共にみ名をあがめよう。
わたしは主に求め、主は答えてくださった。
脅かすものから常に救い出してくださった。
主を仰ぎ見る人は光と輝き、
辱めに顔を伏せることはない。
この貧しい人が呼び求める声を主は聞き、
苦難から常に救ってくださった。
主の使いはその周りに陣を敷き、
主を畏れる人を守り助けてくださった。
味わい、見よ、主の恵み深さを。
いかに幸いなことか、みもとに身を寄せる人は。
主の聖なる人々よ、主を畏れ敬え。
主を畏れる人には何も欠けることがない。
祈祷
全能の神様。あなたは おとめマリアを御子の母として選び、身分の低い者、貧しい者、蔑まれた者に恵み深い御心を示されました。御言葉を謙遜に受け止めて、御子とひとつになれるよう、私たちに恵みを与えてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。地上に生きるマリアに、救い主を宿らせてくださった恵みのみわざをほめたたえます。わたしたちのうちに、あなたへの信仰が宿り、喜びの讃美を歌わせてください。あなたと聖霊と共にただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
2025年8月24日(月) 使徒バルトロマイ 赤
出エジプト19:1-6・1コリント12:27-31a・ヨハネ1:43-51
賛美唱 詩編12
主よ、お救いください。主の慈しみに生きる人は絶え
人の子らの中から信仰のある人は消え去りました。
人は友に向かって偽りを言い
滑らかな唇、二心をもって話します。
主よ、すべて滅ぼしてください
滑らかな唇と威張って語る舌を。
彼らは言います。
「舌によって力を振るおう。自分の唇は自分のためだ。わたしたちに主人などはない。」
主は言われます。「虐げに苦しむ者と呻いている貧しい者のために 今、わたしは立ち上がり
彼らがあえぎ望む救いを与えよう。」
主の仰せは清い。
土の炉で七たび練り清めた銀。
主よ、あなたはその仰せを守り
この代からとこしえに至るまで わたしたちを見守ってくださいます。
主に逆らう者は勝手にふるまいます
人の子らの中に卑しむべきことがもてはやされるこのとき。
祈祷
全能・永遠の神様。あなたは使徒バルトロマイに心から御言葉を信じて宣教する勇気を与えられました。あなたの教会が、世界の果てまでみことばを伝えることができるように助けてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。
追加
神様。みわざのために、あなたが選ばれた使徒バルトロマイを、今日私たちはおぼえます。福音を宣べ伝えるために、私たちをお用いください。そして、新たな仲間を教会に加えてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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