2024年2月
2024年2月4日 顕現後第5主日(緑)
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主題 : 主の癒し
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第1朗読 イザヤ40:21~31 (旧1125)
第2朗読 1コリント9:16~23 (新311)
福 音 書 マルコ1:29~39 (新62)
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讃美歌
151 ひとの目には
221 夕日しずむころ
424 この世のつとめ
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Of. 147改2(詩篇147:1-11,20c)
ハレルヤ。わたしたちの神をほめ歌うのはいかに楽しく喜ばしく、
神への讃美はいかに美しく快いことか。
神はエルサレムを再建し、イスラエルの追われた人々を集めてくださる。
主は打ち砕かれた人々の心を癒し、その傷を包んでくださる。
主は星の数を定め、それぞれに呼び名をお与えになる。
わたしたちの主は大いなる方、み力は強く、英知のみ業は数知れない。
主は貧しい人々を励まし、逆らう者を地に倒される。
感謝の献げ物をささげて主に歌え、竪琴に合わせてわたしたちの神にほめ歌をうたえ。
主は天を雲で覆い、大地のために雨を備え、山々に草を芽生えさせられる。
獣や、烏のたぐいが求めて鳴けば、食べ物をお与えになる。
主は馬の勇ましさを喜ばれるのでもなく、人の足の速さを望まれるのでもない。
主が望まれるのは主を畏れる人、主の慈しみを待ち望む人。
どの国に対しても、このように計らわれたことはない。
彼らは主の裁きを知りえない。
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Pr.
永遠の神様。あなたは弱い者を強くし、よろめく人を支えてくださいます。あなたの癒しと健やかな命の使者として、世界の隅々にまで良き訪れを知らせるために、私たちをお遣わしください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 イザヤ40:21~31 (旧1125)
21お前たちは知ろうとせず聞こうとしないのか
初めから告げられてはいなかったのか
理解していなかったのか、地の基の置かれた様を。
22主は地を覆う大空の上にある御座に着かれる。
地に住む者は虫けらに等しい。
主は天をベールのように広げ、天幕のように張り
その上に御座を置かれる。
23主は諸侯を無に等しいものとし
地を治める者をうつろなものとされる。
24彼らは植えられる間もなく、種蒔かれる間もなく
地に根を張る間もなく
風が吹きつけてこれを枯らす。
嵐がわらのように巻き上げる。
25お前たちはわたしを誰に似せ
誰に比べようとするのか、と聖なる神は言われる。
26目を高く上げ、誰が天の万象を創造したかを見よ。
それらを数えて、引き出された方
それぞれの名を呼ばれる方の
力の強さ、激しい勢いから逃れうるものはない。
27ヤコブよ、なぜ言うのか
イスラエルよ、なぜ断言するのか
わたしの道は主に隠されている、と
わたしの裁きは神に忘れられた、と。
28あなたは知らないのか、聞いたことはないのか。
主は、とこしえにいます神
地の果てに及ぶすべてのものの造り主。
倦むことなく、疲れることなく
その英知は究めがたい。
29疲れた者に力を与え
勢いを失っている者に大きな力を与えられる。
30若者も倦み、疲れ、勇士もつまずき倒れようが
31主に望みをおく人は新たな力を得
鷲のように翼を張って上る。
走っても弱ることなく、歩いても疲れない。
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第2朗読 1コリント9:16~23 (新311)
16もっとも、わたしが福音を告げ知らせても、それはわたしの誇りにはなりません。そうせずにはいられないことだからです。福音を告げ知らせないなら、わたしは不幸なのです。 17自分からそうしているなら、報酬を得るでしょう。しかし、強いられてするなら、それは、ゆだねられている務めなのです。 18では、わたしの報酬とは何でしょうか。それは、福音を告げ知らせるときにそれを無報酬で伝え、福音を伝えるわたしが当然持っている権利を用いないということです。
19わたしは、だれに対しても自由な者ですが、すべての人の奴隷になりました。できるだけ多くの人を得るためです。 20ユダヤ人に対しては、ユダヤ人のようになりました。ユダヤ人を得るためです。律法に支配されている人に対しては、わたし自身はそうではないのですが、律法に支配されている人のようになりました。律法に支配されている人を得るためです。 21また、わたしは神の律法を持っていないわけではなく、キリストの律法に従っているのですが、律法を持たない人に対しては、律法を持たない人のようになりました。律法を持たない人を得るためです。 22弱い人に対しては、弱い人のようになりました。弱い人を得るためです。すべての人に対してすべてのものになりました。何とかして何人かでも救うためです。 23福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。
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福音書 マルコ1:29~39 (新62)
29すぐに、一行は会堂を出て、シモンとアンデレの家に行った。ヤコブとヨハネも一緒であった。 30シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女のことをイエスに話した。 31イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。
32夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。 33町中の人が、戸口に集まった。 34イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。悪霊はイエスを知っていたからである。
35朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。 36シモンとその仲間はイエスの後を追い、 37見つけると、「みんなが捜しています」と言った。 38イエスは言われた。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである。」 39そして、ガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出された。
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K.V. マルコ1:31
イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。
2024年2月11日
主の変容(白/金)
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主題 : 神の御子イエスの変容
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第1朗読 列王記下 2: 1~12 (旧577)
第2朗読 2コリント 4: 3~
6 (新329)
福 音 書 マルコ 9: 2~ 9 (新78)
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讃美歌
207 神のみさかえは
148 いとうるわし
386 十字架のもとに/十字架のもとぞ
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Of. 50改1(詩篇50:1-6)
神々の神、主は、み言葉を発し、
日の出るところから日の入るところまで、地を呼び集められる。
麗しさの極みシオンから、
神は顕現される。
わたしたちの神は来られる、沈黙してはおられない。
み前を火が焼き尽して行き、みもとには嵐が吹き荒れている。
神はご自分の民を裁くために、
上から天に呼びかけ、また、地に呼びかけられる。
「わたしの、前に集めよ。
わたしの慈しみに生きる者を、いけにえを供えてわたしと契約を結んだ者を。」
天は神の正しいことを告げ知らせる。
神は御自ら裁きを行われる。
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Pr.
全能の神様。山の頂きに輝くあなたの真理の光は、私たちの心に差し込みます。愛する御子によって私たちを造り変え、あなたの似姿で世界を照らしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 列王記下 2: 1~12 (旧577)
1主が嵐を起こしてエリヤを天に上げられたときのことである。エリヤはエリシャを連れてギルガルを出た。 2エリヤはエリシャに、「主はわたしをベテルにまでお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、二人はベテルに下って行った。 3ベテルの預言者の仲間たちがエリシャのもとに出て来て、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」と問うと、エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えた。 4エリヤは、「エリシャよ、主はわたしをエリコへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、二人はエリコに来た。 5エリコの預言者の仲間たちがエリシャに近づいて、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」と問うと、エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えた。 6エリヤはエリシャに、「主はわたしをヨルダンへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、彼らは二人で出かけて行った。 7預言者の仲間五十人もついて行った。彼らは、ヨルダンのほとりに立ち止まったエリヤとエリシャを前にして、遠く離れて立ち止まった。 8エリヤが外套を脱いで丸め、それで水を打つと、水が左右に分かれたので、彼ら二人は乾いた土の上を渡って行った。 9渡り終わると、エリヤはエリシャに言った。「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。」エリシャは、「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」と言った。 10エリヤは言った。「あなたはむずかしい願いをする。わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば、願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。」 11彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐の中を天に上って行った。 12エリシャはこれを見て、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と叫んだが、もうエリヤは見えなかった。エリシャは自分の衣をつかんで二つに引き裂いた。
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第2朗読 2コリント 4: 3~
6 (新329)
3わたしたちの福音に覆いが掛かっているとするなら、それは、滅びの道をたどる人々に対して覆われているのです。 4この世の神が、信じようとはしないこの人々の心の目をくらまし、神の似姿であるキリストの栄光に関する福音の光が見えないようにしたのです。 5わたしたちは、自分自身を宣べ伝えるのではなく、主であるイエス・キリストを宣べ伝えています。わたしたち自身は、イエスのためにあなたがたに仕える僕なのです。 6「闇から光が輝き出よ」と命じられた神は、わたしたちの心の内に輝いて、イエス・キリストの御顔に輝く神の栄光を悟る光を与えてくださいました。
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福音書 マルコ 9: 2~ 9 (新78)
2六日の後、イエスは、ただペトロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、 3服は真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕も及ばぬほど白くなった。 4エリヤがモーセと共に現れて、イエスと語り合っていた。 5ペトロが口をはさんでイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」 6ペトロは、どう言えばよいのか、分からなかった。弟子たちは非常に恐れていたのである。
7すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。「これはわたしの愛する子。これに聞け。」 8弟子たちは急いで辺りを見回したが、もはやだれも見えず、ただイエスだけが彼らと一緒におられた。
9一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまでは、今見たことをだれにも話してはいけない」と弟子たちに命じられた。
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K.V. マルコ9:7
すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。「これはわたしの愛する子。これに聞け。」
2024年2月14日
(水)灰の水曜日(紫/黒)
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主題 : 神の御前での私
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第1朗読 ヨエル 2: 1~ 2,12~17 (旧1422)又は イザヤ58:1~12(旧1156)
第2朗読 2コリント
5:20b~6:10 (新331)
福 音 書 マタイ 6: 1~ 6,16~21 (新71)
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讃美歌
454 よしあしいずれの
299 心をくだかれ
227 しずけき夕べの
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Of. 051改2(詩篇51:3-19)
神よ、わたしを憐れんでください、御慈しみをもって。
深い御憐れみをもって、背きの罪をぬぐってください。
わたしの咎をことごとく洗い、
罪から清めてください。
神よ、あなたに背いたことをわたしは知っています。
わたしの罪は常にわたしの前に置かれています。
神よ、あなたに、あなたにのみわたしは罪を犯し、御目に悪事と見られることをしました。
あなたの言われることは正しく、あなたの裁きに誤りはありません。
わたしは咎のうちに産み落とされ、
母がわたしを身ごもったときも、わたしは罪のうちにあったのです。
あなたは秘義ではなくまことを望み
秘術を排して知恵を悟らせてくださいます。
ヒソプの枝でわたしの罪を払ってください、わたしが清くなるように。
わたしを洗ってください、雪よりも白くなるように。
喜び祝う声を聞かせてください、あなたによって砕かれたこの骨が喜び躍るように。
わたしの罪にみ顔を向けず、咎をことごとくぬぐってください。
神よ、わたしの内に清い心を創造し、
揺るがぬ霊をわたしの内に新しくしてください。
わたしをみ前から捨てず、
あなたの聖なる霊を取り上げないでください。
あなたの救いの喜びをわたしに返し、
喜び仕える霊を与えて、わたしを支えてください。
神よ、わたしはあなたの道を教えます、あなたに背く者に。
罪人がみもとに立ち帰るように。
神よ、わたしの救いの神よ、流血の災いからわたしを救い出してください。
わたしの舌は恵みのみ業を喜び歌います。
主よ、わたしの唇を開いてください。
わたしの口はあなたの讃美を歌います。
もしいけにえがあなたに喜ばれ、焼き尽くす献げ物がみ旨にかなうのなら、
わたしはそれをささげます。
しかし、神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。
打ち砕かれ悔いる心を、神よ、あなたは侮られません。
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Pr.
今も生きておられる全能の神様。あなたはお創りになったものを何一つ捨てず、罪を悔いる者すべてを赦してくださいます。私たちのうちに新たにきよい心を造ってください。そして心から悔い改める者に、憐れみ深いあなたの全き赦しをお与えください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 ヨエル 2: 1~ 2,12~17 (旧1422)
1シオンで角笛を吹き
わが聖なる山で鬨の声をあげよ。
この国に住む者は皆、おののけ。
主の日が来る、主の日が近づく。
2それは闇と暗黒の日、雲と濃霧の日である。
強大で数多い民が
山々に広がる曙の光のように襲ってくる。
このようなことは、かつて起こったことがなく
これから後も、代々再び起こることはない。
12主は言われる。
「今こそ、心からわたしに立ち帰れ
断食し、泣き悲しんで。
13衣を裂くのではなく
お前たちの心を引き裂け。」
あなたたちの神、主に立ち帰れ。
主は恵みに満ち、憐れみ深く
忍耐強く、慈しみに富み
くだした災いを悔いられるからだ。
14あるいは、主が思い直され
その後に祝福を残し
あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を
残してくださるかもしれない。
15シオンで角笛を吹き
断食を布告し、聖会を召集せよ。
16民を呼び集め、会衆を聖別し
長老を集合させよ。
幼子、乳飲み子を呼び集め
花婿を控えの間から
花嫁を祝いの部屋から呼び出せ。
17祭司は神殿の入り口と祭壇の間で泣き
主に仕える者は言うがよい。
「主よ、あなたの民を憐れんでください。
あなたの嗣業である民を恥に落とさず
国々の嘲りの種としないでください。
『彼らの神はどこにいるのか』と
なぜ諸国の民に言わせておかれるのですか。」
又は イザヤ58:1~12(旧1156)
1喉をからして叫べ、黙すな
声をあげよ、角笛のように。
わたしの民に、その背きを
ヤコブの家に、その罪を告げよ。
2彼らが日々わたしを尋ね求め
わたしの道を知ろうと望むように。
恵みの業を行い、神の裁きを捨てない民として
彼らがわたしの正しい裁きを尋ね
神に近くあることを望むように。
3何故あなたはわたしたちの断食を顧みず
苦行しても認めてくださらなかったのか。
見よ、断食の日にお前たちはしたい事をし
お前たちのために労する人々を追い使う。
4見よ
お前たちは断食しながら争いといさかいを起こし
神に逆らって、こぶしを振るう。
お前たちが今しているような断食によっては
お前たちの声が天で聞かれることはない。
5そのようなものがわたしの選ぶ断食
苦行の日であろうか。
葦のように頭を垂れ、粗布を敷き、灰をまくこと
それを、お前は断食と呼び
主に喜ばれる日と呼ぶのか。
6わたしの選ぶ断食とはこれではないか。
悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて
虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。
7更に、飢えた人にあなたのパンを裂き与え
さまよう貧しい人を家に招き入れ
裸の人に会えば衣を着せかけ
同胞に助けを惜しまないこと。
8そうすれば、あなたの光は曙のように射し出で
あなたの傷は速やかにいやされる。
あなたの正義があなたを先導し
主の栄光があなたのしんがりを守る。
9あなたが呼べば主は答え
あなたが叫べば
「わたしはここにいる」と言われる。
軛を負わすこと、指をさすこと
呪いの言葉をはくことを
あなたの中から取り去るなら
10飢えている人に心を配り
苦しめられている人の願いを満たすなら
あなたの光は、闇の中に輝き出で
あなたを包む闇は、真昼のようになる。
11主は常にあなたを導き
焼けつく地であなたの渇きをいやし
骨に力を与えてくださる。
あなたは潤された園、水の涸れない泉となる。
12人々はあなたの古い廃虚を築き直し
あなたは代々の礎を据え直す。
人はあなたを「城壁の破れを直す者」と呼び
「道を直して、人を再び住まわせる者」と呼ぶ。
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第2朗読 2コリント
5:20b~6:10 (新331)
キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。 21罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。
6:1わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。 2なぜなら、
「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。
救いの日に、わたしはあなたを助けた」
と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。 3わたしたちはこの奉仕の務めが非難されないように、どんな事にも人に罪の機会を与えず、 4あらゆる場合に神に仕える者としてその実を示しています。大いなる忍耐をもって、苦難、欠乏、行き詰まり、 5鞭打ち、監禁、暴動、労苦、不眠、飢餓においても、 6純真、知識、寛容、親切、聖霊、偽りのない愛、 7真理の言葉、神の力によってそうしています。左右の手に義の武器を持ち、 8栄誉を受けるときも、辱めを受けるときも、悪評を浴びるときも、好評を博するときにもそうしているのです。わたしたちは人を欺いているようでいて、誠実であり、 9人に知られていないようでいて、よく知られ、死にかかっているようで、このように生きており、罰せられているようで、殺されてはおらず、 10悲しんでいるようで、常に喜び、貧しいようで、多くの人を富ませ、無一物のようで、すべてのものを所有しています。
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福音書 マタイ 6: 1~ 6,16~21 (新71)
1「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。
2だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。 3施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。 4あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。」
5「祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。 6だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
16「断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。 17あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。 18それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」
19「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。 20富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。 21あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」
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K.V. マタイ6:6
だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
2024年2月18日
四旬節第1主日(紫)
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主題 : 荒れ野での誘惑
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第1朗読 創世記 9: 8~17 (旧11)
第2朗読 1ペトロ 3:18~22 (新432)
福 音 書 マルコ 1: 9~15 (新61)
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讃美歌
290 ガリラヤの風
370 しずけき祈りの
071 とうとき主イエスの
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Of. 25改1(詩篇25:1-10)
主よ、わたしの魂はあなたを仰ぎ望みます。
わたしの神よ、あなたに依り頼みます。
どうか、わたしが恥を受けることのないように、
敵が誇ることのないようにしてください。
あなたに望みをおく者はだれも、決して恥を受けることはありません。
いたずらに欺く者が恥を受けるのです。
主よ、あなたの道をわたしに示し、
あなたに従う道を教えてください。
あなたのまことにわたしを導いてください。教えてください。
あなたはわたしを救ってくださる神。絶えることなくあなたに望みをおいています。
主よ、思い起こしてください。
あなたのとこしえの憐れみと慈しみを。
わたしの若いときの罪と背きを思い起こさず、
慈しみ深く、み恵みのために、主よ、わたしをみ心に留めてください。
主は恵み深く正しく、
罪人に道を示してくださいます。
主は正しい裁きで貧しい人を導き、
その道をへりくだる人に教えてくださいます。
その契約と定めを守る人にとって
主の道はすべて、慈しみとまこと。
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Pr.
聖なる神様・天の父。あなたはノアたちを洪水から救い、荒れ野の誘惑から御子を守られました。洗礼の賜物によって私たちを新たにし、天使たちが共にいて、悪しき敵が私たちに力を振るうことができないようにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 創世記 9: 8~17 (旧11)
8神はノアと彼の息子たちに言われた。
9「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。 10あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。 11わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」
12更に神は言われた。
「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。 13すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。 14わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、 15わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。 16雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」
17神はノアに言われた。
「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」
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第2朗読 1ペトロ 3:18~22 (新432)
18キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。 19そして、霊においてキリストは、捕らわれていた霊たちのところへ行って宣教されました。
20この霊たちは、ノアの時代に箱舟が作られていた間、神が忍耐して待っておられたのに従わなかった者です。この箱舟に乗り込んだ数人、すなわち八人だけが水の中を通って救われました。 21この水で前もって表された洗礼は、今やイエス・キリストの復活によってあなたがたをも救うのです。洗礼は、肉の汚れを取り除くことではなくて、神に正しい良心を願い求めることです。 22キリストは、天に上って神の右におられます。天使、また権威や勢力は、キリストの支配に服しているのです。
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福音書 マルコ 1: 9~15 (新61)
9そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。 10水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。 11すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。
12それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。 13イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。
14ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、 15「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
********************
K.V. マルコ 1:13
イエスは四十日間そこ(荒れ野)にとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。
2024年2月25日
四旬節第2主日(紫)
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主題 : 神の御心としての主の十字架
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第1朗読 創世記 17: 1~ 7,15~16 (旧21)
第2朗読 ローマ 4:13~25 (新278)
福 音 書 マルコ 8:31~38 (新77)
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讃美歌
240 み言葉によりて
066 たよりゆくものに
332 主のまことは
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Of. 22/2(詩篇22:24-32)
主を畏れる人々よ、主を讃美せよ。
ヤコブの子孫は皆、主に栄光を帰せよ。イスラエルの子孫は皆、主を恐れよ。
主は貧しい人の苦しみを決して侮らず、さげすまれず、
み顔を隠すことなく、助けを求める叫びを聞いてくださいます。
それゆえ、わたしは大いなる集会で、あなたに讃美をささげ、
神を畏れる人々の前で、感謝の献げ物をささげます。
貧しい人は食べて満ち足り、主を尋ね求める人は主を讃美します。
いつまでも健やかな命が与えられますように。
地の果てまで、すべての人が主を認め、みもとに立ち帰り、国々の民がみ前にひれ伏すように。
王権は主にあり、主は国々を治められます。
命に溢れてこの地に住む者はことごとく主にひれ伏し、
塵に下った者もすべてみ前に身を屈めます。
わたしの魂は必ず命を得、子孫は神に仕え、主のことを来たるべき代に語り伝え、
成し遂げてくださった恵みのみ業を、代々の民に必ず告げ知らせる。
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Pr.
神様。あなたは、御子の苦しみによって、死と辱めの十字架を、私たちを生かす手段としてくださいました。私たちが主の十字架に栄光を見いだし、恥と損失を御子のゆえに受け入れることができますように導いてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
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第1朗読 創世記 17: 1~ 7,15~16 (旧21)
1アブラムが九十九歳になったとき、主はアブラムに現れて言われた。
「わたしは全能の神である。あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい。 2わたしは、あなたとの間にわたしの契約を立て、あなたをますます増やすであろう。」 3アブラムはひれ伏した。神は更に、語りかけて言われた。
4「これがあなたと結ぶわたしの契約である。あなたは多くの国民の父となる。 5あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。あなたを多くの国民の父とするからである。 6わたしは、あなたをますます繁栄させ、諸国民の父とする。王となる者たちがあなたから出るであろう。
7わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。そして、あなたとあなたの子孫の神となる。
15神はアブラハムに言われた。
「あなたの妻サライは、名前をサライではなく、サラと呼びなさい。 16わたしは彼女を祝福し、彼女によってあなたに男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福し、諸国民の母とする。諸民族の王となる者たちが彼女から出る。」
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第2朗読 ローマ 4:13~25 (新278)
13神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束されたが、その約束は、律法に基づいてではなく、信仰による義に基づいてなされたのです。 14律法に頼る者が世界を受け継ぐのであれば、信仰はもはや無意味であり、約束は廃止されたことになります。 15実に、律法は怒りを招くものであり、律法のないところには違犯もありません。 16従って、信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。恵みによって、アブラハムのすべての子孫、つまり、単に律法に頼る者だけでなく、彼の信仰に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。彼はわたしたちすべての父です。 17「わたしはあなたを多くの民の父と定めた」と書いてあるとおりです。死者に命を与え、存在していないものを呼び出して存在させる神を、アブラハムは信じ、その御前でわたしたちの父となったのです。 18彼は希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて、信じ、「あなたの子孫はこのようになる」と言われていたとおりに、多くの民の父となりました。 19そのころ彼は、およそ百歳になっていて、既に自分の体が衰えており、そして妻サラの体も子を宿せないと知りながらも、その信仰が弱まりはしませんでした。 20彼は不信仰に陥って神の約束を疑うようなことはなく、むしろ信仰によって強められ、神を賛美しました。 21神は約束したことを実現させる力も、お持ちの方だと、確信していたのです。 22だからまた、それが彼の義と認められたわけです。 23しかし、「それが彼の義と認められた」という言葉は、アブラハムのためだけに記されているのでなく、 24わたしたちのためにも記されているのです。わたしたちの主イエスを死者の中から復活させた方を信じれば、わたしたちも義と認められます。
25イエスは、わたしたちの罪のために死に渡され、わたしたちが義とされるために復活させられたのです。
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福音書 マルコ 8:31~38 (新77)
31それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。 32しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。 33イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」 34それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。 35自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。 36人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。 37自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。 38神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」
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K.V. マルコ 8:33
イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」
*四旬節には典礼上以下の慣例がある。(但し地域教会の慣習を考慮して検討すること)
1.キリエの後のグロリアは用いないか、あるいは「御心にかなう人々に」までとする。(ただし聖木曜日の洗足・聖餐の礼拝にはフルで用いる。)
2.福音書朗読前には「ハレルヤ」ではなく「詠唱」(フィリピ2:8)を用いる。