日本聖公会の方の作られたサイトで、とても勉強になります。
Jesus Christ Fan Club 教会暦 (jcfc.net)
以下は、
今週の聖書の言葉
ヨハネ6:56~69 (新176)
6: 56わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。 57生きておられる父がわたしをお遣わしになり、またわたしが父によって生きるように、わたしを食べる者もわたしによって生きる。 58これは天から降って来たパンである。先祖が食べたのに死んでしまったようなものとは違う。このパンを食べる者は永遠に生きる。」 59これらは、イエスがカファルナウムの会堂で教えていたときに話されたことである。
60ところで、弟子たちの多くの者はこれを聞いて言った。「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」 61イエスは、弟子たちがこのことについてつぶやいているのに気づいて言われた。「あなたがたはこのことにつまずくのか。 62それでは、人の子がもといた所に上るのを見るならば……。 63命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。 64しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イエスは最初から、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだれであるかを知っておられたのである。 65そして、言われた。「こういうわけで、わたしはあなたがたに、『父からお許しがなければ、だれもわたしのもとに来ることはできない』と言ったのだ。」
66このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった。 67そこで、イエスは十二人に、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた。 68シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。 69あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」
説教「QUO VADIS? 主よどこへ?」 徳弘浩隆牧師
1、 パンの話も今日で一区切り…
暫くパンの話が続きました。来週からマルコの福音書に戻るので、今日で一区切りと言えるかもしれません。
先週は、旧約聖書の箴言の言葉も選ばれていましたから、そこで「知恵」とたとえられた神の言葉からの呼びかけを通して、イエス様のパンの話を聞きました。
つまり、「私のパンを食べなさい」というのは、旧約聖書の言葉を意識しながら、その続き、いや完成形としてのイエスキリストに従って生きていくことを呼びかけていました。そしてそれは、今の教会では、説教と聖礼典という二つの形として継承されているといえます。ルターは、聖礼典、特に洗礼と聖餐を「見える言葉」として説明し、聖書の朗読と説教を「見えない言葉」として説明しました。
このように「霊の糧」としての食べ物と、私たちが生物として生きていくうえで必要な食事を「肉の糧」と言ったりもします。イエス様は霊の食べ物を言われたのです。
これを食べるものは、かつての天から降ったマナや、普通に食べるパンとは違って、永遠に生きることができると説明されました。つまり神様との本来の関係の中に立ち戻り、とどまり続けることができると言われ、呼びかけられたのです。
今日はその続きで、これを聞いた弟子たちの中で不安と不信が生まれます。弟子たちはどうなっていったのでしょうか?聖書から今日の言葉を、聞いていきましょう。
2,聖書
今日の福音書とともに選ばれて私たちに告げられているのは、旧約聖書からはヨシュア記です。それと重ねて読むときに、今日の福音書のポイントが、そしてイエス様の呼びかけが本当の意味で聞こえてくることになります。
ヨシュアはモーセの後継者で、出エジプトをしたユダの人々を導いてモーセがなせなかったカナンへの帰還を果たします。それを目前にして全部族を集め、ユダの人々に問いかけています。「私たちを解放してエジプトの地から救い出してくれた主なる神に従いなさい。もしそれを願わないなら、一緒に渡ってきた川の向こう側や今滞在しているこの地の異教の神々に従うか、今日自分で選びなさい」と。
そして今日の福音書のイエス様と弟子たちの出来事は、それを思い出させる出来事が起こっているのです。イエス様が命のパンの話をしても理解できず、「実にひどい話だ。誰がこんな話を聞いていられようか」と弟子たちはつぶやきだしたのです。これは群衆ではなくて、弟子たちと書かれてありますから、ある程度覚悟を決めてイエス様にしたがっていた人々の事です。その結果、「弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスとともに歩まなくなった」と言われる事態になりました。
そこで、イエス様は残った12人に尋ねます。「あなたがたも離れていきたいか」と。しかし、ペトロは力強く答えました。「主よ、私たちは誰のところへ行きましょうか」と。「あなたは永遠の命の言葉を持った神の聖者であると信じ、知っています」と信仰を告白するのでした。
3,振り返り
私たちも今日、神の問いかけを聞いています。
ヨシュアがユダの民に、「本当の神様に従って生きていくか、ほかの何かを頼りにして生きていくのか、今日、自分で、選びなさい」と。
そしてイエス様の時もそうでした。神様の言葉やご計画が理解できずに、大勢の人が離れ去った後、「あなたがたも離れていきたいか?」と。
私たちの信仰生活も、神様の計画や神様の「時」が理解できないこともあります。一生懸命祈って努力していても、願いがかなわないこともあります。問題や、病気や、人との関係、教会の中でさえさざ波が立って自分の信仰に自信が持てなくなる時もあるでしょう。
そんなとき、今日の言葉を思い出しましょう。「神と神でないものの、どちらにつくのですか?」「人々は去ったけれど、あなたも去りたいのか?」と。
そんなとき、ペトロのように立派な信仰を持ちたいものだと思わされます。しかし、それが結論ではありません。そののちのペトロのことも私達は知っているからです。彼は、イエス様が逮捕されていったとき、「私はあの人の仲間ではない」と言ってキリストの弟子であったことを三度も否定するのでした。
そして、どうしても思い出すのが今日の説教題です。これは、キリスト教会の中の伝説ともいえることで聖書には記されていませんが、「主よ、どこに行かれるのですか?」とペトロがイエス様に問いかける言葉です。この言葉のラテン語、「クオ・バディス」という映画も昔あったので、覚えておられる方もおられるでしょう。
ペトロがローマで宣教をしていた時、迫害が激しくなり、彼はローマから逃げ去ろうとします。しかしその道で何とイエス様に出会うのです。ペトロはとっさに問いかけたのです。すると、「あなたが逃げようとするから、私はもう一度十字架にかかるために、あのローマに行くのだ」と。その伝説の場所がローマのアッピア街道沿いにあり、今そこに小さな教会が建てられています。
4,勧め
悔い改めて神に立ち返り、信じても、心を決めても、続かないのが私たち罪びとです。人を赦し、和解し、愛しても、続かないのが私達です。しかし、そんな私たちのために、十字架にかかってくれたのがイエス様です。
「あなたも去るのか?」と聞かれ、「そんなことはありません」、と答えたペトロでしたが、自分が窮地に立つときに逃げ出し、出くわしたイエス様に「どこへ行かれるのですか?」と逆に問いかけることになってしまいました。
しかし、そんな弱い私たちをよく知っているのもイエス様です。決断を迫る神は厳しい方ですが、弱くて倒れ逃げ出すものをも赦し、何度でも、現れ、寄り添い、代わりに苦しみを背負ってくださり、守ってくださる方だという事を、今日学んでいきたいと思います。
神様に信頼して一緒に生きていきましょう。
2024 |
年 |
9 |
月 |
|
祈 り の こ よ み |
日本福音ルーテル教会 東海教区 宣教部 |
||
刈谷教会 |
を覚えて |
|
|
|
9月1日 |
|||
|
主 任:室原 康志 牧師 |
◆ |
一人一人の賜物を輝かせられますように。 |
|||||
【主題聖句】 |
|
|
|
|
|
|||
「心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず常に主を覚えてあなたの道を歩け」 (箴言3:5〜6a) |
◆ |
主の福音を、喜びをもって伝えられますよう、用いてください。 |
||||||
◆ |
日々の生活において、キリストの香りを漂わせられますように。 |
|||||||
挙母教会 |
を覚えて |
|
|
|
9月8日 |
|||
|
主 任:室原 康志 牧師 |
◆ |
心から主の恵みを感謝し、讃美する者として 下さい。 |
|||||
【主題聖句】 |
|
|
|
|
|
|||
「心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず常に主を覚えてあなたの道を歩け」 (箴言3:5〜6a) |
◆ |
御言を悟る知恵と、主の恵みを受けとめるために、心の目を開いてください。 |
||||||
◆ |
挙母ルーテル幼稚園の働きを通し、主の栄光が顕されますように。 |
|||||||
知多教会 |
を覚えて |
|
|
|
9月15日 |
|||
|
主 任:後藤 由起 牧師 |
◆ |
教会が地域に開かれ、祝福の泉となることが できように。 |
|||||
|
説教応援:齋藤 幸二 牧師 |
|
||||||
【主題聖句】 |
|
|
|
|
|
|||
「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます」(2コリント1 👉4 節) |
◆ |
新来者や求道者、受洗者がおこされ
るように。 |
||||||
◆ |
主が病床にある方、施設おられ方々を支えてくださるように。 |
|||||||
なごや希望教会 |
を覚えて |
|
|
|
9月22日 |
|||
|
主 任:末竹 十大 牧師 |
◆ |
一人ひとりが自らに与えられた信仰 の中で安 らかでありますように。 |
|||||
【主題聖句】 |
|
|
|
|
|
|||
「安らかに信頼していることにこそ力がある。」(イザヤ 30:15c) |
◆ |
幼稚園のこどもたちと教師たち一人 ひとりがそれぞれに与えられたいの ちを喜ぶことができますように。 |
||||||
名古屋めぐみ教会 |
を覚えて |
|
|
|
9月29日 |
|||
|
主 任:後藤 由起 牧師 |
◆ |
教会学校と箱舟保育園の働きを祝 福し、用い てください。 |
|||||
【主題聖句】 |
|
|
|
|
|
|||
「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます」(2コリント1 👉4 節) |
◆ |
礼拝を生活の中心とし、教会があらゆる世代が神の家族として集う居場所となれますよう に。 |
||||||
◆ |
教会が地域の中で神様の慰めを伝える場として用いられ、洗礼へ導かれる人を起こされる ように。 |
2024年9月
2024年9月1日 聖霊降臨後第15主日 (緑)
********************
主題 : 真の聖さと汚れ
********************
第1朗読 申命記4: 1~2, 6~9 (旧285)
第2朗読 ヤコブ1:17~27 (新421)
福 音 書 マルコ7: 1~8, 14~15, 21~23 (新74)
********************
Of. 15(詩篇15:1-5)
主よ、どのような人が、あなたの幕屋に宿り、
聖なる山に住むことができるのでしょう。
それは、完全な道を歩き、
正しいことを行う人。
心に真実の言葉があり、
舌に中傷をもたない人。
友に災いをもたらさず、
親しい人を嘲らない人。
主の目にかなわないものは退け、主を畏れる人を尊び、
悪事をしないとの誓いを守る人。
金を貸しても利息を取らず、
賄賂を受けて無実の人を陥れたりしない人。
これらのことを守る人は、
とこしえに揺らぐことはありません。
********************
Pr.
弱い私たちを強めてくださる力の神様。私たちを内外の攻撃から守り、きよめてくださり、御子のうちにとどまることができますように助け導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
【追加】
神様。へりくだってみ言葉を聴き、隣人を大切にできるように、私たちを聖霊によって支えてください。み言葉が、私たちの間で、実を結びますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 申命記4: 1~2, 6~9 (旧285)
4: 1イスラエルよ。今、わたしが教える掟と法を忠実に行いなさい。そうすればあなたたちは命を得、あなたたちの先祖の神、主が与えられる土地に入って、それを得ることができるであろう。 2あなたたちはわたしが命じる言葉に何一つ加えることも、減らすこともしてはならない。わたしが命じるとおりにあなたたちの神、主の戒めを守りなさい。
6あなたたちはそれを忠実に守りなさい。そうすれば、諸国の民にあなたたちの知恵と良識が示され、彼らがこれらすべての掟を聞くとき、「この大いなる国民は確かに知恵があり、賢明な民である」と言うであろう。 7いつ呼び求めても、近くにおられる我々の神、主のような神を持つ大いなる国民がどこにあるだろうか。 8またわたしが今日あなたたちに授けるこのすべての律法のように、正しい掟と法を持つ大いなる国民がどこにいるだろうか。
9ただひたすら注意してあなた自身に十分気をつけ、目で見たことを忘れず、生涯心から離すことなく、子や孫たちにも語り伝えなさい。
********************
第2朗読 ヤコブ1:17~27 (新421)
1: 17良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の源である御父から来るのです。御父には、移り変わりも、天体の動きにつれて生ずる陰もありません。 18御父は、御心のままに、真理の言葉によってわたしたちを生んでくださいました。それは、わたしたちを、いわば造られたものの初穂となさるためです。
19わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。 20人の怒りは神の義を実現しないからです。 21だから、あらゆる汚れやあふれるほどの悪を素直に捨て去り、心に植え付けられた御言葉を受け入れなさい。この御言葉は、あなたがたの魂を救うことができます。
22御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。 23御言葉を聞くだけで行わない者がいれば、その人は生まれつきの顔を鏡に映して眺める人に似ています。 24鏡に映った自分の姿を眺めても、立ち去ると、それがどのようであったか、すぐに忘れてしまいます。 25しかし、自由をもたらす完全な律法を一心に見つめ、これを守る人は、聞いて忘れてしまう人ではなく、行う人です。このような人は、その行いによって幸せになります。
26自分は信心深い者だと思っても、舌を制することができず、自分の心を欺くならば、そのような人の信心は無意味です。 27みなしごや、やもめが困っているときに世話をし、世の汚れに染まらないように自分を守ること、これこそ父である神の御前に清く汚れのない信心です。
********************
福音書 マルコ7: 1~8, 14~15, 21~23 (新74)
7: 1ファリサイ派の人々と数人の律法学者たちが、エルサレムから来て、イエスのもとに集まった。 2そして、イエスの弟子たちの中に汚れた手、つまり洗わない手で食事をする者がいるのを見た。 3――ファリサイ派の人々をはじめユダヤ人は皆、昔の人の言い伝えを固く守って、念入りに手を洗ってからでないと食事をせず、 4また、市場から帰ったときには、身を清めてからでないと食事をしない。そのほか、杯、鉢、銅の器や寝台を洗うことなど、昔から受け継いで固く守っていることがたくさんある。―― 5そこで、ファリサイ派の人々と律法学者たちが尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは昔の人の言い伝えに従って歩まず、汚れた手で食事をするのですか。」 6イエスは言われた。「イザヤは、あなたたちのような偽善者のことを見事に預言したものだ。彼はこう書いている。
『この民は口先ではわたしを敬うが、
その心はわたしから遠く離れている。
7人間の戒めを教えとしておしえ、
むなしくわたしをあがめている。』
8あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている。」
14それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた。「皆、わたしの言うことを聞いて悟りなさい。 15外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである。」
21中から、つまり人間の心から、悪い思いが出て来るからである。みだらな行い、盗み、殺意、 22姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、傲慢、無分別など、 23これらの悪はみな中から出て来て、人を汚すのである。」
********************
K.V. マルコ7:15
15外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである。
2024年9月8日 聖霊降臨後第16主日 (緑)
********************
主題 : 境界を超えるキリスト
********************
第1朗読 イザヤ35: 4~7a (旧1116)
第2朗読 ヤコブ2:1~10,14~17又は2: 1~17 (新422)
福 音 書 マルコ7:24~37 (新75)
********************
Of. 146(詩篇146:1-10)
命ある限り、わたしは主を讃美し、長らえる限り、わたしの神にほめ歌をうたおう。
権力者に依り頼んではならない。
人間には救う力はない。
霊が人間を去れば、人間は自分の属する土に帰り、
その日、彼の思いも滅びる。
いかに幸いなことか、ヤコブの神を助けと頼み、主なる神を待ち望む人。
天地を造り、海とその中にあるすべてのものを造られた神を待ち望む人。
とこしえにまことを守られる主は、虐げられている人のために裁きをし、
主は飢えている人にパンをお与えになり、捕われ人を解き放つ。
主は見えない人の目を開き、
主はうずくまっている人を起こし、従う人を愛される。
主は寄留の民を守り、みなし子とやもめを励まされる。
しかし主は、逆らう者の道をくつがえされる。
主はとこしえに王。ハレルヤ。
シオンよ、あなたの神は代々に王。ハレルヤ。
********************
Pr.
恵みの神様。あなたはいつの世でも病いを健康に、死を命に造り変えてくださいます。一つになって、あなたの約束を全世界に宣べ伝える民となるために、私たちと共におられるあなたの力に目を開くことができますように導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
【追加】
神様。あなたはあふれる愛で、私たちを支え、養ってくださいます。あなたの恵みに感謝し、あなたを讃美し、あなたにすべてを委ねて生きる私たちにしてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 イザヤ35: 4~7a (旧1116)
35:4 心おののく人々に言え。
「雄々しくあれ、恐れるな。
見よ、あなたたちの神を。
敵を打ち、悪に報いる神が来られる。
神は来て、あなたたちを救われる。」
5そのとき、見えない人の目が開き
聞こえない人の耳が開く。
6そのとき
歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。
口の利けなかった人が喜び歌う。
荒れ野に水が湧きいで
荒れ地に川が流れる。
7熱した砂地は湖となり
乾いた地は水の湧くところとなる。
********************
第2朗読 ヤコブ2: 1~17 (新422)
2: 1わたしの兄弟たち、栄光に満ちた、わたしたちの主イエス・キリストを信じながら、人を分け隔てしてはなりません。 2あなたがたの集まりに、金の指輪をはめた立派な身なりの人が入って来、また、汚らしい服装の貧しい人も入って来るとします。 3その立派な身なりの人に特別に目を留めて、「あなたは、こちらの席にお掛けください」と言い、貧しい人には、「あなたは、そこに立っているか、わたしの足もとに座るかしていなさい」と言うなら、 4あなたがたは、自分たちの中で差別をし、誤った考えに基づいて判断を下したことになるのではありませんか。
5わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。 6だが、あなたがたは、貧しい人を辱めた。富んでいる者たちこそ、あなたがたをひどい目に遭わせ、裁判所へ引っ張って行くではありませんか。 7また彼らこそ、あなたがたに与えられたあの尊い名を、冒瀆しているではないですか。 8もしあなたがたが、聖書に従って、「隣人を自分のように愛しなさい」という最も尊い律法を実行しているのなら、それは結構なことです。
9しかし、人を分け隔てするなら、あなたがたは罪を犯すことになり、律法によって違犯者と断定されます。 10律法全体を守ったとしても、一つの点でおちどがあるなら、すべての点について有罪となるからです。
(11「姦淫するな」と言われた方は、「殺すな」とも言われました。そこで、たとえ姦淫はしなくても、人殺しをすれば、あなたは律法の違犯者になるのです。 12自由をもたらす律法によっていずれは裁かれる者として、語り、またふるまいなさい。
13人に憐れみをかけない者には、憐れみのない裁きが下されます。憐れみは裁きに打ち勝つのです。)
行いを欠く信仰は死んだもの
14わたしの兄弟たち、自分は信仰を持っていると言う者がいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。そのような信仰が、彼を救うことができるでしょうか。 15もし、兄弟あるいは姉妹が、着る物もなく、その日の食べ物にも事欠いているとき、 16あなたがたのだれかが、彼らに、「安心して行きなさい。温まりなさい。満腹するまで食べなさい」と言うだけで、体に必要なものを何一つ与えないなら、何の役に立つでしょう。 17信仰もこれと同じです。行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです。
********************
福音書 マルコ7:24~37 (新75)
7: 24イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。 25汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつけ、来てその足もとにひれ伏した。 26女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださいと頼んだ。 27イエスは言われた。「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」 28ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」 29そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」 30女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまっていた。
31それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。 32人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。 33そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。 34そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。これは、「開け」という意味である。 35すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。
36イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされた。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます言い広めた。 37そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」
********************
K.V. マルコ7:37
37そして、(人々は)すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」
2024年9月15日 聖霊降臨後第17主日 (緑)
********************
主題 : キリストに従う
********************
第1朗読 イザヤ50: 4~9a (旧1145)
第2朗読 ヤコブ3: 1~12 (新424)
福 音 書 マルコ8:27~38 (新77)
********************
Of. 116(詩篇116:1-9)
わたしは主を愛する。主は嘆き祈る声を聞き、
わたしに耳を傾けてくださる。生涯、わたしは主を呼ぼう。
死の綱がわたしにからみつき、陰府の恐怖にさらされ、苦しみと嘆きを前にして、
主のみ名をわたしは呼ぶ。「どうか主よ、わたしをお救いください。」
主は憐れみ深く、正義を行なわれる。わたしたちの神は情け深い。
哀れな人を守ってくださる主は、弱り果てたわたしを救ってくださる。
わたしの魂よ、再び安らうがよい、
主はお前に報いてくださる。
あなたはわたしの魂を死から、わたしの目を涙から、
わたしの足を突き落とそうとする者から、助け出してくださった。
命あるものの地にある限り、
わたしは主のみ前に歩み続けよう
********************
Pr.
主なる神様。あなたは御子が受けられた苦しみと拒絶によって救いをもたらし、十字架の栄光で私たちを造り変えてくださいます。福音のため悪の誘いから離れ、十字架を負って御子に従うことができますように導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
【追加】
神様。世にあるもろもろのことに心奪われ、思い煩う私たちを憐れんでください。御子が示されたまことの愛に生きることができるように、私たちを導いてください。十字架の主、イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 イザヤ50: 4~9a (旧1145)
50: 4主なる神は、弟子としての舌をわたしに与え
疲れた人を励ますように
言葉を呼び覚ましてくださる。
朝ごとにわたしの耳を呼び覚まし
弟子として聞き従うようにしてくださる。
5主なる神はわたしの耳を開かれた。
わたしは逆らわず、退かなかった。
6打とうとする者には背中をまかせ
ひげを抜こうとする者には頬をまかせた。
顔を隠さずに、嘲りと唾を受けた。
7主なる神が助けてくださるから
わたしはそれを嘲りとは思わない。
わたしは顔を硬い石のようにする。
わたしは知っている
わたしが辱められることはない、と。
8わたしの正しさを認める方は近くいます。
誰がわたしと共に争ってくれるのか
われわれは共に立とう。
誰がわたしを訴えるのか
わたしに向かって来るがよい。
9見よ、主なる神が助けてくださる。
誰がわたしを罪に定めえよう。
********************
第2朗読 ヤコブ3: 1~12 (新424)
3: 1わたしの兄弟たち、あなたがたのうち多くの人が教師になってはなりません。わたしたち教師がほかの人たちより厳しい裁きを受けることになると、あなたがたは知っています。 2わたしたちは皆、度々過ちを犯すからです。言葉で過ちを犯さないなら、それは自分の全身を制御できる完全な人です。 3馬を御するには、口にくつわをはめれば、その体全体を意のままに動かすことができます。
4また、船を御覧なさい。あのように大きくて、強風に吹きまくられている船も、舵取りは、ごく小さい舵で意のままに操ります。 5同じように、舌は小さな器官ですが、大言壮語するのです。
御覧なさい。どんなに小さな火でも大きい森を燃やしてしまう。 6舌は火です。舌は「不義の世界」です。わたしたちの体の器官の一つで、全身を汚し、移り変わる人生を焼き尽くし、自らも地獄の火によって燃やされます。 7あらゆる種類の獣や鳥、また這うものや海の生き物は、人間によって制御されていますし、これまでも制御されてきました。 8しかし、舌を制御できる人は一人もいません。舌は、疲れを知らない悪で、死をもたらす毒に満ちています。 9わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います。 10同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。わたしの兄弟たち、このようなことがあってはなりません。 11泉の同じ穴から、甘い水と苦い水がわき出るでしょうか。 12わたしの兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実を結び、ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができるでしょうか。塩水が甘い水を作ることもできません。
********************
福音書 マルコ8:27~38 (新77)
8: 27イエスは、弟子たちとフィリポ・カイサリア地方の方々の村にお出かけになった。その途中、弟子たちに、「人々は、わたしのことを何者だと言っているか」と言われた。 28弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」 29そこでイエスがお尋ねになった。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」ペトロが答えた。「あなたは、メシアです。」 30するとイエスは、御自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒められた。
31それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。 32しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。 33イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」 34それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。 35自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。 36人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。 37自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。 38神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」
********************
K.V. マルコ8:34-35
それから、(イエスは)群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。
2024年9月22日 聖霊降臨後第18主日 (緑)
********************
主題 : キリストに従い仕える
********************
第1朗読 エレミヤ11:18~20 (旧1198)
第2朗読 ヤコブ3:13~4:3,7~8a (新424)
福 音 書 マルコ9:30~37 (新79)
********************
Of. 54(詩篇54:3-9)
神よ、御名によってわたしを救い
力強い御業によって、わたしを裁いてください。
神よ、わたしの祈りを聞き
この口にのぼる願いに耳を傾けてください。
異邦の者がわたしに逆らって立ち、暴虐な者がわたしの命をねらっています。
彼らは自分の前に神を置こうとしないのです。
見よ、神はわたしを助けてくださる。
主はわたしの魂を支えてくださる。
わたしを陥れようとする者に災いを報い
あなたのまことに従って、彼らを絶やしてください。
主よ、わたしは自ら進んでいけにえをささげ
恵み深いあなたの御名に感謝します。
主は苦難から常に救い出してくださいます。
わたしの目が敵を支配しますように。
********************
Pr.
導きの主である神様。あなたは私たちをみもとに引き寄せ、愛する子として受け入れてくださいます。嫉みと野心をことごとく捨てて、御子の僕となり、あなたの知恵の道を歩むことができますように助けてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
【追加】
独り子を世に与えられた神様。おごり高ぶりから私たちを解き放ち、十字架の死に至るまで、へりくだって歩まれた御子のみ跡を歩めますようお導き下さい。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 エレミヤ11:18~20 (旧1198)
11: 18主が知らせてくださったので
わたしは知った。
彼らが何をしているのか見せてくださった。
19わたしは、飼いならされた小羊が
屠り場に引かれて行くように、何も知らなかった。
彼らはわたしに対して悪だくみをしていた。
「木をその実の盛りに滅ぼし
生ける者の地から絶とう。
彼の名が再び口にされることはない。」
20万軍の主よ
人のはらわたと心を究め
正義をもって裁かれる主よ。
わたしに見させてください
あなたが彼らに復讐されるのを。
わたしは訴えをあなたに打ち明け
お任せします。
********************
第2朗読 ヤコブ3:13~4:3,7~8a (新424)
3: 13あなたがたの中で、知恵があり分別があるのはだれか。その人は、知恵にふさわしい柔和な行いを、立派な生き方によって示しなさい。 14しかし、あなたがたは、内心ねたみ深く利己的であるなら、自慢したり、真理に逆らってうそをついたりしてはなりません。 15そのような知恵は、上から出たものではなく、地上のもの、この世のもの、悪魔から出たものです。 16ねたみや利己心のあるところには、混乱やあらゆる悪い行いがあるからです。 17上から出た知恵は、何よりもまず、純真で、更に、温和で、優しく、従順なものです。憐れみと良い実に満ちています。偏見はなく、偽善的でもありません。 18義の実は、平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれるのです。
4: 1何が原因で、あなたがたの間に戦いや争いが起こるのですか。あなたがた自身の内部で争い合う欲望が、その原因ではありませんか。 2あなたがたは、欲しても得られず、人を殺します。また、熱望しても手に入れることができず、争ったり戦ったりします。得られないのは、願い求めないからで、 3願い求めても、与えられないのは、自分の楽しみのために使おうと、間違った動機で願い求めるからです。
4:7だから、神に服従し、悪魔に反抗しなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げて行きます。 8神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます。
********************
福音書 マルコ9:30~37 (新79)
9: 30一行はそこを去って、ガリラヤを通って行った。しかし、イエスは人に気づかれるのを好まれなかった。 31それは弟子たちに、「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」と言っておられたからである。 32弟子たちはこの言葉が分からなかったが、怖くて尋ねられなかった。
33一行はカファルナウムに来た。家に着いてから、イエスは弟子たちに、「途中で何を議論していたのか」とお尋ねになった。 34彼らは黙っていた。途中でだれがいちばん偉いかと議論し合っていたからである。 35イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」 36そして、一人の子供の手を取って彼らの真ん中に立たせ、抱き上げて言われた。 37「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなくて、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」
********************
K.V. マルコ9:37
「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなくて、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」
2024年9月29日 聖霊降臨後第19主日 (緑)
********************
主題 :小ささの大きさ
********************
第1朗読 民数記11: 4~6,10~16,24~29 (旧231)
第2朗読 ヤコブ5:13~20 (新426)
福 音 書 マルコ9:38~50 (新80)
********************
Of. 19(詩篇19:8-15)
主の律法は完全で、魂を生き返らせ、
主の定めは真実で、無知な人に知恵を与える。
主の命令はまっすぐで、心に喜びを与え、
主の戒めは清らかで、目に光を与える。
主への畏れは清く、いつまでも続き、
主の裁きはまことで、ことごとく正しい。
主の裁きは金にまさり、多くの純金にまさって望ましく、
蜜よりも、蜂の巣の滴りよりも甘い。
あなたの僕はそれらのことを熟慮し、
それらを守って大きな報いを受けます。
知らずに犯した過ち、隠れた罪から、
どうかわたしを清めてください。
あなたのしもべを驕りから引き離し、支配されないようにしてください。
そうすれば重い背きの罪から清められ、わたしは完全になります。
どうか、わたしの口の言葉がみ旨にかない、心の思いがみ前に置かれますように。
主よ、わたしの岩、わたしの贖い主よ。
********************
Pr.
恵みの神様。御子は、私たちがあなたとの平和を得るためにいのちをささげてくださいました。あなたの霊を分け与え、御名を証しできるよう強めてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
【追加】
愛なる神さま。あなたは一人の滅びをもお望みではありません。私たちが、互いに支え合い、ゆるし合いながら、御心にかなう群れでありますように助けてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
********************
第1朗読 民数記11: 4~6,10~16,24~29 (旧231)
11: 4民に加わっていた雑多な他国人は飢えと渇きを訴え、イスラエルの人々も再び泣き言を言った。「誰か肉を食べさせてくれないものか。 5エジプトでは魚をただで食べていたし、きゅうりやメロン、葱や玉葱やにんにくが忘れられない。 6今では、わたしたちの唾は干上がり、どこを見回してもマナばかりで、何もない。」
10モーセは、民がどの家族もそれぞれの天幕の入り口で泣き言を言っているのを聞いた。主が激しく憤られたので、モーセは苦しんだ。 11モーセは主に言った。「あなたは、なぜ、僕を苦しめられるのですか。なぜわたしはあなたの恵みを得ることなく、この民すべてを重荷として負わされねばならないのですか。 12わたしがこの民すべてをはらみ、わたしが彼らを生んだのでしょうか。あなたはわたしに、乳母が乳飲み子を抱くように彼らを胸に抱き、あなたが先祖に誓われた土地に連れて行けと言われます。 13この民すべてに食べさせる肉をどこで見つければよいのでしょうか。彼らはわたしに泣き言を言い、肉を食べさせよと言うのです。 14わたし一人では、とてもこの民すべてを負うことはできません。わたしには重すぎます。
15どうしてもこのようになさりたいなら、どうかむしろ、殺してください。あなたの恵みを得ているのであれば、どうかわたしを苦しみに遭わせないでください。」
16主はモーセに言われた。
「イスラエルの長老たちのうちから、あなたが、民の長老およびその役人として認めうる者を七十人集め、臨在の幕屋に連れて来てあなたの傍らに立たせなさい。
24モーセは出て行って、主の言葉を民に告げた。彼は民の長老の中から七十人を集め、幕屋の周りに立たせた。 25主は雲のうちにあって降り、モーセに語られ、モーセに授けられている霊の一部を取って、七十人の長老にも授けられた。霊が彼らの上にとどまると、彼らは預言状態になったが、続くことはなかった。
26宿営に残っていた人が二人あった。一人はエルダド、もう一人はメダドといい、長老の中に加えられていたが、まだ幕屋には出かけていなかった。霊が彼らの上にもとどまり、彼らは宿営で預言状態になった。 27一人の若者がモーセのもとに走って行き、エルダドとメダドが宿営で預言状態になっていると告げた。 28若いころからモーセの従者であったヌンの子ヨシュアは、「わが主モーセよ、やめさせてください」と言った。 29モーセは彼に言った。「あなたはわたしのためを思ってねたむ心を起こしているのか。わたしは、主が霊を授けて、主の民すべてが預言者になればよいと切望しているのだ。」
********************
第2朗読 ヤコブ5:13~20 (新426)
5: 13あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。 14あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。 15信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。 16だから、主にいやしていただくために、罪を告白し合い、互いのために祈りなさい。正しい人の祈りは、大きな力があり、効果をもたらします。 17エリヤは、わたしたちと同じような人間でしたが、雨が降らないようにと熱心に祈ったところ、三年半にわたって地上に雨が降りませんでした。 18しかし、再び祈ったところ、天から雨が降り、地は実をみのらせました。
19わたしの兄弟たち、あなたがたの中に真理から迷い出た者がいて、だれかがその人を真理へ連れ戻すならば、 20罪人を迷いの道から連れ戻す人は、その罪人の魂を死から救い出し、多くの罪を覆うことになると、知るべきです。
********************
福音書 マルコ9:38~50 (新80)
9: 38ヨハネがイエスに言った。「先生、お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、わたしたちに従わないので、やめさせようとしました。」 39イエスは言われた。「やめさせてはならない。わたしの名を使って奇跡を行い、そのすぐ後で、わたしの悪口は言えまい。 40わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。 41はっきり言っておく。キリストの弟子だという理由で、あなたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、必ずその報いを受ける。」
42「わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首に懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がはるかによい。 43もし片方の手があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両手がそろったまま地獄の消えない火の中に落ちるよりは、片手になっても命にあずかる方がよい。 44† 45もし片方の足があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両足がそろったままで地獄に投げ込まれるよりは、片足になっても命にあずかる方がよい。 46† 47もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出しなさい。両方の目がそろったまま地獄に投げ込まれるよりは、一つの目になっても神の国に入る方がよい。 48地獄では蛆が尽きることも、火が消えることもない。 49人は皆、火で塩味を付けられる。 50塩は良いものである。だが、塩に塩気がなくなれば、あなたがたは何によって塩に味を付けるのか。自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい。」
********************
K.V. マルコ9:41
はっきり言っておく。キリストの弟子だという理由で、あなたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、必ずその報いを受ける。
9月21日 福音書記者マタイ 赤
エゼ2:8-3:11・エフェ2:4-10・マタ9:9-13
賛美唱 詩119:33-40
主よ、あなたの掟に従う道を示してください。
最後までそれを守らせてください。
あなたの律法を理解させ、保たせてください。
わたしは心を尽くしてそれを守ります。
あなたの戒めに従う道にお導きください。
わたしはその道を愛しています。
わたしが不当な利益にではなく、
あなたの定めに心を傾けるようにしてください。
むなしいものを見ようとすることから、わたしのまなざしを移してください。
あなたの道に従って、命を得ることができますように。
あなたのしもべに対して、仰せを成就してください。
わたしはあなたを畏れ敬います。
わたしの恐れる辱めが、わたしを避けていくようにしてください。
あなたは良い裁きをなさいます。
ご覧ください。わたしはあなたの命令を望み続けます。
恵みのみ業によって、命を得させてください。
祈祷
全能の神様。救い主である御子は蔑まれていた徴税人に声をかけ、使徒の一人としました。生き方を変えるイエス・キリストの呼びかけに、私たちもマタイに倣って応えていくことができるように助けてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
【追加】
私たちを招いてくださる神様。徴税人だったマタイを、あなたは愛し、招き、使徒とされました。私たちも今、招かれてここにいます。この招きにこたえ、あなたを賛美する友がこれからも与えられますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
9月29日 ミカエルと天使 白/金
ダニ10:10-14;12:1-3・黙示12:7-12・ルカ10:17-20
賛美唱 詩103:1-5,20-22
わたしの魂よ、主をたたえよ。
わたしの内にあるものはこぞって聖なる御名をたたえよ。
わたしの魂よ、主をたたえよ。
主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。
主はおまえの罪をことごとく赦し、
病をすべて癒し、命を墓から贖い出してくださる。
慈しみと憐れみの冠を授け、長らえる限り良いものに満ち足らせ
鷲のような若さを新たにしてくださる。
御使いたちよ、主をたたえよ
主の語られる声を聞き、御言葉を成し遂げるものよ。力ある勇士たちよ。
主の万軍よ、主をたたえよ
御もとに仕え、御旨を果たすものよ。主に造られたものはすべて、主をたたえよ
主の統治されるところの、どこにあっても。
わたしの魂よ、主をたたえよ。
祈祷
永遠の神様。あなたは天使と限りあるいのちを生きる者たちに素晴らしい働きをしてくださいました。世を覆い尽くす悪の力と戦い続けるミカエルと天使たちを遣わして、この世を生きる私たちを守り助けてください。天使と大天使たち、すべての天の群れとともに、私たちが崇めたたえる父と聖霊とともに、ただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
【追加】
神様。ミカエルと、天使たちは、私たちを脅かすものを打ち破り、まことの支配者、勝利者である御子の権威を明らかにしてくださいました。今、私たちもただ主に従うために、み助けを送ってください。あなたと聖霊とともに、ただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
日本ルーテル教団共通週報資料- 2024年9月
主日 | 日課 | 讃美頌 | 主題 | 教会讃美歌 |
2024年9月1日 聖霊降臨後第15主日 緑 | 申命記4: 1~2, 6~9 (旧285) ヤコブ1:17~27 (新421) マルコ7: 1~8, 14~15, 21~23 (新74) | 讃美唱015 詩編15:1-5 | 真の聖さと汚れ マルコ7:15 | 208 天地つくれる 279 みことばもて 218 ときわにうつろいなき主 |
弱い私たちを強めてくださる力の神様。私たちを内外(うちと)の攻撃から守り、きよめてくださり、御子のうちにとどまることができますように助け導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン 【追加】 神様。へりくだってみ言葉を聴き、隣人を大切にできるように、私たちを聖霊によって支えてください。み言葉が、私たちの間で、実を結びますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン | ||||
2024年9月8日 聖霊降臨後第16主日 緑 | イザヤ35: 4~7a (旧1116) ヤコブ2:1~10,14~17又は2:1~17 (新422) マルコ7:24~37 (新75) | 讃美唱146 詩編146:1-10 | 境界を超えるキリスト マルコ7:37 | 202 東の空 475 とこしえの愛は 322 主なるイエスは |
恵みの神様。あなたはいつの世でも病いを健康に、死を命に造り変えてくださいます。一つになって、あなたの約束を全世界に宣べ伝える民となるために、私たちと共におられるあなたの力に目を開くことができますように導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン 【追加】 神様。あなたはあふれる愛で、私たちを支え、養ってくださいます。あなたの恵みに感謝し、あなたを讃美し、あなたにすべてを委ねて生きる私たちにしてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン | ||||
2024年9月15日 聖霊降臨後第17主日 緑 | イザヤ50: 4~9a (旧1145) ヤコブ3: 1~12 (新424) マルコ8:27~38 (新77) | 讃美唱116改2 詩編116:1-9 | キリストに従う マルコ8:34-35 | 269 主よ主のみ腕の 318 いわなるイエスよ 407 汝がみ手に力あり |
主なる神様。あなたは御子が受けられた苦しみと拒絶によって救いをもたらし、十字架の栄光で私たちを造り変えてくださいます。福音のため悪の誘いから離れ、十字架を負って御子に従うことができますように導いてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン 【追加】 神様。世にあるもろもろのことに心奪われ、思い煩う私たちを憐れんでください。御子が示されたまことの愛に生きることができるように、私たちを導いてください。十字架の主、イエス・キリストによって祈ります。アーメン | ||||
2024年9月22日 聖霊降臨後第18主日 緑 | エレミヤ11:18~20 (旧1198) ヤコブ3:13~4:3,7~8a (新424) マルコ9:30~37 (新79) | 讃美唱054改1 詩編54:3-9 | キリストに従い仕える マルコ9:37 | 132 来たれ全能の主/よろずのもの 367 ただ主の十字架の 460 こころみうけ |
導きの主である神様。あなたは私たちをみもとに引き寄せ、愛する子として受け入れてくださいます。嫉みと野心をことごとく捨てて、御子の僕となり、あなたの知恵の道を歩むことができますように助けてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン 【追加】 独り子を世に与えられた神様。おごり高ぶりから私たちを解き放ち、十字架の死に至るまで、へりくだって歩まれた御子のみ跡(あと)を歩めますようお導き下さい。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン | ||||
2024年9月29日 聖霊降臨後第19主日 緑 | 民数記11: 4~6,10~16,24~29 (旧231) ヤコブ5:13~20 (新426) マルコ9:38~50 (新80) | 讃美唱019改1 ☆詩編19:8-15 | 小ささの大きさ マルコ9:41 | 270 栄えし国々 321 み弟子と名のるに 266 いま主のみ前を |
恵みの神様。御子は、私たちがあなたとの平和を得るためにいのちをささげてくださいました。あなたの霊を分け与え、御名を証しできるよう強めてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン 【追加】 愛なる神さま。あなたは一人の滅びをもお望みではありません。私たちが、互いに支え合い、ゆるし合いながら、御心(みこころ)にかなう群れでありますように助けてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン |